トヨタの米国法人は2022年モデル「トヨタ フォーランナー(4 Runner)」を発表。フォーランナーは、かつて日本で「ハイラックス・サーフ」として販売されていたミドルサイズSUV。日産のテラノや三菱パジェロなどと共にRVブームをけん引したが、その後、日本では人気が翳り販売を休止。しかし北米では進化を重ねていき、このたび2022年モデルが発表されるに至っている。海を渡って育ったトヨタSUVがどんなモデルに成長しているのかチェックしよう。
最新のフォーランナーは全長4831mm×全幅1925mm×全高1816mmのボディサイズを持ち、国内ラインナップでは「ランドクルーザー・プラド」とほぼ同じ車格。フロントマスクから連想されるとおり、ピックアップトラック「ハイラックス」のSUV版という位置付けを守っている。
ついに日本にもハイラックス GRスポーツ誕生!! 10月改良で追加決定!!!
2009年に登場した現行の5代目モデルは既にデビューから10年以上経過しているが、ラダーフレーム構造による強靭なボディ構造や信頼性の高さが支持を集めており、毎年のブラッシュアップで商品力を向上。最新の2022イヤーモデルでは、フロントスポイラーやブラックアウトされたルーフレール、さらにはグレーのコントラストステッチ入りシートなどスポーティな装備を奢った「TRD Sport」グレードが新たに追加され、オフロード向けの「TRD Off- Road」および「TRD Pro」と合わせて選択肢を強化してきた。また、悪路用に強化されたサスペンションを持つトップグレードTRD Proには、新たなボディーカラーとして鮮やかなグリーンの「ライムラッシュ」が設定され、専用の「TOYOTA」ロゴが入ったフロントグリルも相まってワイルドなテイストを強めている。
装備も充実しており、ヘッドライトはロービームおよびフォグライトに加え、ハイビームも全車でLED化。さらに、後席に子供やペットがいることを警告する「リア・オキュパンシー・アラート」も標準装備に追加されている。安全装備では「ブラインド・スポットモニター」および「リア・クロス・トラフィック・アラート」の設定を拡大し、TRD Proでは進路の見えづらい障害物を映し出す「マルチ・テレーン・モニター」が追加となった。パワーユニットの4.0L V6(270hp/377Nm)や5速ATなどは従来どおりだ。
日本ではピックアップ仕様のハイラックス(タイ製)が国内販売され一定の人気を集めているが、SUVブームのいま、ハイラックス・サーフ復活の可能性はないものか。国内復活を期待したいところだ。
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