Eクラスに相当する電動ミニバン
メルセデス・ベンツが新型電動ミニバン『VLE』を発表した。高級装備、長い航続距離、最新のコネクティビティ機能を備え、従来の『EQV』の後継モデルとなる。
【画像】EQV後継の高級電動ミニバンがついに登場!【メルセデス・ベンツVLEを詳しく見る】 全36枚
新型VLEは、ミニバン向けに新たに開発したVAN.EAプラットフォームを初めて採用するモデルである。
「現在Vクラスを検討していない顧客層にもアプローチしたい」と主任エンジニアのベンジャミン・ケーラー氏はAUTOCARに語った。
「例えば、現在Eクラスを購入しているお客様が追加の座席を必要とする場合、あるいは自転車を時々運びたいがEクラスよりも広いスペースを求めるお客様が対象です」
四輪駆動モデルや内燃機関も導入
最初に投入されるのは『VLE 300』というモデルだ。115kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーにより、最高出力272psと700km以上の航続距離を実現する。800Vの高電圧システムを備え、高出力充電器を使用すればわずか15分で約355km分の航続距離を回復できる。双方向充電にも対応し、オプションのDCコンバーターを使用すれば400Vの充電ステーションでも充電可能だ。
さらに強力な四輪駆動モデル『VLE 400』も用意される。415psを発生し、0-100km/h加速は6.5秒だ。来年には、80kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載したベースモデルも追加される。
また後日、関連性の高いVAN.CAプラットフォームをベースにした内燃機関モデルが登場する予定だ。
ボディサイズは全長5309mm、全幅1999mm、全高1943mm。現行『Vクラス』やEQVより低く流線型のシルエットを採用し、空気抵抗係数(Cd値)はわずか0.25を達成した(EQE SUVと同値)。取り回しをよくするため、後輪は最大7度の操舵角を持ち、最小回転直径は10.9mとなっている。
快適重視のプレミアムな室内
室内には最新世代のMB.OSを採用した。AI搭載音声アシスタントを備え、無線ソフトウェアアップデートに対応する。オプションの「スーパースクリーン」はダッシュボード全体を覆い、リアには8Kの解像度を誇る31.3インチディスプレイが用意される。
後部座席は手動調整式を標準とし、5人乗りから8人乗りまでのレイアウトが可能だ。全シートを取り外せば最大4078Lの積載スペースを確保できる。またシートにはローラーが装備されており、車外では転がして移動できる。オプションで電動調整式を選択可能で、プリセットされた配置パターンに沿って位置変更が行える。
メルセデス・ベンツによると、VLEは乗車体験と快適性に重点を置いており、乗り心地を最大限に高めるため新開発のリアアクスルを採用している。ケーラー氏は「極めて滑らかで静粛性が高い」と評した。
可能な限りエネルギー消費効率を高めるため、地図データを活用し、高速道路走行時に車高を最大40mm調整可能なエアマティック・エアサスペンション(オプション)などを使用することで空気抵抗を抑える。このエアサスペンションは、バンというより『Sクラス』のような乗り心地を実現するという。
VLEの高級装備は、将来のVAN.EAベースの商用車にも一部反映される。ケーラー氏によると、商用車では手に触れる部分の豪華さは控えめになるが、車両全体の特性は変わらないという。
「運転感覚において、あえて商用車らしさを強調するつもりはありません」とケーラー氏は述べた。
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