日本には2月から5月にかけて「黄砂」というものがやって来る。
大陸内陸部の砂漠に由来する砂が偏西風によって運ばれる自然現象で、これが車の表面に付着すると目も当てられないような汚れになってしまう。また、黄砂の上から乾拭きするとボディに傷が……。
20年前のクルマに激安ドライブレコーダーを取り付けて得られたもの
黄砂が付着すること自体は仕方ないとはいえ、水で軽く洗い流せば砂までサッと落ちる……というような状態にしておきたい。そのためには、ワックスがけは欠かせない。
というわけで、ここは自分でワックスがけをしてみよう。なお、筆者は41年の人生においてこれが初めての「黄砂との戦い」である。
我が愛しのコペンに汚れが…
筆者が生まれて初めて自分の車を所有することになったのは、去年5月のこと。
それまでは、経済力の問題もあるが海外へ行く機会がいろいろと多かったため、自分の車というものがなかった。40歳にして、初めてマイカーを購入したのだ。37万円のダイハツ・初代コペンである。
人生というものは面白いもので、このコペンが筆者に新しい仕事を与えてくれた。@DIMEでも、また小学館とは関係ないメディアでも、編集部が「澤田さんのコペン、いいですね」と言ってくれ、後者のメディアでは何と筆者のコペンを検索できるハッシュタグを作ってくれたのだ。故に、このコペンはメディアでの露出がかなり多い。
37万円などはすぐに取り返してしまうほどの仕事を生み出した親友だが、2月の黄砂ですっかり汚れてしまった。
これをどうにかしよう、というのが今回の記事の主旨である。
まずは水拭き。雑巾にたっぷり水をつけ、殆ど水のかけ流しのような感じで汚れを除去する。
それが済んでから初めて乾拭き。この時点では、単に埃や砂を取り除いただけだ。
問題はここからである。さぁ、何をどうするか。今回、筆者が選んだのはZepan Carというブランドの『魔π カーワックス』。『魔π』は「まぱい」と読むそうだ。
Zepan Carとはあまり聞き慣れないブランド名だが、実はPR TIMESにメディアユーザー登録していると割と頻繁に見かける名前である。もっとメジャーなブランドの商品もあるにはあったのだが、それではいささか面白くないというのもあり今回は『魔π カーワックス』を使ってみることにした次第だ。
平べったい円形の缶を開けると、そこにあるのは固形ワックスと専用スポンジ。これで自分の手を使ってワックスを塗っていけ、ということだ。個人でやるには一番手のかかる形状のワックスである。
違いがはっきりと分かるレベルの光沢
コペンは小型の軽自動車。駐車場に止めると、かなり大きな隙間が左右にできるほどだ。
が、それでも小さなスポンジで固形ワックスを塗っていくのは大変だ。
『魔π カーワックス』にはカルナバ蝋とシリコンオイル、蜜蝋が含まれていて、気合いを入れて塗り込むとピッカピカになる……という触れ込み。カルナバ蝋と蜜蝋って、何だか革靴用ワックスみたい。ということは、塗布の後に気合いを入れてブラシでゴシゴシしなければならないのか……とも思ったが、どうやら『魔π カーワックス』はワックス塗布直後に専用のクロスで仕上げ磨きをすれば、光沢を得られるらしい。
正直、辛い。スポンジを持つ右手がだんだんと痛くなってくる。結局、全ての作業を終えるのに2時間もかかってしまった。正直に書いてしまうが、『魔π カーワックス』は手っ取り早く車を綺麗にしたいと考えるドライバーにはまるで不向きな製品だ。
だが、(敢えて上記と矛盾するような表現をすれば)扱いやすいワックスでもある。ワックスに直接触ると手がベタつくようになるが、水で割と簡単に洗い落とすことができる。何より、異臭がない。このあたりは人によって感じ方が違うはずだが、それでも「嫌な臭い」というものは少なくとも筆者の鼻では感じなかった。
そして——iPhone 16eのカメラで撮影した写真でもはっきり感じ取れる、この光沢!
ワックスをかける前は、遠目から見るとややくすんでいるような具合。それがここまで変わるとは! もちろん、この画像はPhotoshop等の画像加工プラットフォームにはかけていない。
いや、大したものだ!
最後はラバープロテクタント
ただし、これだけで今回の洗車を終了するわけにはまだ行かない。
最後はゴムの部分にKUREの『ラバープロテクタント』をスプレー。いかんせん、このコペンは相当な年季を積んでいるため、購入した当初はゴム部分に触ると指が黒くなったほど。その汚れを取り除きつつ、ゴムを延命させるために『ラバープロテクタント』は欠かせない。
というわけで、これで一通りの黄砂対策は済んだはずだ。砂が付着したとしても、水をかければすぐに砂を取り除くことができるだろう。
以上の方法の最大の利点は、「安く上がること」。『魔π カーワックス』と『ラバープロテクタント』を購入しても、費用は2,000円に届かない。しかもこれは1回限りでなく、その後何回にも渡って作業を実施できるのだ。
黄砂は厄介な自然現象である。だからこそ、せめてこの時期のどこかで己の利き手を動かして「砂に強い車」を実現させたい。
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文/澤田真一
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