優れた運動性能を主張するロー&ワイドなスタイリング
セダンの王道を目指したカムリは、オーソドックスながら存在感のあるスタイリングで登場。低重心設計による運動性能の高さをアピールするロー&ワイドなボディスタイルに、ヘッドライトのデザインやCピラーのアクセントラインでオリジナリティも主張している。
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ボディサイズは、全長:4885mm×全幅:1840mm×全高:1445mm、ホイールベース:2825mm。先代比で全幅が15mmワイドになり、ホイールベースは50mm延長されたが、ラウンドシェイプのフォルムのため、それほど大きさを感じさせない。トヨタのセダンとしては、クラウンに次ぐサイズ(全幅はクラウンを超える)だ。他社モデルでは、ティアナ、アテンザ、アコード、レガシィB4あたりが同クラスとなる。
ディテールを見ていくと、まずフロントまわりでは、2段グリルのフロントマスクが特徴的で、大きなロアグリルが存在感を主張する。このあたりは最近のトヨタ車のによく見られるデザインイメージ(グリル部分はGおよびGレザーパッケージでは金属調塗装、Xではブラックメタリック塗装となる)。
リアまわりでは、トランク後端部をつまみ上げたようなダックテールデザインが特徴。全体的には、Cピラーを太くしてルーフ後端を後方に伸ばしている(これにより後部座席のヘッドクリアランスを拡大。後方視界特性を向上させながら、乗員の快適性を高めている)。
ヘッドライトは全車にBi-BEAM LEDを標準装備。ポジションランプ(クリアランスランプ)は3層レンズ構造となっており、奥行き感と透明感が感じられるデザイン。また、テールランプは2種類が設定され、GおよびGレザーパッケージではLED、Xではバルブタイプ(尾灯はLED)となっている。なお、コーナーからサイド部分にはサイドマーカー(LED)を装備する。
エクステリアでは、搭載されるパワーユニットがハイブリッド1機種ということもあり、グレード(X、G、Gレザーパッケージ)による外観上の差異が小さい。グレードを表すエンブレムはないので、ホイールやサンルーフの有無が識別ポイントとなるだろう。GおよびGレザーパッケージにメーカーオプションとなるパノラマムーンルーフは、ガラスのツインサンルーフで、前側のパネルのみがアウタースライドによって開閉する。ムーンルーフ装着車ではルーフ前端・後端がブラック仕様となり、見た目には2トーンカラーのエクステリアとなる。
タイヤ&ホイールは3グレードそれぞれに専用モデルが設定される。Xは205/65R16+フルキャップ(スチールホイール)、Gは215/55R17+アルミホイール、Gレザーパッケージは235/45R18+アルミホイール。このタイヤの設定の違いも、各グレード間の燃費性能に少なからず影響を与えていると思われるが、それでも「走りの性能」を重視して、上位グレードでは高偏平タイヤが採用されているのだろう。
ドライビングポジションを重視した操作系の配置
TNGAによるプラットフォームの最適化設計は、ボディのディメンションや重量配分だけでなく、インテリアのデザインやパッケージングにも及んでいる。ドライビングポジションの最適化を目的として、シートポジションや各操作系のレイアウトが決められているのだ。スイッチ類の位置関係、節度感なども含めてほぼ再構築したという。
ダッシュボードは水平基調のデザインで、全体的に低い位置に配置されている。ドライバーの視点から前方の状況をよく見渡せるようになっている。カーナビや、マルチインフォメーションディスプレイの設置場所もドライバー視点での視認性を最重要視して決められた。マルチインフォメーションディスプレイは7インチと大型になり、表現力も多彩になった。ステアリングスイッチで表示を切り替えることができ、燃費情報、車両情報、レーダークルーズコントロールなどの作動状況などをリアルタイムで表示する。各表示のカラーリングを変えたり、不要な表示を消して点灯部分を目立たせるなどにより、運転中の瞬間的な視認性を高めている。
そして、フロントウインドウには「カラーヘッドアップディスプレイ」が表示(投影)される。速度計のほか、カーナビの交差点案内図(ナビと連動)なども表示する機能がある。新型カムリの注目の装備といえるだろう(Gレザーパッケージに標準装備、Gにメーカーオプション)。
操作系では、G/Gレザーパッケージでは本革巻きステアリングホイールを装備(Xはウレタン)。ステアリングスイッチは、左側がオーディオ/カーナビのほかディスプレイの表示切り替えを行なう。右側はレーダークルーズコントロールの速度や車間距離の設定変更用だ。従来、レーダークルーズコントロール用スイッチは、ステアリングの内側に別体のレバーなどを設ける方式が多かったが、ステアリングスイッチの右側ボタンにその機能を集約したことで、シンプルで操作性が高くなった。
トランスミッションは多くのトヨタ・ハイブリッド車同様、電気式無段変速機となった。ただし、セレクターは、プリウスなどの電気スイッチ式ではなく、ATと同じスライド式のギヤセレクターとした。マニュアルモードも備えており、6段階の変速が可能だ。ドライブモードは、モーターのみで走行できるEVモードのほか、燃費優先のエコモード、バランス重視のノーマルモード、加速レスポンス重視のスポーツモードを設定。なお、パーキングブレーキは電動式となっている。
そして、新型カムリのトピックスとして、オルガン式アクセルペダルの採用が挙げられる。高いドライバビリティと、優れた燃費性能を実現するためには、アクセルペダル位置(踏み込み量と加速度)の高精度な検知が必要で、また、クルーズコントロール時のペダル無操作時も考慮したペダル反力の設定も必要になる。さらに、右足のかかとを着地させるフロアの位置がドライビングポジションの基点のひとつともなるだけに、これらをトータルで考慮した結果、オルガン式のアクセルペダルになったということだ。今後登場するトヨタ車の多くでオルガン式が採用されることになるだろう。カムリはその先鞭を付けた格好だ。
シートについては、グレードによって仕様が異なり、XとGではブラック仕様のファブリックが標準装備。Gレザーパッケージでは本革シート(ブラックまたはベージュ)が装備される。シートバックの中央部分に縦方向のアクセントラインが配されているのがカムリならではの特徴。ブラック仕様(ファブリックおよび本革)では、アクセントラインがレッドとなり、ベージュの本革シートではブラウンとなる(シートのデザインおよび形状は共通)。
本革シート仕様ではコンソールボックスのリッドの表皮もソフトパッドとなる。なお、シート調整機構については、運転席はGレザーパッケージとGでは8ウエイ電動式で、Xは6ウェイのマニュアル式。助手席が4ウェイ電動式になるのはGレザーパッケージのみ。また、前席シートヒーターはGレザーパッケージにのみ設定される装備。スイッチはコンソールパネル部分に設置される。
そして、上質なセダンということで各部の質感も高い。ダッシュボードには革風のソフトパッドとサテンメッキのモールを組み合わせ、木目調パネルをアクセントにシックで洗 練されたインテリアを演出している。
ハイブリッドでもトランクスルー機構を装備するなど容量は十分
カムリはセダンとしてのユーティリティも十分だ。ハイブリッド仕様のモデルでは、システム用バッテリーの搭載位置によっては、座席が小さくなったり、トランクルームが狭くなることがあるが、カムリはバッテリーの搭載位置を工夫することで、トランクルームの容量を確保しつつ、トランクスルー機構も搭載。
車幅の大きさをトランク容量に有効活用し、容量は524ℓを確保。9.5インチのゴルフバッグを4個収納することができる。トランクスルー機構は右6対左4の分割可倒式となっていて、トランク側にリヤシートバックのロック解除レバーが設置(左右それぞれあり)されているのも便利(シートバックを倒すのは座席側から手動で行なう)。
荷物の出し入れに関しては、トランクリッドが大きく前方に跳ね上がるタイプ。コイルスプリング&オイルダンパー式のトランクリッドのヒンジにより、オープン時は素早く、クローズ時は軽い操作力で開閉させることができるなど、操作性に優れる。開口部がシンプルな見切りラインとなっていることもあり、積み降ろし時にトランクリッドをよける必要がないので、セダンならではの「荷物を持った横向きのままで積む」という積載方法が可能だ。
また、電磁オープナー式なのでリモコンキーでの操作(オープンのみ)も可能で、ドアロック解除で自動オープンさせることもできる点も便利。
そのほか、セダンとして最低限必要なグローブボックスの容量や、シートバックポケット、ドアポケット、ドリンクホルダーなどを備えており、充実した装備内容といえるだろう。
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