オコン、レッドブル更迭のローソンに同情「周囲にいる人たちのサポートは重要なんだよ……」

　ハースF1チームのエステバン・オコンがレッドブルのドライバー交代について言及。リアム・ローソンに同情した。

　中国GPの後、レッドブルは開幕2戦で苦戦したローソンをレーシングブルズに戻し、代わりに角田裕毅を昇格させることを決めた。

　鈴鹿で『Motorsport.com』や他のメディアの取材に応じたオコンは、ローソンから角田への突然の交代について次のように語った。

「そこにはふたつの側面がある。リアムにとって非常に困難な状況であることは明らかだし、どんなドライバーにとってもあんなことはあってほしくない。彼が経験したであろうプレッシャーと、僕が見た限りではチーム外からのサポートがあまりなかったことを考えると難しいタスクだ。常に周りにいる人達と仕事に取り組みたいからね」

「うまくいっていないときは、ドライバーとして物事を修正できる時間が欲しいものだ。リアムのことはすごく好きだよ。彼は素晴らしいヤツだ。彼が経験したことはいいことではなかった。 でも、彼はまだF1にいるし、とても競争力のあるマシンに乗っている。だから、僕たちは彼のことをあまり悲しんではいけない。だって、彼はまたF1でそれなりのポジションで戦うことになるんだから」

「それでいいんだ。それにユウキにとってもいいチャンスだ。だから、その面ではエキサイティングになるだろうね」

「でも、あまり健全とは言えない環境で仕事をしてきたドライバーとしては、それ（シーズン中のドライバー交代）はいいことではないよね。自分を正しい方向に導いてくれる人たちに囲まれていたいものだ。プレッシャーが大きすぎると、特に困難な時期には助けにならない」

　メルセデスのドライバー育成プログラムに参加していたオコンは、F1チームからのサポートの重要性についても付け加えた。

「それはとても重要なことなんだ。自信を持つことや一緒に働く人たちからのサポートがあること……物事がうまくいっていないときに一緒になってトライし、一歩一歩改善していく過程で信頼してくれる人たちがいることがね」

「上手くいっていない時、そして周囲の人たちがすでに自分の意見を持っていて期待通りの道を進めない時、成功しないストーリーを歩むことになる。人々の心の奥底では、それぞれ決断は決まっているのだから。それは本来あるべき姿ではないと思う」

「決断したのなら、それを貫くかできる限り時間をかける必要がある。すぐにポイントを取らなければならないというプレッシャーがあれば、それは難しいことだと思う。誰にとってもそうだったに違いない」

「でも、少なくともリアムがF1を離れず、同じ場所で戦えることをうれしく思う。それが一番大事なことだ」