MotoGPは約1ヵ月のサマーブレイクを終え、今週末のイギリスGPでシーズンが再開されるが、ドゥカティのマルク・マルケスはバルセロナでの大クラッシュさえなければ弟のアレックス・マルケス(グレシーニ)がチャンピオンシップをリードしていただろうと考えている。
現状、アレックス・マルケスはランキング9番手。ポイントリーダーのホルヘ・マルティン(アプリリア)からは121ポイント差となっている。ランキング上位8人がわずか65ポイント差にひしめき、タイトル争いはかなりオープンな状態だが、アレックス・マルケスは自身にタイトル獲得の可能性があるとはまったく考えていない。
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アレックス・マルケスがタイトル争いへの望みを失ったのは、すでに2ヵ月前のことだ。バルセロナで行なわれたカタルニアGPのレース中、トラブルで失速したペドロ・アコスタ(KTM)のバイクに激しく衝突した日から、彼はチャンピオンシップを諦めていた。あの事故から奇跡的に復帰したものの、頸椎と鎖骨の骨折を治すための療養は、彼の身体に大きな爪痕を残した。
アレックス・マルケスはその後、丸3戦を欠場することとなったが、オランダGP決勝で5位フィニッシュ。ドイツGPでも高いパフォーマンスを見せ、決勝レースこそ転倒リタイアとなったものの、予選2番手、スプリントで2位を獲得した。
彼の兄であるマルク・マルケス(ドゥカティ)は、「弟が本来の走りを取り戻しているのを見ることができて、本当にうれしい」と、アレックス・マルケスの復調を喜んだ。
「カタルニアでのあのアクシデントがなかったら……あれは彼の責任ではないけど、今頃ランキング首位にいるのはアレックスだったと思う」
「アッセンとブルノで、彼がとても素晴らしい走りをしていることを証明したからね。昨年はランキング2位だったし、今年もグリッド最速のライダーたちの一人だ。でも残念ながら、3レースを欠場してしまった」
また、現在18ポイント差のランキング3番手につけているマルク・マルケス自身も、シーズン前半に怪我に悩まされた。実際、アレックスが事故に遭ったバルセロナにはマルクは来ていなかった。
アレックス・マルケスはドイツGPの週末、「まだ昨年のような状態には戻れていないし、彼(兄)もそうだ。2人とも昨年と比べると、まだ少しパフォーマンスが足りない。僕たちは2人ともケガからの回復に取り組みながら、毎日少しずつ良くなろうとしている」と語った。
「今年前半は、モンメロ(バルセロナ)で負ったケガに大きく左右された。そこからすごく苦しんで、2レースを欠場した。その後ブルノで復帰したけど、週末の半分しか走れなかった」
「僕にとってチャンピオンシップはもう終わっている。でも、それでも僕は最高レベルに戻ってきているし、そのために努力している。これからシーズン後半に入って、すごくいいチャンスがある。とてもいい結果を出したい」
「ドイツGPの週末全体には満足している。カタルニア以来、初めて普通に過ごせた週末だった。再びもっとリスクを取れるようになったし、より多くの周回を重ねることもできた」
「とにかく、最高レベルに戻ってこられたことがうれしい。まだレースペースの安定性は足りない。身体的な面でも、精神的な面でもね。それでも、本当にすごくうれしいよ」
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