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じつは日本車ってスゴイんです! 今でも語り継がれる国産スーパーカー5選

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じつは日本車ってスゴイんです! 今でも語り継がれる国産スーパーカー5選

 世界に誇れる日本メーカーの底力がこれだ

 スーパーカーにカテゴライズされる国産車をクローズアップするページの第二弾。前回は市販にこぎ着けることなく幻に終わったスーパーカーを紹介したが、今度は量産に成功したモデルを中心に紹介していこう。

市販化は幻に! 惜しまれつつもお蔵入りとなった国産スーパーカー4選

 1)ホンダNSX(初代)

 1990年に登場した初代NSXこそ国産車初、そして日本車で唯一のスーパーカーと評する人は多い。世界初のオールアルミ製軽量高剛性ボディは、スチールボディに対し200kgの軽量化に成功したといわれ、ニュルブルクリンクで鍛えられた接地性に優れたサスペンションと、ミッドシップの重量バランス、空力的処理と合わせて、当時、ハンドリング性能は掛け値なしで世界一のレベルに到達していた。

 電子制御技術にほとんど頼らず、基本性能で勝負したことで賞味期限が長く、現在でも本物のスポーツカーとして通用する。走りの良さでは、当時のフェラーリより1ランクも2ランクも上だった! スタイリングさえもう少しエキゾチックであれば、世界の歴代スーパーカーの中でもかなり上位に食い込めたはず!

 2)光岡 大蛇(オロチ)

 2001年の第35回東京モーターショーに初出展し、あまりの反響の大きさから、市販化を決断したという光岡自動車の大蛇(おろち)。2006年に市販モデルが発表され、2014年に生産終了。名前の通り、日本神話のヤマタノオロチをモチーフに、同社のデザイナー青木孝憲がデザインを担当。

 トヨタの輸出用ハリヤー=レクサスRX330の3.3リッターV6エンジンを横置きのミッドシップに搭載。ミッションは5速MTオンリーで、シャシーは光岡のオリジナルフレーム。「このクルマは、如何なる獲物も、喰い破る。 異端系、最上位クラス」とうキャッチコピーで、400台の完全受注生産で登場した。

 233馬力で車重が1580kgもあったのでスペック的にはスーパーカーとはいえないかもしれないが、もともと雰囲気を楽しみながら、日常的に使える「ファッションスーパーカー」という位置づけで開発されたので問題ナシ。

 3)マツダ・オートザムAZ-1

 1992に登場したミッドシップ+ターボエンジン+ガルウイングのスーパーカー。スケルトンモノコックという他車にはない特殊なフレームを採用し、外装は脱着交換が可能な構造。FRPの軽量ボディ(カウル)のため、車重はわずかに720Kg。それに3気筒DOHCターボを積んで、ステアリングギア比は超クイックでロックトゥロックが2.2回転という攻めた設計。かなり過激な走りで、レーシングカートを危なくしたようなクルマだったが、そのとんがった存在は空前絶後。

 赤いボディに跳ね馬のエンブレムを貼れば、クルマに疎い人に「フェラーリのスモールモデル」といっても通じたはずだ。新車価格が150万円で、スーパーカー=高価となると、その条件は満たせないが、それ以外の点では間違いなく、スーパーカーと認知できる一台だ。

 4)レクサスLFA

 トヨタの高級ブランド、レクサスから2010年に限定500台で販売したモデル。コンセプトは、「世界超一級レベルの運動性能と超一流の感性と官能を持ち合わせるスーパースポーツカー」車体の65%がCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で、残りの35%がアルミ合金。エンジンは4.8リッターのV型10気筒で560馬力。レイアウトはFRだが、トルクチューブを使ったかなり特殊なトランスアクスルを採用。

 ブレーキもカーボンセラミックディスクブレーキになっていて、価格は3750万円。ニュルブルクリンク24時間レースにも参戦したし、高価で、高性能なレクサス初のスーパーカーとなったが、スーパーカー=夢という意味では、1967年に登場した同社のトヨタ2000GTのほうが上かもしれない。トヨタ2000GTの販売価格は、238万円。クラウンが2台、カローラが6台分買える程に高価であった。1967年(昭和42年)当時の日本における大卒者の初任給がおおむね2万6000円前後であったから、21世紀初頭の日本においては1500万円から2000万円程度の感覚に相当する、一般の人々にとっては高嶺の花の超高額車であった。

 とはいえ現在の価値でいえば、LFAの方が高価になる。生産台数は、2000GTが生産台数が337台。LFAが500台。LFAもほぼハンドメイドで作られていて、1日1台のペースでつくられた。現時点で、世間でのスーパーカーとしての認知度は高いとは言えないが、ひょっとすると将来評価が高まる可能性はある。

 5)オーテック・ザガート・ステルビオ

 オーテック・ザガート・ステルビオは、日産の子会社で、スカイラインの父=桜井眞一郎率いるオーテックジャパンとイタリアの有名カロッツェリアであるザガート(現SZデザイン)がタッグを組んで開発されたモデルで、1989年に限定200台、国内向けに100台が販売された。

 フロントフェンダーにミラーを内蔵する個性的なデザインは、ハンドメイドのアルミボディ+カーボンボンネットで実現。イタリア製の本革シートをはじめ、内装にも本革を多用し、豪華な仕様に。

 しかし、ベースはライバル車のソアラの陰で大不人気車となったF31レパードで、エンジンはVG30DETを280馬力、41.0Kgmまでチューニングしたものを搭載したが、ミッションは4速ATのみ。シャシーもひと昔前のものでサスペンションはフロント:ストラット、リヤ:セミトレーリングアーム……。

 レパードそのものが、フルモデルチェンジを目前に控えていたこともあり、走りの面ではとくに評価できるクルマではなかった。スーパーカー=「スポーツカーの中でもひときわハイパフォーマンスで、エレガントかつスタイリッシュなボディを持ち、けっこう高価なクルマ」だとすると、オーテック・ザガート・ステルビオは、カッコいいかは別として、ユニークで個性的なデザインを持ち、1780万円と驚くほど高価で話題となった希少車という意味ではスーパーカーだが、パフォーマンスは二代目レパードに毛が生えた程度……。日本のスーパーカーの番外編というポジションが妥当だろう。

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