10月12日(日)、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ選手権第10戦が行われたが、HAZAMA ANDO Triple Tree RacingのJujuは10時10分から行われた予選で、難しいダンプコンディションのなか痛恨のスピンを喫してしまった。さらに15時00分開始が予定されていた決勝レースは濃霧のため中止となり、レースで予選の雪辱を果たすことはできなかった。
■上り調子で臨むもタイムを残せず
Juju、白煙を吐いてストップ「原因がわからず、燃えたら怖いなと思った」エンジンを載せ替えて再出走
2度の専有走行が行われた10日(金)は冷却系のトラブルに見舞われたことで満足な周回数を走れず、11日(土)の第9戦は初めての雨の富士の予選でフルウエットの路面に翻弄されたJuju。
12日の第10戦は、まだ濡れた箇所が残る“ちょい濡れ”コンディションで予選を迎えると、JujuはQ1 A組に出走。この時間帯はまだ路面のドライアップが進む途中でところどころにウエットパッチが残っており、縁石も湿っていたなかでの予選アタックとなった。
コースイン後は、4周分ウォームアップを行いながら徐々にペースを上げてアタックに入ったが、アタックラップの1コーナー(TGRコーナー)進入でスピン。幸いクラッシュには至らずエンジンストールも回避したためすぐコースに復帰したが、ベストタイムを更新する機会を活かすことはできなかった。
当時のコースコンディションとアタックラップの状況についてJujuに問うと「(路面は)乾いてはいましたが、所々にウエットパッチが残っている状態でした」と切り出した。
「それでも条件はみんな同じなので、その中でベストを尽くすしかないなと思ってコースに出ると、クルマ自体のフィーリングは悪くなく、1分25秒台が出た周(アタックラップの前の周)も、そんなに思いきりプッシュしていたわけではありませんでした」
「その次にしっかりとプッシュという流れだったのですが、1コーナー(TGRコーナー)のブレーキングで右側のタイヤがウエットパッチにちょうど乗っかってしまい、そこでブレーキを踏んでしまったのがスピンの原因でした」
「その後のQ1 B組でも、太田(格之進/DOCOMO TEAM DANDELION RACING)選手が同じところでミスがあったようですし、もうすこし奥か手前でブレーキングしていたら何ともなかったと思うので本当に悔しいです」
Jujuは富士大会前にヨーロッパでアタックラップを想定したトレーニングを積んでおり、その成果を発揮し切れず悔しさが募る予選となったようだが、それでも進歩を感じた箇所もあったと話した。
「攻めた結果のスピンで、タイムとしても(アタックを決められていれば)『上(Q2)に行けたな』と感じる結果だったので、そこも含めて悔しい気持ちはもちろんありました。ただセクター3に関しては、そこまでプッシュしていない周でも専有走行2回目のアタック想定よりタイムが良かったので、クルマもドライビングも良くなってきているのかなと」
「その部分も含めて、レースでしっかり走れたらいいところまでいけたのではないかと期待もしていた」と話す様子には、この富士大会に抱いていた希望と期待が籠っていた。
■父・野田英樹監督がコカ・コーラコーナーで予選をサポート
また、予選時のライブ映像では、チームの監督でありJujuの父親でもある野田英樹監督がコカ・コーラコーナー付近で観客と並んで走りを見守るシーンが映し出されていた。
ヘッドセットをつけた野田監督がどんなアドバイスを送っていたのか聞くと、Jujuはすこしはにかんだ笑顔を見せて「他のクルマがどんなプロシージャー(手順)で行ってるのかとか、コースの混雑状況だったりとかを教えてくれていました」と返答。
「予選はチームの皆が『行って来い』と送り出してくれるので、いろいろ指示があるわけではなかったです。コース状況や前のクリア(ライバルとの距離)など、そういった情報についての会話はありますが、ドライビングに関しての話などはそういうのは一切ないですね」と、野田監督はあくまでスポッターとしての役割を務めていたとのことだ。
最後には、最終戦鈴鹿について「すごく難しいサーキットだと思っているので、予選で一発をまとめきるのもとても難しいサーキットだと思う」と前置きしつつ、それでも好結果への自信を語った。
「チームにも(公式テストと開幕戦での)データがありますし、自分たちが今まで積み重ねてきたことを考えると、そこでしっかりと実力を出し切れば結果がついてくる自信もあるので、すごく前向きに考えています」
8月の第8戦SUGO以降に準備してきた内容もレースが中止となったことで発揮し切れず、チーム全体として不完全燃焼となってしまった10号車陣営だが、Jujuは「今はチームみんな、次の鈴鹿で必ず出し切ってやろうという気持ちだと思います」と笑顔で語り、11月の最終戦に向けて切り替えた様子だった。
[オートスポーツweb 2025年10月12日]
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