アルファロメオF1チームは、来季に向けてバルテリ・ボッタスの相棒となるドライバーを検討しているが、その候補としてアルピーヌ育成ドライバーの周冠宇(チョウ・グアンユー)の名が挙がっており、契約締結に近づいているようだ。
周は今季、ユニ-ヴィルトゥオーシからFIA F2選手権に参戦。現在ランキング2番手につけており、F1参戦に必要なスーパーライセンスを取得する要件を満たす可能性はかなり高い。彼はアルピーヌの育成ドライバーとして、ルノー時代の2019年からF1チームの開発・テストドライバーを務めており、F1マシンのドライブ経験もある。しかしアルピーヌの来季のF1シートはすでに埋まっており、F1昇格は難しいかと思われたが、中国のスポンサーからも支援を受けてアルファロメオのシート獲得に近づいているようだ。
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情報筋によると、契約内容はほぼ合意に達しており、あとはサインをするのみという段階だという。
しかしアルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、来季のドライバー選定について急いでおらず、特にF2のチャンピオン争いの行方をもう少し見守っておきたいと考えているようだ。
というのも、アルファロメオは周だけでなく、同じくF2ドライバーのテオ・プルシェールの動向もチェックしたいと考えているからだ。プルシェールは、アルファロメオのパートナーであるザウバーの育成ドライバーであり、F2のランキング5番手につけている。
さらに、現在チームに所属しF1を戦っているアントニオ・ジョビナッツィは、特にここ最近予選で印象的なパフォーマンスを発揮しており、引き続きチームとの関係を続けたいと考えている。
アルファロメオのドライバー候補リストに周が入っているかと直接訊かれたバスールは、次のように答えた。
「周はF2で良い仕事をしている。彼が候補者のひとりであることは間違いない」
「彼が中国人だという事実だけでなく、F2のトップランナーなんだ。彼は何レースか勝っているし、F1の全チームが彼に注目していると思う」
バスールはF2のシーズン序盤が、バーレーンやモナコ、アゼルバイジャンと、ヨーロッパの典型的なサーキットでのレースではなかったこともあって、これからドライバーの真価が見えてくると考えているようだ。
「F2序盤のイベントは、少し違ったモノだった。今、彼らはより標準的なコースに戻ってきている。F2の若手たちは、より多くの経験を積んでいる。あと2、3回のイベントで、F2のドライバーたちがどう進化しているのかを見ることができるだろう」
バスールは、9月24~26日に行なわれるF2の第6戦ソチが終わるまで、周を起用するか、他のドライバーにするか判断することはないと考えている。
プルシェールについては、F1マシンでの走行経験がないことが不利に働く可能性を、バスールは示唆している。
「我々はテオに改善のための時間を与えなければならない。彼にはスピードがあるのだから、ペースを上げるだけでなく、そうした(F1に乗るための)教育も必要だ」
「彼は1ヵ月前に18歳になった……F1はとても複雑だし、テストの日数はとても限られている。来年は新しいマシンが登場し、信頼性の問題が発生する可能性もある」
「つまり、バーレーン(のプレシーズンテスト)での走行距離が非常に少なくなる可能性があり、それも考慮しなければならない」
「ドライバーにとっては決して簡単なことではなく、挑戦でもある。しかし彼らには確実に、時間を与えなくてはいけない」
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