結局一番使うのは「女性」！　「ママ納得」で「家族満足」のミニバン４選

2021.05.24 12:41 掲載 2021.05.24 15:09 更新 52

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　サイズが小さくても室内空間が広々としたモデルも存在！

　SUV人気が高まっているとはいえ、やっぱり広い室内や豊富なシートアレンジ、スライドドアによる乗降性の良さなど、ミニバンは子育て世代にとって魅力的なクルマに違いないですね。とくに、子供が小さなうちはママに負担がかかりやすいので、スポーツカー好きのご主人でも、「ママと我が子のために」という想いでミニバンへの乗り換えを検討している人も多いのではないでしょうか。

　現在、日本では国産車・輸入車合わせて、約25モデルのミニバンが販売されています。両側スライドドア＋3列シートという定番パッケージだけでなく、ヒンジドア＋3列シート、スライドドア＋2列シートというパッケージもありますが、いずれにしてもここでは、「スライドドア」もしくは「3列シート」のどちらかが備わるクルマをミニバンと定義したいと思います。

　今回は日本で買えるすべてのミニバンのなかで、思いっきりママ目線で使いやすい、満足度の高い理想のミニバンを、4つのママタイプに合わせてピックアップしてみました。

　１）ホンダ・フリード

　まずは、「広い室内とスライドドアは欲しいけど、あまり大きいサイズのミニバンは運転したくない」という街乗りメインのママには、ホンダ・フリード。5ナンバーサイズの3列6～7人乗りミニバンです。コンパクトサイズのミニバンはほかにもありますが、「コンパクトカーの延長」といった感覚のモデルが多いのに対して、フリードは小さくてもしっかり「ミニバン」として作られているところがポイント。

　とくにマイナーチェンジでボディ剛性から走りまでがさらに磨かれ、7人フル乗車をしても、剛性感の高い自然な運転感覚が続くので、運転に不慣れな人でも安心して走れます。

　また、3列目の席まで大人が乗っても快適な空間があり、6人乗り仕様では2列目がセパレートシートでセンターウォークスルーができるようになっていて、雨の日にいちいち車外におりなくても子供のお世話や荷物の出し入れができ、子育て中は本当に便利です。

　そして狭い街中での取り回しの良さに関しても、2代目にフルモデルチェンジする際に、実際のユーザー宅へお邪魔して、あとどれくらいならボディを大きくしても大丈夫かを検証。デザインなど見た目よりも、「まず乗る人が安心して運転できること」を優先する、その心意気もオススメする大きな理由です。

　２）日産セレナ

　次に、「日常的によく3列目シートを使い、買い物からレジャーまでオールマイティに使いたい」というママには、日産セレナ。これまでのミニバンは、どうしても3列目シートがオマケ的な印象で、窮屈だったり装備が手薄だったり、乗り降りが一人ではできなかったり、といった不便さがあったのですが、セレナではそれを解消。3列目シートにもスライドドア開閉スイッチをつけたり、USBや折りたたみテーブルをつけることもできるので、2列目シートと同等の快適性が実現しています。

　また、バックドアが上下2分割で個別に開閉できるのもポイント。普段の買い物でちょっとした荷物を出し入れする時や、後ろが壁になっている駐車場などで、スペースが取れない時などに、上半分だけを開けて荷物が積めるのはとても便利です。子供を抱っこしたまま、片手での操作も簡単。ミニバンのバックドアはけっこう重いので、それをいちいち開け閉めしなくていいのもママには嬉しいところです。

　そして、ロングドライブを安全にサポートしてくれる「プロパイロット」は、全車速でアクセル・ブレーキ・ハンドル操作をアシスト。レジャーなどでの長時間の移動が格段にラクになります。

　休日にアウトドアを思いきり楽しみたい家族にオススメのモデルも

　３）三菱デリカD:5

　続いては、「普段の街乗りよりは、休日に子供とキャンプやアウトドアスポーツを思いっきり楽しみたい」というママに、三菱デリカD:5。本格SUVもびっくりの最低地上高185mmや、デパーチャーアングルなどの脱出性能も見事なグランドクリアランス、ちょっとやそっとじゃビクともしない、堅牢なボディのオールラウンドミニバンです。

　2.3リッター直4のディーゼルターボエンジンは、低速からとてもパワフル。過酷な砂漠などを走破するラリーのサポートカーをつとめたこともあるデリカD:5だけに、そうした信頼感は家族の冒険心をしっかり支えてくれることでしょう。

　ロングセラーモデルなので、最新のミニバンと比べると、快適装備などは及ばないところもあるし、シートが大きくしっかりとしたクッション厚があるため、3列目シートの格納操作はママにはかなり重労働となりますが、アウトドアに一緒に出かける相棒としては、デリカD:5ほど頼もしいミニバンはほかにないと思います。

　４）ルノー・カングーとシトロエン・ベルランゴ

　最後に、「3列目シートはいらないから、とにかく生活臭がないオシャレなミニバンが欲しい」というママには、ルノー・カングーとシトロエン・ベルランゴ。どちらも、欧州では商用車としても活躍している実力ながら、日本ではとてもオシャレなイメージが定着している、両側スライドドアの5人乗りミニバンです。

　カングーは、愛嬌のあるデザインと、観音開きのラゲッジが魅力的。ドアが左右に180度開き、そのまま固定もできるので、フリーマーケットや移動販売などの相棒としても人気です。前席の頭上と後席の頭上に、ぽっかりと大きな天井収納があるので、荷物もたっぷり持ち込めます。走りの実力も高く、とくに高速道路での安定感、ロングドライブの快適性はお見事。見た目の可愛さよりずっと、頼もしい存在なのはさすがバカンスの国のクルマです。

　ベルランゴは、カングーよりひと回り大きなボディで、室内も後席の足もとなどはカングーより広くなっています。天井が大きなガラスルーフになっていて、その下に前から後ろまで1本の細長い棚があるのがユニーク。タオルや着替えなど、軽い荷物をホイッと放り込んでおく収納スペースになります。

　そして後ろを向くと、後席からもラゲッジ側からも開けることができる、大きな戸棚もついていて、ここにもたくさん荷物が収納でき、とても便利です。全車速追従機能つきのクルーズコントロールなど、先進の運転支援システムが装備されているので、ロングドライブもラクになりますね。

　というわけで、ママ目線で選んだ4タイプのミニバンをご紹介しました。小さくてもしっかりミニバンのフリード、オールマイティなセレナ、アウトドア好きさんの相棒としてデリカD:5。そしてオシャレな実力派のカングーとベルランゴ。どれも、買って後悔しない理想のミニバンだと太鼓判を押したいと思います。