鈴鹿8耐参加に意欲的なマリーニとの間に生じた問題「身長が10cm以上違うので……」と高橋巧／合同テスト

　6月11～12日、三重県・鈴鹿サーキットにて『2025 FIM 世界耐久選手権”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会』に向けた合同テストが行われた。Team HRC with Japan Postは高橋巧とヨハン・ザルコの2名が参加していたが、まだ体制発表が行われておらずライダーラインアップが注目を集めている。

　今季も4連覇を目指すTeam HRCだが、毎年強力な布陣が敷かれている。今季は高橋に加え、テストに参加していたザルコもまだ未確定ではあるものの、本戦出場は濃厚だと考えられる。そして、気になる3人目はWorldSBKライダーではないかという噂も耳にするが、候補の中にはMotoGPライダーのルカ・マリーニの存在もあったようだ。

　しかし、HRC（ホンダ）が鈴鹿サーキットにて5月27～28日に行ったプライベートテストで、大クラッシュを喫して骨折や脱臼、気胸の大怪我を負ってしまった。そのため可能性としては低くなってしまったが、鈴鹿8耐には参加したいという強い意志を見せていたと高橋は語った。

「マリーニも候補だったと思います。やっぱり今MotoGPの中でも鈴鹿8耐に出たいというライダーも増えてきていますし、マリーニも興味はあったと思います。身長差的に厳しいのかなと感じていましたが、彼が『乗ってみたい！』というのと『自分が持っているトレーニングバイクも巧のポジションにして乗ってみる！』という話をするぐらい前向きに考えていたみたいです」

「なので怪我はとても残念でした。彼は鈴鹿サーキットを走るのは初めてでしたし、ある程度アジャストはして、僕のシートポジションで乗ってもらっていましたが、身長も10cm以上違うので……。身長差はどうしようもないですし、本当に一番の問題でしたね」

「去年は（チームメイトが）ザルコと名越哲平だったので、ある程度は身長も体重も似ていたので、僕が乗っているポジションでそのまま乗ってくれて、特に問題もなく乗れていました。だけど僕から言うと、マリーニはちょっと身長が大きすぎましたね。彼からすると僕とザルコは小さいと感じと思いますが……やっぱり3人で共有しなければいけないので、ある程度は身長を合わせないと難しいですね」

　MotoGPでも右肩上がりな調子で、ホンダの復調を示し鈴鹿8耐参戦にも意欲を見せていたマリーニ。高橋に加えMotoGPライダー2名の参戦となると、ファンも間違いなく大興奮のラインアップになりそうだったが、今季は別のライダーが起用されることになりそうだ。

　とはいえ、噂されているWorldSBK参戦ライダーのイケル・レクオーナもチャビ・ビエルゲもともに鈴鹿8耐の優勝経験がある。さらにまた違ったライダーが招聘されるのかは今のところ未確定だが、昨年に続いて今年も盤石の体制が敷かれることは間違いなさそうだ。

　6月18～19日に行われる鈴鹿サーキット主催の鈴鹿8耐テストには3人目のライダーが参加する予定だというが、どのライダーが招集されるのか、Team HRC with Japan Postの体制発表を待ちたい。

[オートスポーツweb 2025年06月15日]

Comments

[hab********]

2002年の８耐の優勝は、加藤大治郎とコーリンエドワーズのペア。その身長差は17センチ。
バイクのポジション、一体どうなってたんだろう？

[パワーゲーム]

ライダーを3人登録するなら全員に規定周回数を科すべきだ、
１度もマシンに跨って無いのに優勝記録が付いたライダーもいる、
汚れ一つ無い真っ新なスーツでポディウムではしゃぐ姿は違和感がある