2022年F1シーズンを通して、毎戦全20人のドライバーの評価/採点を行ってくれたベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2022年のトップ10ドライバーを選出した。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。
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【独自ランキング:2022年F1トップ10ドライバー】10位セバスチャン・ベッテル/じっとこらえて見事に戦った最後の1年
■9位:バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
その年のトップ10を選ぶ作業は当然のことながら年末に行うことになるが、その際の落とし穴は、シーズン序盤3、4カ月のことはすでにあまり記憶に残っていないということだ。そのため、さまざまなメディアが選ぶ2022年トップ10ドライバーのラインアップからボッタスは漏れていることが多いかもしれない。しかし、アルファロメオに移籍した直後のシーズン序盤、彼が素晴らしい仕事をしたということを思い出してもらいたい。
バーレーン、イモラ、マイアミで、ボッタスは“ベスト・オブ・ザ・レスト”のポジションにいた。マイアミではFP1で珍しくミスを犯してクラッシュしたが、そこから見事に挽回した。一方、ジェッダとシルバーストンでは信頼性の問題によって貴重なポイントを失っている。
アルファロメオのマシン開発がなかなか進まず、アップグレードが遅れたことで、ボッタスは、シーズン後半に入り、入賞できなくなり、次第にランキングを落としていった。それと同時にモチベーションが低下したのも当然のことだろう。前の年には、彼は非常に速いマシンに乗って、優勝争いをしていたのだから。そうして2022年後半戦、ボッタスはルーキーの周冠宇に何度も敗れるようになった。
アルファロメオのマシンは、シーズン後半戦になってようやく改善。だがブラジルではボッタス自身が戦略上の判断ミスを犯し、日本とオースティンではチームの判断ミスがあったことで、ボッタスはポイント獲得のチャンスを逃した。それでも、彼が序盤に大量得点を稼ぎ、終盤のメキシコとブラジルで久々の入賞を果たしたことで、アルファロメオはコンストラクターズ選手権6位の座を守ることができた。
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