この記事をまとめると
■モロッコには「ララキ・オートモービルズSA」というメーカーがある
高っかいクルマを少量売って儲ける「スーパーカービジネス」の歴史! 発祥はフェラーリで復活ブガッティが道を広げた!!
■ヨットなどのボートを設計していたアブデスラム・ララキ氏が創業した
■世界トップクラスの性能を有するスーパーカーを手掛けている
モロッコ発のスーパーカーブランド
ララキ・オートモービルズSAという、自動車メーカーの名前を聞いたことがある人は、かなり珍しい存在だ。その設立は1999年、本社はモロッコのカサブランカにあり、そこで少量生産されているのは、もちろんスーパーカーだ。
ちなみに創立者のアブデスラム・ララキ氏は、ヨット(ボート)の設計と工業工学のバックグラウンドをもつエンジニアで、新たなビジネスとしてスーパーカーの存在に着目したのである。スイスで自動車デザインを学び、その大胆なスタイリングとともに強力なエンジン、そして限定生産による希少性を掲げたララキのコンセプトは、まさにスーパーカーの王道ともいえるものにほかならなかった。
そのララキのもとから、「フルグーラ」とネーミングされた最初のプロトタイプが発表されたのは、2002年のジュネーブショーでのことだった。フルグーラのベース、すなわちその基本骨格たる鋼管スペースフレームは、ランボルギーニ・ディアブロのそれであり、もちろんボディやインテリアのデザインは、ララキ自身によってディアブロのそれよりもさらにダイナミックで機能的なものに改められていた。
ミッドに搭載されたエンジンも、ディアブロから継承されたもので、6リッターのV型12気筒DOHCという基本スペックに変わりはないが、さらにツインターボが装備されたことで、最高出力は720馬力にまでパワーアップされることになった。
当時、ララキが発表したフルグーラの車重はわずかに1150kgという数字だったから、その運動性能の高さは、誰もが容易にそれを想像できた。 駆動方式はもちろんビスカスカップリングをセンターデフに用いた、スタンバイ型の4WDとなっている。
2005年になると、ボディのディテールを若干変更した改良型のフルグーラが改めて発表されるが、それにはさらに驚きの技術的な進化が秘められていた。ボディはさらに優れたエアロダイナミクスを実現したばかりか、軽量なカーボンファイバー製となり、鋼管スペースフレームこそディアブロのそれを継続して使用していたものの、ミッドのエンジンは、メルセデス・ベンツ製の6リッターV型12気筒+クワッドターボという、さらに強力な仕様に進化を果たしていた。
注目の最高出力は当初は920馬力と発表され、推定最高速は398km/h、0-100km/h加速は3.3秒と驚異的なスペックを誇ったが、これは2006年には安全性を考慮して、730馬力、350km/h、3.4秒というスペックに改められている。さらにララキでは、より安価なV型8気筒バージョンもフルグーラのラインアップに追加。こちらにはメルセデス・ベンツ製の5.4リッターV型8気筒+スーパーチャージャーエンジンが570馬力で搭載された。
マイナーながら性能は世界トップクラス
このフルグーラ以降も、ララキからはさまざまなモデルが発表されている。2005年のジュネーブショーでは、コンセプトカーのグランツーリスモ「ボラック」が、フロントエンジンのレイアウトで登場。こちらも搭載エンジンはメルセデス・ベンツ製の6リッターV型12気筒だが、モデルのキャラクターから自然吸気の540馬力版が選択されている。最高速は310km/h、0-100km/h加速は4.5秒を掲げ、2011年の生産開始をアナウンスしたが、残念ながらそれは実現しなかったようである。
ボラックに続いて2013年、カリフォルニアで開催されたペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表されたのは「エピトーム」だ。9台の限定生産を計画し、シボレーのコルベットZ06用V型8気筒エンジンにツインターボを組み合わせるという過激な仕様のエンジンは、110オクタンガソリンを使用した場合には1750馬力にまで最高出力を高めることが可能。ボディはカーボンファイバー製で、そのカスタマーにはヒップホップ・アーティストのフレンチ・モンタナなども含まれていたという。
そして2019年には、ララキの故郷であるモロッコで、わずか2台の限定車「サハラ」が発表される。ダイナミックなリヤオーバーフェンダーを始め、多くのアイキャッチをもつスタイルは、まさにララキの真骨頂ともいうべき造形。搭載エンジンはエピトームと同様で、もちろんその運動性能も世界の第一線にならぶ実力を誇る。
この2台のサハラは、いずれもモロッコの国王であるモハンムド6世によって購入された。ララキはまさに、モロッコの誇りにほかならないスーパーカー、いやハイパーカーメーカーと評してよい存在なのだ。
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