ナイキ「エア フォース 1 ‘Dirty Triple White’」は、履けば履くほど“キレイ”になるヴィンテージ風の一足！──GQ新着スニーカー

履き込むほどに若返っていく、「ベンジャミン・バトン」のようなシューズだ。

ナイキは「エア フォース 1 ‘Dirty Triple White’」をリリースする。

「エア フォース 1 ‘Dirty Triple White’」は、一見ヴィンテージ品のマーケットプレイスでよく目にするような佇まいを見せる。「一度しか履いていません。基本的に新品同様です」と書かれているかもしれないが、トウボックスの深いシワとミッドソールの擦り傷がそうでないことを示唆しているなどというのはザラにあることだ。ただし、このナイキの最新「エア フォース 1」に関しては、本当に新品である。

「エア フォース 1 ‘Dirty Triple White’」はまさにその名の通りだ。80年代からあるクラシックな‘Triple White’だが、何年も履き込んだようにデザインされている。レザーのアッパーは黄ばみ、前面には黒ずんだ跡があり、スウッシュのステッチの一部はすでにほつれている。インソールとヒールバッジにも、すでに数千回も履いたような跡がついている。ミッドソールも同様だ。

さらに、シューレースにあしらわれたメタル製のデュブレはあらかじめ酸化されており、徹底的にヴィンテージ感が演出されている。

履き古したようなヴィンテージ加工が施されたスニーカーは目新しいものではない。バレンシアガからニューバランスに至るまで、スニーカー界のビッグブランドがこぞって同様のアイテムを発表している。プーマも先月、ヴィンテージ風の「スピードキャット」を発表した。

しかし、「エア フォース 1 ‘Dirty Triple White’」がほかと違うのは、履き込むほどに新品に近づいていくという点にある。このスニーカーの“汚れ”は、実は上から塗られたコーティングなのだ。時間の経過とともにこのコーティングは剥がれ落ち、より新しく、よりフレッシュで、よりクリーンに見える真っ白な「エア フォース 1」が完成する。

このプロセスを加速させたい場合、ナイキのロゴが入った歯ブラシと歯磨き粉がボックスに同梱されている。

ナイキ「エア フォース 1 ‘Dirty Triple White’」は、今月中にナイキ、SNKRSアプリ、一部の小売店で発売されると見られる。日本での展開は未定。もし、待てなかったり、入手できなかったりした場合は、通常の‘Triple White’を手に入れてDIYしよう。

From British GQ

By Adam Cheung
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama