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夏の移動が「クルマなのに地獄」ってどういうこと!? なんなら歩いたほうがラクまである「真夏の旧車ライフ」

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夏の移動が「クルマなのに地獄」ってどういうこと!? なんなら歩いたほうがラクまである「真夏の旧車ライフ」

 この記事をまとめると

■旧車は暑すぎるとトラブルが起きがちだ

お金はかかるし家族からしたら厄介もの! それでも家庭と旧車趣味を両立しているオーナーの「7つのリアル」

■トラブルを避けるために日中は乗らないユーザーも多い

■メンテナンスしていても避けられない現象があるので運任せな面もある

 あまりの暑さに旧車はダウン必至

 日本列島各地で連日のように真夏日、あるいは猛暑日が続いています。人間はもちろん、クルマにとってもかなり過酷な状況にあるなか、ここ15年内くらいに製造されたクルマであれば、オーバーヒートして立ち往生することなく、エアコンもガンガンに効くし、目的地まで快適に移動できるのが当たり前となっています。

 もちろん、すべての現行車がそうであるわけではないという大前提があるにせよ、車格を問わず「途中でクルマがオーバーヒートするかもしれない」とか「エアコンが効かないかもしれない」といった心配をする必要がほとんどないのは、じつはかなりすごいことなんじゃないかと個人的に思います。

 しかし!  旧車ともなれば話が変わってきます。生産されてから20年、30年、あるいはそれ以上。経年劣化も含めてトラブルが起こって当然です。そこで、新車じゃ考えられない夏のトラブルを7つ、挙げてみました。

 オーバーヒート

 この時期は多くの旧車オーナーが猛暑の時間帯を避け、少しでも涼しい早朝や夜間にクルマを走らせるように気をつけていると思われます。しかし、何らかの理由で交通量の多い日中に乗らなければならない……。炎天下の高速道路で渋滞に巻き込まれたらそれこそ大ピンチです。みるみるうちに水温計が上昇してオーバーヒートという事態は避けたいものです。

 ラジエターのパンク

 旧車だけにラジエーターの劣化も考えられます。ラジエーター本体やホース類の劣化による破損や亀裂によって冷却水が漏れてしまい、そのまま走行を続けるとオーバーヒートやエンジンの焼き付きにつながることも。暑いこの時期に入る前に、自分自身で、それが難しいようであれば主治医に愛車の点検を診てもらうことを強くおすすめします。

 バッテリー上がり

 これは旧車に限らず……ですが、この時期に起こる確率が高めのトラブルが「バッテリー上がり」です。その理由は、エアコンを使用することでバッテリーに負荷がかかるため。とくにエアコンやクーラーを装備する旧車を所有していて「そういえば最後にバッテリーを交換したのいつだっけ?」というオーナーは要注意です。早めの点検、できれば新品に交換したいところです。

 トラブルが起こるかどうかはもはや神のみぞ知る⁉︎

 パーコレーション

 現代のクルマにしか乗ったことがない方であれば「パーコレーションって何?」というくらい馴染みが薄いかもしれません。それもそのはず、キャブレター仕様のクルマに起こりやすい現象だからです。いちど発生してしまうとエンジンが冷えるまで直らないことが多く、無理矢理走らせてもすぐにエンストしてしまったり、再始動が困難になることもあります。

 エアコンやクーラーの故障や機能低下

 エアコンガス切れや漏れ、温風しか出ないなど、まともに使えないということは旧車ではよくある話。エアコンガスを充填したはずなのにワンシーズンしかもたないとか、それでも冷えないので諦めたという旧車オーナーも少なくありません。

 この時期、開閉可能な三角窓の存在がどれほどありがたいか……。旧車オーナーには共感していただけるはずです。

 内装のベタつき

 エアコンの効きがいまひとつだから窓を開けようと、パワーウインドウのスイッチを押したところ、指がベトつく。一部の輸入車に多い「内装のベタつき」です。経年劣化に加えて、高温によって内装の部品が溶け気味になっているのです。大衆車だけでなく、ウン千万円のスーパーカーでも起こります。「それでも好きでいられる?」という踏み絵でしょうか。果たして……?

 窓落ち

 寝落ちではありません。「窓落ち」です。エアコンやクーラーが効かない、そもそも装備されていないとなれば、窓を開けて走るしかありません。そこへ追い打ちをかけるように、下ろした窓ガラスが上がってこない! こうなってしまうと外出先でクルマを停めて離れることもできません。大切にしていても起こりうるトラブルで、また簡単に直せないことも多く、なかなか頭の痛いトラブルといえます。

 まとめ:人間がオーバーヒートすることもありうる?

「暑い・しんどい・疲れる(倒れる)」。多くの旧車乗りにとって、高温多湿の梅雨と夏の時期は苦行でしかありません。クルマだけでなく、人間のほうが先にオーバーヒートしかねません。そのため、とくに夏場は、ポータブル扇風機と中身を凍らせたペットボトルは必須アイテムといえます。

「そこまでして旧車に乗りたいの? 理解できない」と思われても無理はありません。この時期、旧車に乗っていて、片側2車線の道で信号待ちをしているとき、窓を閉め切って涼しそうにしている隣のドライバーと目が合うと「アンタ、よくやるよね……」という無言のメッセージがひしひしと伝わってきます。

 しかし、旧車にはこの時期の辛さを補って余りある魅力があるのもまた事実です。そうです。この時期さえ乗り越えれば、また思う存分、旧車の魅力を堪能できる季節がめぐってくるのですから。あとカレンダー1、2枚分の辛抱です。

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みんなのコメント

31件
  • 真夏に乗るもんじゃないデショ
    最近の楽々車に夏は乗ればいいだけ
    皆さんそうしてる
  • 自分的にまとめると、旧車にあてはまるかわからんけど、1900年代のアメ車26年間所有してるが、初めからトラブルもふまえて購入所有してる。楽して快適に乗ろうなんて考えてないし、壊れては治し、違う箇所に不具合出れば治し、旧車が好きなオーナーは、それでも放さないだろうし、一時の興味本意やブームで所有したオーナーは熱さ不具合出れば嫌気差して、さっさと売却しちまうだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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