アストンマーティン所属のF1ドライバーであるランス・ストロールは、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパで初のGT3レースを経験した。結果としてはトラブルにより散々なものになったが、本人としては確かな手応えを掴んだようだ。
今季のF1は中東情勢の煽りを受けて、4月のバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となり、長期のインターバルができた。これに伴ってストロールは先日、フランスのポール・リカールで開催されたGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのレースにアストンマーティン・ヴァンテージ GT3 Evoで参戦した。チームメイトは元F1ドライバーのロベルト・メリと、アストンマーティン育成ドライバーのマリ・ボーヤだ。
■ランス・ストロール、GTレースにデビュー! しかしマシントラブルでリタイアに終わる
ストロールらが乗るComtoyou Racingの18号車アストンマーティンは予選で15番手を獲得するも、6時間レースがスタートすると、最初にステアリングを握ったボーヤはトップ30からも外れてしまう。その後もAFコルセのフェラーリ296 GT3との接触に伴うストップ&ゴーペナルティなども重なり、ストロールがラスト2時間で乗り込んだ頃には完全に勝負権を失っていた。
さらにはギヤトラブルも発生し、残り15分というところでレースをリタイアした18号車。プロクラス49台中、48位完走扱いという結果に終わった。
ただその一方で、ストロールはナイトセッションでの練習機会が限られていたにもかかわらず、レース終盤の平均ラップタイムは3番手と優れたペースを記録した。ファステストラップも、全体の8番手であった。彼自身トラックリミット違反のペナルティを受けるなど完璧なスティントとはならなかったが、それでも自身の走りにはある程度満足しているようだ。
「アストンマーティン・ヴァンテージGT3でのデビュー戦は楽しかった。準備期間は限られていたけど、マシンにはすぐに馴染めたし、ペースも非常に前向きなものだった」とストロールは言う。
「自分のスティント中はかなり速い方だったし、周回を重ねるごとにクルマへの理解も深まり、ラップタイムも改善していった」
「もちろん、チームがいくつかの問題を抱えていたせいで、自分が走り始めた時点ではレースはほぼ終わっていた。それでも、夜間のレースコンディションで走れたことや、この非常に競争の激しい選手権で経験を積めたのは大きい」
「時間がない中で、チームがこの機会を用意してくれて、そして速いマシンを与えてくれたことに感謝したい。本当に楽しかったよ」
またストロールは、今後さらにスポーツカーレースに参戦したいという意欲も改めて示したが、具体的な計画については明言を避けた。
「とても楽しかったし、近いうちにまたGTレースに出たいと思っている。スケジュール次第だけど、またヴァンテージGT3に乗るのが楽しみだ」
なお、現役F1ドライバーでGTレースに参戦しているのはストロールだけではなく、4度の世界王者であるレッドブルのマックス・フェルスタッペンも、2026年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦予定。既にその前哨戦として、NLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)で北コースのノルドシュライフェを走っている。
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来月からまた振動マシンに乗って最下位を争うのは憂鬱だろう。