世界で最も売れているホンダ車ゆえの難しさ
12月4日、ホンダは来年2月に発売を予定しているCセグメントSUV『CR-V』に関する情報をホームページで先行公開。これに先駆けて、メディアに向けて事前説明、撮影会が行われた。
【画像】大事なのは人も荷物もきちんと積めること!6代目となる新型ホンダCR-V 全81枚
その会場で、本田技研デザインセンターでエクステリアを担当した佐藤淳之介氏と、インテリアを担当した岡亜希子氏、ふたりのデザイナーからデザインに関する話をうかがった。
SUVのデザインは、なかなか難しい。スポーツカーやスペシャリティカーのように、デザインコンシャスにはできない。かといってミニバンやステーションワゴンのように、キャパシティ(容積)優先のスタイリングにもできない。
ましてや、CR-Vはこの新型で6代目を迎えワールドワイドに販売されている、世界で最も売れているホンダ車だ。そんな新型CR-Vのエクステリアは、『スポーティかつ機能的な骨格』を目指している。
従来型よりAピラーを後ろに下げ、ノーズを長くSUVらしいシルエットにする。そしてフードの後端をインパネと被らないようにすることで視界も向上。これはエクステリア優先のデザインではなく、インテリアからの要望もあって、まさに『せめぎ合い』で生まれたディテールだ。新型CR-Vではそれが各所に見られる。
フロントまわりでは、粗いグリルがラギッド感、武骨なイメージを創出している。実は日本仕様の新型CR-Vはタイ仕様がベースのタイ生産モデルで、北米仕様とはグリルのデザインなどが異なる。これは、米国でホンダのSUVは上級モデルの『パイロット』などがあり、CR-Vはゲタ的に使われることが多いが、中国や日本を含むアジアでは、上級モデルと位置づけられることにもよる。
どうしたら運転しやすいか?
先代CR-Vはウエッジ基調のサイドビューが特徴的だったが、これはミラーから見える車体の関係でバックしにくい(まっすぐ駐車しにくい)という苦情があったという。また、ウエッジ基調はリアまわりが重く感じられるというデザイン上の難点もあり、新型では水平基調として、さらにメリハリのある造形で上質なスポーティ感を表現した。
これはひとつの例だが、新型CR-Vでは『どうしたら運転しやすいか(ノイズにならないか)?』や、『人をキチンと座らせる』といったポイントがデザイン上で意識されている。
インテリアもエクステリア同様に上質に仕立てられるが、それでもタフに、ガンガン使えることを意識している。とはいえ、荷物優先のクルマではない。人も荷物もしっかり積めながら、フロントシートはもちろん、リアシートの居住性も重視している。
リアドアは90度近く開いて乗り降りしやすい。新型CR-Vは仕向け地によって3列シート車も設定(日本仕様は未設定)しており、その乗降性を考慮してのことなのだが、ここまで開かせるドア形状のデザインは苦労したという。リアシートは190mm前後スライドし、8段階で10.5度のリクライニングが可能だ。
分割可倒式リアシートバックを半分倒せば、ゴルフバッグ2個と29インチのスーツケース2個が積める。25インチのスーツケースなら、シートバックを倒さずとも4個積める。米国仕様の大きなベビーカーでも、お母さんが持ち上げて積める高さに開口部の床を低くしている。
リアシートバックを全倒したときのラゲッジルームは、完全なフラットにはならない。これは、リアシートの快適性を損なわないためにシートの厚みを確保したこと、また少し傾斜をつけることで荷物の出し入れをしやすくするといった考慮からだという。
クーペSUVではCR-Vになれない
CR-Vのアイデンティティである縦型テールランプは踏襲したい。だが、開口部は狭くなる。かといって、広げすぎるとミニバン的になってしまう。ここでも、カッコ良さ(エクステリア)と使い勝手(インテリア)のせめぎ合いがあった。
テールゲートの角度も、ミリ単位で検討。荷物を少しでも多く積むためにはテールゲートを立てたいが、それではライトバン的でスタイリッシュでなくなる。そこで、テールランプの角度をテールゲートよりもわずかに寝かせて、実際よりもテールゲートが傾斜しているように見せている。
開発が始まった頃の話に戻るが、初期段階では様々なエクステリアデザインが出された。その中には、最近流行している『クーペSUV』的なデザインもあった。だが「これはCR-Vじゃない」、「人も荷物もきちんと積めることがCR-Vらしさ」と却下されたそうだ。
また、SUVというと最近では筋肉質、あるいは力強いといったイメージを強調するかのように、プレスラインや大げさなフェンダーアーチなどを装着するモデルが増えている。だが新型CR-Vでは、ホンダらしくシンプルな造形の中に力強さや洗練、上質、大人らしさを凝縮して表現した。SUVに対するイメージとしては二分されるところだが、永く付き合うには、こちらのほうが合っているように思う。
日本では、ホンダSUV4兄弟の長男としてカムバックしたCR-V。その『せめぎ合い』から生まれたこだわりのデザインは、ぜひ実車で確かめてもらいたい。
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