21シーズンは、石浦諒の負傷によって開発に専念することをきめたGOSHIレーシング。実戦におけるR&Dとして、合志技研は名門T.E.SPORTとタッグを組み、大塚豪太車にGOSHI製エキゾーストと、エンジンセッティングをすることに。
この事前取材時に加えて、エキゾーストパイプの開発&テストもこなし、良コメントを得て開幕へ臨むこととなった。
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21’ 大塚豪太車はGOSHIチューン
こちらが、仕上がった大塚豪太車である。21年式のCRF450Rをベースに、GOSHI製フルエキゾーストを組み込んだ。
ヘキサゴナルボディをスタンダードから踏襲したマフラーには、昨年までの大塚の固定ゼッケン155がレーザーマーキングされている。内部は、すぐにアクセスできるよう、ボルトでサイレンサーキャップを固定。スタンダードよりも軽量である。
事前に用意したのは、2本。通常、エンジン出力は音量とのトレードオフ関係にあり、MFJの音量規制にどこまで近づけられるか、そしてレース後の再音量測定時にも規制内に収まるか、が大事。多くのチームでは、マフラーを数本用意しておき、事前に音量測定に通しておく。トラブルがあった場合などに対応できるためだ。そして、さらに保険をかけてスタンダードのマフラーも通しておくのが通例である。
取り回しは変更しないものの、管の太さなどスペックを変更したGOSHI製エキゾーストパイプ。チタンの焼き入れが美しい。CRF450Rの21モデルは、スタンダードでコンプレインがでにくい良品であるとのこと。それを上回るものを生み出そうとする開発は、容易ではない。
石浦も昨年愛用していたGETを導入。GOSHIエキゾーストとの合わせ込みを、存分におこなった。石浦はマッピングのエンジニアとしても成長中なのだそう。
地元開催、合志技研ブースも出展
開幕戦がおこなわれたHSR九州は、まさに合志技研の地元。大きなブースをビッグジャンプ前に構え、展示とホスピタリティを提供。
なんといっても、2年連続でチャンピオンを獲れたダカールラリーにおけるTeam HRCのスポンサーであり、スイングアームの供給元である。加えて、MXGPチャンピオンのティム・ガイザーがつかったスイングアームも…!
GOSHIファンのためのノベルティ、オススメは絆創膏。いや、九州は「リバテープ」と呼ぶんだそうだ。
予選4番手、幸先のいい出足の大塚豪太
迎えた開幕戦。土曜の予選では、IA1クラスにおけるホンダ勢で2番手の4位でフィニッシュ。今季はホンダにファクトリーチームはないものの、ホンダモーターサイクルジャパン直系チームのDREAM Racingやヤマハファクトリーに食い込むリザルトで、ベストタイムも2分6秒台。決して悪くない立ち上がりだ。
最後の調整を石浦が施して、いよいよ決勝日曜日を迎える。
珍しいほど、晴天に恵まれたレースウィーク。土曜に引き続き、半袖で観戦できるほどの陽気につつまれたHSR九州だった。大塚は、インよりのグリッドを選択。予選4番手の強みを活かして、好スタートの条件を引き寄せた。
タイミングはばっちり。その後の伸びでトップは引けないものの、5番手あたりで1コーナーへ飛び込む大塚。しかし、混戦に巻き込まれて出遅れた形に。追い上げのレース展開となった。「事前テストよりもフィーリングが上がっていて、マシンの仕上がりはよかったです。苦しいスタートだったので、必至に追い上げていたのですが、中盤でリアブレーキが効かなくなってしまいました。マフラーが脱落しかけていて、リアブレーキに当たり、ディスクがまがってしまっていたんですね。そうこうするうちにマフラーが落ちてしまった。6番手くらいまであげられたんですが、黒旗を振られてしまいました(※編注:黒旗はコースから出よの意)。出されたのはあとラストラップだったんですよね、惜しかった。振られなければ、リザルトを残せたのに」と大塚(ただし、公式結果には22位のリザルトが残っている)。
実はこのレース、ヒート2では能塚智寛が再音量測定時にアウト、失格となっている。サイレンサーの担うレースでの役割は、非常に重いのだ。
GOSHI石浦は「ラスト3周でボルトが緩む原因は何だったのか、持ち帰り究明します」と語る。
ヒート2は、原因不明のまま同じエキゾーストを使うわけにはいかず、スタンダードのエキゾーストに変更。石浦が大塚に聞くところによると、やはりパワーが出ておらず満足に走れる状況ではなかった。「ヒート2には、マッピングも合わせられず、GOSHIのエキゾーストにあわせたマッピングで出てもらいました。そのヒート2のログデータをつかってヒート3用のマップをつくったので、ヒート3はある程度の出力は得られていたようです」と石浦。
大塚は「予想外の出来事に動揺してしまいました。本来は、サイレンサーが変わろうとも自分が強ければ勝てるはずですから」と前向きな姿勢を語る。「GOSHIのみなさんが力を尽くしてくれるので、それに応えたいと思っています。自分の対応力が、ふがいないなと」と。
結果、3ヒート制の開幕戦を大塚は22−7−7位で戦い抜いた。長い1年のシーズンははじまったばかり。次戦広島に向けて、開発陣とライダーのひたむきな努力が、すでにはじまっている。
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