フェラーリの名作、250GTスパイダー・カリフォルニアが小さくても?
2025年5月3日、名門ボナムズ・オークション社が「FIマイアミGP」に付随するかたちで開催した大規模オークション「THE MIAMI AUCTION 2025」。そこにフェラーリの伝説的モデル「250GTスパイダー カリフォルニア」をモチーフとした、ある高級ジュニアカーが出品されました。
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世界最大級のジュニアカースペシャリスト“ハリントン”とは?
ボナムズ「THE MIAMI AUCTION 2025」オークションに出品された「ハリントン・スパイダー・ジュニア」は、イギリスに本拠を置く「グループ・ハリントン(Group Harrington)」がプロデュースした、デフォルメされたスタイルが可愛らしくもあるジュニアカーである。
グループ・ハリントンについて調べてみたところ、人気のあるクラシックカーの補修需要に応えて、ステンレススチール製のバンパーを生産・販売するサプライヤー。ベトナム・ホーチミン郊外に工場を建設し、かなり大規模なビジネスを展開しているという。
また、バンパー生産のかたわら長年培った技術力を生かして、今世紀初頭からは「ハリントン・ジュニアカー(Harrington Junior Car)」というブランドを掲げている。そこで往年の名車たちをモデルとした高級なチルドレンカーも製作しているとのことである。
ブレンボ製ブレーキを奢る豪華ぶり
現在では、AC「コブラ」を模した「COBRA 289」やジャガー「Eタイプシリーズ1」を模した「Series 1」。メルセデス・ベンツ「300SLロードスター」を模した「300」。最初期のランドローバー(ディフェンダー)を模した「Land Junior」。そして、今回の出品車両であるフェラーリ250GTスパイダー カリフォルニアを模した「Spyder」など数多くのラインナップを揃え、いずれも1万ドル以上の高価格で販売されていることが公式HPにて確認できる。
いずれのモデルも、専用のジグで組んだパウダーコート済みのスチール製ラダーフレームに、グラスファイバー製のボディとコンポジット樹脂のフロアパンを組み合わせる。またスチール製のサスペンションスイングアームと、アルミニウム/高張力鋼鉄を併用した前輪のスタブアクスル、アルミニウム製のフロントハブ、ラック&ピニオン式のステアリング、スチール製リアドライブシャフト/リアハブ、そしてブレンボ製ブレーキが奢られるなど、かなり本格的な構成となっているようだ。
全長2.6m足らず、でも本格的なつくりのスパイダー カリフォルニアとは?
ホンモノのフェラーリ250GTと同じくフロントに設置され、後輪を駆動するパワーユニットは、排気量110ccの空冷4ストローク単気筒ガソリンエンジン。最高出力は5.0kw/8500rpm、最大トルクは回転数6.6Nm/6500rpmを発生するとともに、1時間の走行につき約1.5Lのガソリンを消費するとされている。
この単気筒エンジンに、3速シーケンシャル式(クラッチレス)で後退ギアも組み込んだセミオートマチックギアボックスを組み合わせる。スタンダードチューンでは最高速度47km/hを実現するとのことながら、子どもの搭乗時にはスピードを制限するリストリクターを装着することもできる。
さらにヘッドライトや補助灯、ホーン、電動スターターキー、インジケーターに必要な電力は12ボルトのバッテリーで賄われることになっている。
ボディサイズは全長2560mm×全幅980mm×全高780mmで、最低地上高は160mm。車重は約220kgとのこと。また、現在のフェラーリ純正色「アルジェント・ニュルブルクリンク(ニュルブルクリンク・シルバー)」で仕上げられ、ホンモノの250GTを彷彿とさせる、伊「ボラーニ」社製を模したセンターロックのワイアホイールを装備している。
ウインカーやイグニッションキーなどは機能する
キャビンは赤いレザー張りで、ステアリングホイールはウッド製。ドライバーの前にはイグニッションキーやウインカー、ホーンボタンなどが配され、いずれも機能している。また、ボンネットとトランクのリリースのための便利なレバーも設けられているほか、ペダルは調整可能で、子どものドライバーにも大人のドライバーにも適したドライビングポジションを設置できるとのことであった。
ボナムズ・オークション社では今回のオークション出品に際して、このところのジュニアカー相場では適正とも思われる1万5000ドル~2万5000ドル(邦貨換算約219万円~365万円)のエスティメート(推定落札価格)を設定。そして5月3日に行われた競売では、エスティメート上限を大幅に上回る2万8160ドル。つまり現在のレートで日本円に換算すれば、約410万円でみごと落札となったのである。
今回のオークションでは、ハリウッド映画などにも登場する250GTスパイダー カリフォルニアを模したジュニアカーであるとか、アメリカ市場における評価を高める要因には事欠かない1台であることが奏功したのは間違いあるまい。
しかし、チルドレンズ・カーを語る際の決まり文句となった
「ホンモノのクルマが買えそうな価格」
を今回も順当に達成しているさまを見ると、やはりこの商品ジャンルが世界のコレクターたちにとって魅力的であることは、2025年のマーケットにおいても大きく変わりはない、とする見方も同じく間違いないものと考えている。
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