米国トヨタは10月30日、同日開幕するSEMAショーに、特殊な走行映像の撮影のために製作した「カローラ ハッチバック(日本名:カローラスポーツ)撮影車仕様」を出展すると発表した。
世界的に注目されるアフターパーツの祭典SEMAショーで披露されるカローラ ハッチバック撮影車仕様。このクルマはトヨタとフーニガンのコラボレーションにより作られた。フーニガンとは、華麗なドリフトで名高いラリードライバー兼スタントマン、ケン・ブロックが主宰するチームだ。
今回フーニガンがカローラ ハッチバックに白羽の矢を立てたのは、その走行性能の高さに目を付けてのこと。といっても、ケン・ブロックはこのクルマでラリーに出走しようというわけではなく、最高の機材を積んで最高の動画を撮影するためのマシンとしてその素性の良さに目をつけたのだ。
積み込まれる機材はウインドスクリーンの先まで伸びるブームと、ブレを抑えるジンバル、そして高解像度のカメラなど。これらは車内からジョイスティックでコントロールできるうえ、従来の撮影車とは異なり、撮影場所までコンパクトに格納して移動が可能で、抜群のフレキシビリティを発揮する。こうした重量のかさむ機材を搭載しても運動性能に影響がないのは、カローラ ハッチバックのタフさゆえか。
さらに今回の出展車は、締め上げられたサスペンション、ラリー車風デザインの17インチホイール等々のモディファイが施されている。シートも6点ハーネス付きのバケットシートに交換されるなど、チューンの内容はレースカーと見紛う程だから、動画のクオリティアップも期待大だろう。
意外なところでその素性の良さが評価されたカローラ ハッチバック。SEMAショーでは来場者もその迫力に釘付けになりそうだ。
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