スーパーGTシリーズ第2戦の決勝は、5月4日に富士スピードウェイにおいて500kmレースとして行なわれ、11番手スタートの17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)がスープラ勢の追撃を振り切って優勝を飾った。500kmを走りトップ4台は1.6秒内に収まるという大接戦だった。
気温21℃、路面温度35℃という14時36分にスタートが切られたレースは、ポールシッターの19号車WedsSports ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)の宮田が出遅れ、フロントロースタートの8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)の福住を、36号車 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)の坪井、38号車ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)の石浦、37号車KeePer TOM’S GR Supra(平川亮/阪口晴南)の平川、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)の山下らスープラ勢が追いかけるという展開に。
■スーパーGTで導入が検討される“インディ式スタート”……ドライバー間でも賛否分かれる
序盤の3周目に7番手へ順位を上げていた23号車MOTUL AUTECH GT-Rが突然白煙を噴きストップし、いきなりセーフティカーが出動し、荒れた展開を予想させた。
6周完了でリスタートとなりここで36号車スープラがトップを奪い、8号車NSXにじわじわと差をつけていった。31周目に5番手を走行していた38号車スープラの左リヤホイールが外れその回収のためにGTでは初めてFCY(フルコースイエロー。80km/hに制限し追い越し禁止、ピットクローズ)が運用された。大きな混乱はなく3分で解除となり33周目にリスタート。
37周で3番手走行中の14号車スープラ、38周で36号車スープラ、40周目にトップの8号車NSXが最初のピット作業を済ませるが、FCY発令の直前にピット作業を済ませていたのが17号車NSXで、44周目にはトップへ浮上することに成功した。48周目にメインストレートの落下物を回収するために2度目のFCYとなり、これも5分程度でリスタート。この時点で17号車NSXは2番手の36号車スープラに10秒以上のリードを築いていた。
68周で17号車NSXは2度目のピットイン。これでトップとなった36号車スープラがピットインすると、代わってトップに立った8号車NSXも78周でピットイン。8号車NSXの福住は17号車NSXの塚越の前でコースに戻ることに成功した。81周で全車が2度目のピット作業を済ませると、福住がトップで塚越が2番手。そしてそこへ36号車スープラの坪井が追いつき、87周目のストレートでは坪井が塚越をかわして2番手へ浮上し、福住を追い上げた。
レース終盤の96周目にコース脇でストップした車両を回収するためにこの日3度目のFCY発令。ところが残り11周のリスタート時(17時21分)に36号車スープラはマシントラブルのためにスローダウン。さらに8号車NSXには黄旗振動時の追い越しがあり、ドライブスルーペナルティが科された。
これで17号車NSXが再びトップに立ち、これに14号車スープラの山下がピタリと背後につけチャンスをうかがった。さらにこの2台に1号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/武藤英紀/牧野任祐)の山本、37号車スープラの平川が迫ったが、17号車NSXが逃げ切って今季初優勝を遂げた。2位は14号車スープラ、3位は37号車スープラ、4位は1号車NSXで、このトップ4の差はわずかに1.552秒。なお5位は3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)だった。
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