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エクストリームE最終戦を前にヴェローチェ・レーシングが体制変更。チャドウィック復帰もサラザン離脱へ

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エクストリームE最終戦を前にヴェローチェ・レーシングが体制変更。チャドウィック復帰もサラザン離脱へ

 2021年に初年度シーズンを迎えた電動ワンメイクSUVによるオフロード選手権『エクストリームE』に参戦するヴェローチェ・レーシングは、12月18~19日にイギリスのサウスコースト郡ドーセット、ボビントンで開催される最終戦“the Jurassic X Prix(ジュラシックXプリ)”の開催を前に、新たなドライバーラインアップを発表。

 女性限定シングルシーター選手権『Wシリーズ』で初代王者からの防衛を果たしたジェイミー・チャドウィックが復帰する一方で、エースのステファン・サラザン離脱がアナウンスされ、その後任には南アフリカのクロスカントリー競技の第一人者、ランス・ウールリッジの起用を決めている。

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 F1界の鬼才として今も第一線で辣腕を振るうエイドリアン・ニューウェイがチーム運営に参画するヴェローチェ・レーシングは、ボビントン周辺地域にある陸軍基地の施設などを活用した地元イギリスでの最終戦を前に、急遽の体制変更を決断。2021年にはチームのリザーブ&デベロップメントドライバーとしての役割を果たしてきたウールリッジに対し、初めてレースシートを提供することを決めた。

 そのウールリッジは、2018年と2019年に南アフリカのクロスカントリー・シリーズ(SACCS)のクラスTプロダクションビークル部門を連覇しダブルタイトルを獲得すると、今季も同シリーズでランキング2位に入った実力派ドライバーでもある。

 そのクロスカントリー競技での豊富な経験と、オフロードでの印象的な履歴書を引っ提げたウールリッジが、電動オフロード選手権へのデビューを果たすこととなった。

 一方、シリーズ開幕からの前半2戦に出場したチャドウィックは、再開されたWシリーズでのタイトル防衛のためチームを離れると、乗り慣れたフォーミュラで8戦4勝を飾り、最終的に2021年もチャンピオンを獲得することに成功。世界で最も著名な女性モータースポーツ・スターの地位を確立し、エクストリームEのグリッドに凱旋することとなった。

■「彼らは強力な組み合わせになるだろう」とヴェローチェのチームマネージャー
 そのヴェローチェ・レーシングでチーム代表を務めるルパート・スヴェンセン-クックは、ドライバー体制変更に関して次のように説明する。

「ヴェローチェ・レーシングのメンバー全員の言葉を代弁する立場として、今月後半にドーセットで開催されるシリーズフィナーレとホームレースに向けて、このような才能のある2名のドライバーがステアリングを握ってくれることに、心から興奮している」と続けたスヴェンセン-クック。

「ランス(・ウールリッジ)は、今季リザーブ&デベロップメントドライバーとして素晴らしい仕事をしており、地元の南アフリカでも素晴らしい1年を過ごした。彼にチャンスを与えることができてうれしく思うよ」

「そしてもちろん、先月オースティンで開催されたWシリーズでヴェローチェ史上初のタイトルを獲得したジェイミー(・チャドウィック)にも、おめでとうと歓迎の言葉を捧げたい。チームにとって1年間の激しいレッスンが続いた後、エクストリームEのシーズンを適切な形で終えられたら素晴らしいね」

 さらにヴェローチェのチームマネージャーであるイアン・デイヴィスも「彼はチームにとって大きな資産だ」と付け加えた。

「我々は、ランスが初年度のエクストリームE挑戦に向け、チームのために行った仕事に非常に感銘を受けたんだ。だから、最終戦ドーセットを前にチームの全員が彼の能力に完全な自信を持っているよ」と語ったデイヴィス。

「同様に、ジェイミーは今年もWシリーズで素晴らしいシーズンを過ごしたし、第2戦のセネガルではチーム最初の表彰台を獲得したことも忘れないでほしい。彼女は確実に(ワンメイク車両の)オデッセイ21のパフォーマンスと個性を熟知しているし、彼らドライバーはドーセットに向け強力な組み合わせになるだろうね」

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