そもそもミニバンの「バン」は商用車を意味する「バン」じゃない!
日本では、ワンボックスタイプの3列シート車のすべてを「ミニバン」とひとくくりにしているが、よく考えればヘンな話である。
日産セレナやトヨタ・ノア&ヴォクシーぐらいまでならギリギリ納得できるが、どう見ても「ミニ」には見えないトヨタ・アルファード&ヴェルファイアや日産エルグランドもなぜ「ミニバン」と呼ぶのだろうか?
クルマ雑誌を見ると、さらにワケがわからなくなる。
たとえばオールアルバム系のクルマ雑誌で「ミニバン」を紹介するとき、フリードやシエンタは「Sサイズミニバン」、セレナやステップワゴンは「Mサイズミニバン」、アルファードやエルグランドは「Lサイズミニバン」などとして分類されることが多いが、「ロングタイプのミニスカート」と説明されているみたいでイマイチわかりにくい。
「ミニバン」「バン」「ビッグバン」と分ける方が絶対わかりやすいはずだが、そうならなかった理由は、「ミニバン」というクルマのジャンルは、「ビッグサイズ」がスタンダードなアメリカ人の感覚から生まれた言葉だからだ。
そもそも「バン(VAN)」といえば、商用・営業用の貨物自動車のことで、これは世界的に広く使われているが、「ミニバン」は「小さな商用車」という意味ではない。
「ミニバン」の「バン」は、商用車のバンではなく、アメリカのキャンピングトレーラーの「キャラバン」を短縮したもので、ミニバンは本来「小型キャンピングトレーラー」という意味をもつ。
アメリカのサイズ基準による呼称が持ち込まれたから「ミニ」
アメリカでは、SUVやワンボックスカーなどの自家用車でキャンピングトレーラーを牽引することが一般的で、古くからワンボックスカーではシボレー・エクスプレスバンやフォード・E-150、ダッジ・ラムバンが愛用されてきた。
これらはすべて全長は5m以上、全幅は2m以上のフルサイズと呼ばれるボディをもち、エンジンは5~7リッター超の大排気量V8ユニットを搭載する。アメリカ国内のドメスティックなモデルなので、このスペックでも大きすぎることはなく、感覚としてはスタンダードなサイズなのだが、1980年代になると、フルサイズのバンよりもひとまわり以上コンパクトなワンボックスカーとしてダッジ・キャラバンが誕生。
これが「ミニバン」と呼ばれて人気を博し、GMからも比較的コンパクトなシボレー・アストロが後に続いて、ミニバンという新しいジャンルが確立されたのだ。
日本でもバブル期の影響でシボレー・アストロは盛んに輸入され、大型の高級ワンボックスカーとして大人気モデルに。
アメリカではコンパクトなアストロも、日本の感覚ではフルサイズ級のデカさ(全長4805mm、全幅1960mm、排気量4.3ℓ、車重2トンオーバー)なのでまったく「ミニ」ではないのだが、アメリカでの呼び名に従って「ミニバン」という言葉が定着したというわけだ。
コルベットに積まれる6.2ℓのV8エンジンでさえ「スモールブロック」と呼ぶようなアメリカ人の物量感覚をそのまま取り入れた結果、日本ではデカイとされるサイズでもすべて「ミニバン」と呼ぶようになったのである。
(文:マリオ高野)
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