コンパクトカーからミニバン、セダン、SUV、スポーツ、フラグシップまで、数多くのモデルをラインアップする国内トヨタですが、グローバルでみるともっと多くのモデルが存在しており、日本で販売されていないモデルもたくさんあります。「VELOZ(以下ヴェロッツ)」もそのうちのひとつ。ライズに似たフロントデザインをもちながら、その中身は3列シートのMPVという、日本でも需要がありそうなモデルに仕上がっています。最新モデルのトヨタ「ヴェロッツ」の詳細をご紹介しましょう。
文:吉川賢一/写真:トヨタ、エムスリープロダクション
【新型ヴェロッツ登場】トヨタ3列シートSUVがタイで発売! 日本でも売ってよ!!!
【画像ギャラリー】ライズの3列シート車!?? 小型3列シートMPVのトヨタ「ヴェロッツ」(22枚)
ライズよりも約50センチ長いMPV
トヨタ「ヴェロッツ」は、インドネシアやタイ、インドなどで販売されている、3列シートMPV(マルチパーパスヴィークル)です。ベースとなっているのは、ダイハツが主導で開発し、2021年より販売をしてきたダイハツ「セニア」/トヨタ「アバンザ」で、ヴェロッツは、その上級仕様に位置するモデルです。
4人以上のファミリー層を想定しているモデルですが、SUV風のフロントデザインや、コンパクトなボディからは想像ができない広い室内、3列目シートを持つシートレイアウト、便利な装備などによって幅広い層にリーチするモデルとなっています。
エンジンは、最高出力106PS、最大トルク138Nmの1.5L直4ガソリンエンジンで、トランスミッションはCVTのみ。駆動方式もFFのみの設定です。日本のように、ハイブリッドや4WDの設定はありません。
ボディサイズは、全長4,475mm、全幅1,750mm、全高1,700mm、ホイールベースは2,750mm。シエンタ(4,260×1,695×1,695)やフリード(4,260×1,695×1,710)、よりも200mmほど長く、50mmワイドというサイズ感です。ライズは全長3,995mm、ホイールベース2,525mmですから、ヴェロッツはライズよりも、全長で480mm、ホイールベースで225mm長くなっています。
特徴的なのが最低地上高。ライズの185mmに対して、ヴェロッツは205mmと高めに設定されています。大雨が降れば洪水となることも多い東南アジア地域では、高車高なクルマのほうが好まれる、という地域環境に応じた対応です。現地では、セダンであっても車高を上げたクルマが多く走っており、高めの最低地上高は現地での必須要素なのでしょう。
まるでライズやロッキーのようなフロントマスクを備えたヴェロッツ。高めの車高もデザインの特徴となっている
ヴェロッツは全長4,475mm、全幅1,750mm、全高1,700mm、ホイールベースは2,750mm。シエンタやフリードよりも長く、ライズ/ロッキーをストレッチしたような形状となっている
リアデザインもライズ/ロッキーにそっくりだが、左右のテールランプを繋いだデザインは東南アジア向けとしてオリジナル仕様となっている
洗練された内外装デザインと便利装備の数々を投入!!
筆者がこのヴェロッツを目にしたのは、2025年3月26日から4月6日まで開催されていたバンコク国際モーターショー2025。ぱっと見の印象はライズのストレッチ版で、フロントグリルやヘッドライト、バンパーサイドの加飾、リアデザインなどはライズにそっくりながら、ボディサイドからみると、前席と後席のドア長が延長されており、ホイールベースもストレッチされていることがわかります。
展示車は、カスタマイズ仕様の「X-URBAN」。フロントスカートやバックスカート、サイドドアやホイールアーチの樹脂パーツ、2トーンカラーの17インチホイール、バックドアの専用エンブレムなどが追加されていました。
運転席周りのインテリアもライズに似ており、7インチのTFTインストルメントパネルや、9インチタッチスクリーンディスプレイ、ステアリングホイールといったアイテムが共通。ただインパネデザインはやや異なり、ヴェロッツのほうが立派な加飾が施されていました。Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しており、ワイヤレス充電装置のほか、USB-Cポートも多く設置されているなど、便利な装備も充実しています。
シートレイアウトは2–3–2配置で、2列目シートは、3列目に人が乗らなければ、足元が広く、快適な移動をすることができそう。ちなみに、リアドアは通常のヒンジドアです。3列目に乗り込むには、2列目シートを前方へずらすもしくはチップアップする必要があり、また3列目シートは大人が座るには足元がかなり狭く、イレギュラー対応として割り切る使い方が適しているように感じました。通常時は3列目シートをフロア下へ畳み、ゆとりのある広いラゲージスペースとして使うのが一般的でしょう。
7インチのTFTインストルメントパネルや、9インチタッチスクリーンディスプレイなど、運転席周りのインテリアは、日本のライズとそっくり
2列目シートをチップアップすれば、3列目へ楽にアクセスできる
ただし3列目シートは狭く(膝前にスペースがほぼない)、大人にとっては耐えられる空間でなかった
「ライズロング」として出せば、日本でもヒットするかも!??
バンコク国際モーターショー2025の一般開放初日に訪れましたが、このヴェロッツの周囲には絶えず人だかりができており、写真を撮るのも一苦労。タイの皆さんが、ヴェロッツに高く関心を持っているようすが伺えました。
3列シートMPV(しかもヒンジドア)というと、かつてのトヨタ「ウィッシュ」が思い出されますが、ヴェロッツはクロスオーバー風のスタイルとなっていることで現代風のデザインを手に入れており、またひと味違ったモデルに仕上がっているといえます。「ライズロング」とか「ライズMPV」などで日本にも登場させたら、一躍人気車となるかもしれません。今後の動向にも注目したいところです。
【画像ギャラリー】ライズの3列シート車!?? 小型3列シートMPVのトヨタ「ヴェロッツ」(22枚)
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みんなのコメント
交互に車種を売り、プレミアを出し、納期遅れを引き起こしている。
もちろん、最大の原因は円安で日本国内に売らないのであろうが、
トヨタは車種も多すぎる、要らない。