ニューバランス「1500 “Raven”」は抑制の利いたカラーが冬らしいUK製──GQ新着スニーカー

上品なカラー、高品質な素材、そしてクラフツマンシップ。冬の足もとをプレミアムに彩る一足だ。

ニューバランスは「1500 “Raven”」をリリースする。

1989年に発売されたニューバランス「1500」は、「574」「997」「550」といった歴史的モデルを手がけたデザイナー、スティーブン・スミスによって生み出された。スミスの狙いは、ランニングシューズの快適さとドレスシューズのエレガンスを兼ね備えたシューズを作ることだった。

ニューバランス「1500」を分け隔てる要素のひとつに、このシューズがどこで作られているかということが挙げられる。「1500」は数少ない「メイド・イン・UK」ラインのモデルのひとつで、英国北西部カンブリアのフリンビー工場で生産されているものだ。ここでは40年以上にわたって、厳選された高級なスエード、ヌバック、メッシュを用いて職人チームが一足ずつ手作業で組み立てている。

新作の“Raven”は、洗練と個性を兼ね備えた秋冬のパレットが特徴。チャコールグレーの色調がスエードのベースを覆い、ブルーのメッシュと、タンと履き口に施されたヌバックのディテールが質感と深みを加えている。タンおよびヒールカウンターにはゴールドのアクセントによるロゴがあしらわれ、エレガントなコントラストを演出。意外性のあるレッドのアウトソールも抑制を利かせながら華やかさを添えている。

「メイド・イン・UK」の刻印は単に地理を示すものではなく、理念の表明である。ステッチの密度、パネルの適度なしなやかさ、プロポーションの正確さなどを見ればそれがわかる。マーケティングではなく、あくまでその作りのよさによってプレミアムであることが感じられるだろう。

ニューバランス「1500 “Raven”」は、230ユーロ（約4万円）で2025年末までに発売と予想される。日本での展開についての詳細は現時点で未確認。

From GQ Spain

By Néstor Parrondo
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama