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これぞダンディ! メットガラ2025のメンズ・ベストドレッサー12名をランキング形式で紹介

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これぞダンディ! メットガラ2025のメンズ・ベストドレッサー12名をランキング形式で紹介

ファッション界最大の夜であるメットガラ。22年ぶりにメンズウェアを中心テーマに据えたイベントに集った男性セレブたちのなかから、最もお洒落でダンディな12名をランキングする。

5月の第一月曜日(現地時間)に行われるファッション界最大の夜が、今年も幕を閉じた。今回は、会場となるメトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュート特別展『Superfine: Tailoring Black Style(華麗なるブラック・スタイル)』に合わせ、これまでで最もメンズウェアに重点が置かれたガラとなった。少なくとも、『Men in Skirts(スカートを穿いた男性たち)』と題して歴史における男性ファッションの制約をテーマにした2003年以来である。

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月曜の夜、音楽、スポーツ、アート、エンターテインメントの各業界から、“メンズガラ”ともいうべき今回のメットガラに参加した男性セレブの多くは、明るいダンディズムで自由な着こなしを楽しみ、黒人ファッションとアイデンティティ形成の歴史に敬意を表した。

以下に、素晴らしいパターンで仕立てられたビスポークからムーディーな同系色の着こなしまで、メットガラ2025のレッドカーペットから最高のルックを纏った12名を紹介しよう。

メットガラ2025メンズ・ベストドレッサー

12. ジャスティン・ジェファーソン2010年代、パブリックスクール(PUBLIC SCHOOL)のダオイー・チョーとマックスウェル・オズボーンは、ニューヨークで最もクールな若手デザイナーに数えられ、権威あるファッションアワードを次々と受賞し、ジョーダン ブランドとのコラボレーションで話題をさらい、街のシーンをリードする存在となっていた。

しかし2020年代初頭には、ブランドはすっかり影を潜め、ふたりの共同創業者たちはソロプロジェクトや他社での仕事に従事するようになっていた。だからこそ、今年のメットガラでふたりがパブリックスクールを復活させたのを見て、なおさら心が浮き立った。

NFLミネソタ・バイキングスのワイドレシーバー、ジャスティン・ジェファーソンにプリンスオブウェールズ柄のズートスーツをスタイリングしたのが彼らだ。ふたりのメットガラでのサプライズ登場に続いて、ブランドのInstagramアカウントは何かを予告しているようにも見える。ジェファーソンのルックを見る限り、今後の彼らの動向には期待大だ。

11. バーナ・ボーイガーナ系イギリス人のテーラー、オズワルド・ボーテングほど、現代のブラック・ダンディズムを体現しているメンズウェアデザイナーはいないだろう。彼は自分好みの大胆なトーン、豪快なプリント、力強いラインでサヴィルロウを再活性化させた立役者のひとりだ。

そして、押しも押されぬアフロビーツの大スター、バーナ・ボーイほどボーテングのスタイルにぴったりなセレブはいない。メットガラに、彼は輝くレッドのレザーケープとぶつかり合うカナリア色のシルクシャツでまとめ上げた、燃えるような真紅のタキシードで登場した。最高の形で注目を集めたルックだ。

10. トム・フォード昨年のメットガラで、トム・フォードはいつもとは違うことをしてみせた。自身のブランド「トム フォード」のタキシードを着なかったのである。その代わり、彼はアンソニー・ヴァカレロによるサンローランの素敵なワインレッドのディナージャケットを着用した。

しかし今年、伝説のデザイナーはそれまでと同様にトム フォードの完璧な黒のタキシードで出席した。率直に言って、これぞダンディというべきルックだ。

9. ロー・ローチ今回のメットガラに向けて、ロー・ローチほど多忙を極めたセレブスタイリストはいなかったかもしれない。バーバリーで7人のセレブをスタイリングした彼は、自分自身もベルベットジャカードのタキシードに、幅広のカマーバンドと遊び心のあるフリルのシルクシャツを合わせた。

ブランドのプレスリリースによると、ローチのアンサンブルは「ダンディズムの真髄にインスパイアされた、伝統的なテーラリングの祝福」であり、「誇り、抵抗、そして洗練されたスタイルに彩られたダンディの自己表現は、長い間、社会規範に対するもの言わぬ反抗であり続けてきた」という。付け加えるなら、彼の完璧に整えられたブロンドヘアは、この夜最高のアクセサリーだったと言えるだろう。

8. タイソン・ベックフォード90年代を代表する男性スーパーモデル、タイソン・ベックフォードがラルフ ローレンのディナージャケットを優雅に着こなすさまは、もはや詩的ですらある。彼を起用した1994年の「Polo Sport」キャンペーンは、今でもクールなブランド広告のムードボードに欠かせないものだ。映画館のポップコーンや春の雨のように、それだけでしっくりくる組み合わせというものはあるのだ。

7. ウィリー・チャバリア鮮やかな色彩に著しく欠けるメットガラのレッドカーペットで、ウィリー・チャバリアのパチューコ(アメリカにおけるメキシコ系移民のサブカルチャー)にインスパイアされた淡いピンクのスーツは、まるで暑い夏の日にストロベリーアイスクリームを食べるような爽やかさを感じさせた。

「パチューコは30年代から40年代にかけてのダンディズムの真髄であり、ラテン系と黒人にとって美を通じて抵抗を示すための手段でした」と、CFDAアワード受賞者であるチャバリアは『WWD』に語った。ターコイズブルーのネクタイ、ジャックマリーマージュ特注のパイロットサングラス、そして握りしめた赤いバラがルックを完璧にまとめ上げていた。

6. アンドリュー・スコットダンディズムとは完璧な仕立てであると同時に、伊達な着こなしでもある。アンドリュー・スコットは、ジュリヴァ ヘリテージのスーツで見事にそれを体現してみせた。ぶつかり合う色調、無造作に緩められたネクタイ、そして目を見張るほど先のとがった靴に、この夜に求められるセンスが宿っていた。

「色で遊ぶのが本当に大好きで」と、スコットは英版『GQ』に語った。「本当に楽しいんですよ」。そう、忘れてはならないのは楽しむことなのだ。

5. アンドレ・ウォーカーフィアオブゴッドは、ジェリー・ロレンゾが映画監督のライアン・クーグラー、NFLのスーパースター、ディアンドレ・ホプキンス、アーティストのエイミー・シェラルドとアーサー・ジャファといった才能たちのスタイリングを担当したことで、間違いなくこの夜で最もクールなブランドとなった。

しかし、同ブランドのゆったりとしたドラマチックなスタイルを最も見事に着こなしていたのは、ロレンゾにとっての先達のひとり、アンドレ・ウォーカーだった。かつてアンドレ・レオン・タリーが「無名の天才」と呼んだ、ニューヨークの先駆的デザイナーである。

ウォーカーは、ドレープの利いた黒のオーバーコートに黒のパンツ、レザーのドライビンググローブ、そしてニットのスカルキャップという、とりわけ傾いた出で立ちを魅せた。

4. クエストラブファレル・ウィリアムスが着ていた、パールをちりばめたルイ・ヴィトンのディナージャケットも確かに素晴らしかったが、クエストラブが纏ったエレガントなガブリエラ・ハーストによるルックにはやや負けていた。

3万個以上の淡水パールをピンストライプのように配したハーストは、この夜のドレスコードに必須であるダンディな華やかさをもたらすと同時に、優雅なシルエットを引き立てていた。

3. コールマン・ドミンゴコールマン・ドミンゴは、このイベントで最も献身的な共同ホストのひとりとしてメットガラの歴史に名を残すだろう。威風堂々とした出で立ちで練り歩くという自身の役割を、彼は決して軽い仕事とは見なさなかったようだ。

「自分が今いる場所を思うと、気持ちがこみ上げてきます。というのも、私の出身地では、これは誰の夢をも超えているような気がしますから」と、彼はヴァレンティノでのフィッティング中に米版『GQ』に語った。

彼が纏ったのは華麗なブルーのケープ、そして昔のズートスーツに完璧なオマージュを捧げたチェッカーパターンのスーツだ。特に素晴らしいのがスーツで、歴史を感じさせながらも、完全に現代的にアップデートされていた。

2. ジャスティス・スミスヴァレンティノのクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレは、グッチでの在任期間中、メットガラの歴史で最も奇を衒ったルックのいくつかを手がけた。たとえば、ジャレッド・レトが自身の生首を携えて登場したときや、その3年後にミケーレとレトがそっくりな双子に扮して一緒に出席したときのことが思い出される。

しかし、今年のジャスティス・スミスのルックでは、ミケーレは大げさなギミックを避け、上品でスマートなスタイルに振り切った。スミスのシャープなクリーム色のテーラードジャケットの半分は、すっきりと結ばれたポルカドット柄のスカーフで覆われ、首もとおよび袖口からは可憐なレースが覗いている。おしゃれで直感的だが、やり過ぎには感じられないスタイルだ。

1. ルイス・ハミルトンこの夜のレッドカーペットでは、ゼンデイヤ、タイラー・ミッチェル、メアリー・J・ブライジ、アンナ・サワイらが真っ白なスーツに身を包んだが、F1界の大スターであり、メットガラの共同ホストを務めるルイス・ハミルトンを超える者は誰もいなかった。

「テーマを聞いた瞬間から、グレース・ウェールズ・ボナーと仕事をしたいと思いました」と、ハミルトンはInstagramに綴っている。その理由はよくわかる。ハミルトンのスタイリスト、エリック・マクニールとのコラボレーションで、ウェールズ・ボナーはロンドンの帽子デザイナー、スティーブン・ジョーンズのベレー帽にもよく合う、気品のあるアイボリーのタキシードを作り上げた。

腰から下がったサッシュには、アフリカの多くの文化で悪霊を追い払うとされているカウリーシェルがあしらわれ、クロップド丈のジャケットは伝説のジャズシンガー、キャブ・キャロウェイにちなんでいる。「これは単なるスーツではありません。先祖代々の歴史を受け継ぐものなんです」と、ハミルトンは語った。

From GQ.COM

By Yang-Yi Goh and Eileen Cartter
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama

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