5月31日、2025年F1第9戦スペインGPの予選が行われ、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がキャリア4度目かつ今季4度目のポールポジションを獲得した。
2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は最下位20番手となった。
カタロニア・サーキットを舞台に迎えた第9戦。コンディションは快晴、気温29度、路面温度34度、湿度34パーセントという夏日となるなか、最初の予選Q1は開始された。
■Q1:角田裕毅、まさかの最下位。コラピントはマシントラブルに見舞われる
フレキシブル・フロントウイングを規制するべく、今大会からフロントウイングの柔軟性に関する規則がより厳格化された。しかし、3回のフリー走行(FP)ではいずれも、今大会アップデートの投入がない(フロントウイングに変更のない)マクラーレンが、トップタイムを記録しており、この予選でも引き続きたを圧倒する走りを見せることになった。
18分間のセッションが後半に差し掛かったところでFP2、FP3最速のピアストリが1分12秒551を記録。一発目からノリスを0.248秒上回る快走を見せつける。続けて、残り7分を切るとフェルスタッペンが2番手に浮上するが、それでもピアストリに0.247秒届かず、3番手ノリスを0.001秒上回るに留まる。
一方、角田のファーストアタックはピアストリから1.296秒遅れ、フェルスタッペンから1.049秒遅れの1分13秒847で暫定19番手に。また、角田は「フロアをチェックしてくれ」とチームに無線を飛ばす。
セッション残り3分というところで、フランコ・コラピント(アルピーヌ)がファストピットレーンの出口でマシンを止めてしまい、その影響で複数台がコースインのタイミングがズレてしまう。コラピットはマシントラブルが解消できず、ここで予選を終えた。
Q1終盤、角田は再度アタック臨んだ。全セクターで自己ベストを更新するが、角田のマシンにスピードは無く「クリーンなラップだったのだけど」と、無線で話したものの、タイムは1分13秒385。Q1トップのピアストリから0.834秒遅れ、2番手フェルスタッペンから0.587秒遅れの最下位/20番手に終わった。
Q1敗退は16番手ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、17番手エステバン・オコン(ハース)、スペイン出身のひとりカルロス・サインツ(ウイリアムズ)は18番手、19番手コラピント、20番手角田の5台となった。
■Q2:ハジャーが6番手。ピアストリが1分11秒台にタイムを入れる
15分間のQ2、路面コンディション改善に伴い、Q2最初のアタックから各車Q1よりも大幅なタイムアップを果たした。なかでもピアストリが1分11秒998を叩き出し、この週末初めての1分11秒台でQ2トップに浮上。ノリスも0.058秒遅れで2番手に続き、マクラーレン2台が暫定3番手のフェルスタッペンを0.3秒遅れにする快走ぶりで他を圧倒する。
そのままトップ3の序列は変わらず、ピアストリがQ2もトップで終えた。ノリス、フェルスタッペン以下、4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、5番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、6番手アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、7番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、8番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、9番手アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、10番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がQ3進出を果たした。
タイム差が出にくいなか、ハジャーはフェラーリの1台を上回る走りでQ3進出。引き続き、今回も予選でリアム・ローソン(レーシングブルズ)の前に出た。
Q2敗退は11番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、12番手ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、13番手ローソン、14番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、15番手オリバー・ベアマン(ハース)という5台となった。なお、ベアマンはQ2アタックをユーズドタイヤで行い、ニュータイヤを温存する作戦を採ったようだ。
■Q3:ピアストリが3度目のポールポジション獲得。ノリスに0.2秒差つける
ポールポジションを決める最終Q3は12分間。セッション序盤から8台がコースインするなか、新品タイヤが1セットしか残されていないガスリーを除く7台はニュータイヤを履いた。
先にコースインしたピアストリが1分11秒836をマーク。その後ろから1周遅れでこれからアタックに入るノリスが迫っていたが、チェッカーラインを受けたピアストリは直後にコース脇にそれてスローダウンし、ノリスにトゥ(スリップストリーム)を使わせない。ただ、ノリスは1分11秒819を刻み、ピアストリを0.017秒上回りトップに浮上する。
セッション中盤、1アタックに勝負をかけたアロンソが1分12秒284をマークし、フェルスタッペンを上回る暫定5番手につけると、スペインの観客からも歓声が沸いた。
セッション残り3分を切ると、各車最後のアタックに臨んだ。マクラーレン勢は2台ともにセクター1で21秒2台を記録する驚速ぶりで見せた。ただ、ノリスはセクター2、セクター3で出遅れる。
一方、ピアストリは1分11秒546を叩き出し、キャリア4度目かつ今季4度目のポールポジションを獲得した。0.209秒遅れとなった2番手にノリス、そしてフェルスタッペンとラッセルの2台がトップから0.322秒の1分11秒848を揃って記録したが、先にチェッカーを受けたフェルスタッペンが3番手、ラッセルが4番手となった。
以下、5番手ハミルトン、6番手アントネッリ、7番手ルクレール、8番手ガスリー、9番手ハジャーと続き、地元の英雄アロンソは最終的に10番手となった。
2025年F1第9戦スペインGP、66周の決勝レースは6月1日の日本時間22時(現地時間15時)にスタートが切られる予定だ。
[オートスポーツweb 2025年06月01日]
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