ハミルトン、タイヤの扱いに苦戦。予選はQ3進出のボーダー上？「この位置から下がるわけにはいかない」

　フェラーリのルイス・ハミルトンは、タイヤから最大限のパフォーマンスを引き出すのに苦労したF1サウジアラビアGP初日を終え、予選Q3進出を争うことになると語った。

　ハミルトンは予選と決勝と同じ時間帯に行なわれたFP2で13番手に終わり、チームメイトであるシャルル・ルクレールにコンマ6秒、トップだったマクラーレンのランド・ノリスに1.1秒の差をつけられた。

　ハミルトンは、パフォーマンスについて大騒ぎする必要はないものの、1周アタックで突破口を見出だせるかどうか、楽観視していない様子だ。

「今のところ、トップ10に入れるかどうかを試しているだけさ」

　そうハミルトンはため息をついた。

「最高ではなかったよ。タイヤを使いこなすのに苦労した」

「通常、土曜日は逆戻りするものだけど、今の僕にはこの位置からあまり逆戻りすることはできない。だから、一晩でマシンを改善できるといいね。セッションを通してフィーリングが良かった部分がいくつかあったんだ」

「だから一晩でいくらか変更して、明日はもう少し強くなって戻ってこられるようにしたい」

　フェラーリは引き続き、できるだけ多くのデータを収集するためにハミルトンとルクレールのセットアップを変え、異なる方向性を試した。

　ハミルトンはこのアイデアについて「可能性はある」と答えた。

「両セッションを通じて、ウイングセッティングやあらゆる種類のものを収束させるために、2台のマシンで様々なことを試していた」

「だから、今夜の分析でもっと理解が深まることを期待しているし、より良い1日になることを願っている」

　ルクレールは、ジェッダの長いストレートに備えて持ち込まれた、低ダウンフォース仕様のリヤウイングを装着し、セットアップを試すことも惜しまなかった。

「僕たちはいろいろな選択肢を模索する中で良い仕事ができたし、自分の頭の中ではやりたいことははっきりしている」

　そうルクレールは語った。

「だから僕たちはその方向に進むつもりだし、予選でその成果が出ることを期待している」

「クルマを大きく変えたけれど、そこから多くのことを学べたので、とてもポジティブな1日だった。すべてを正しいウインドウに収めれば、もう少しマシンのパフォーマンスが上がるはずだ」