5月31日、アメリカ・ミシガン州のデトロイト市街地コースでIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第5戦『シボレー・デトロイト・スポーツカー・クラシック』が行われ、ニック・イェロリー/レンガー・バン・デル・ザンデ組93号車アキュラARX-06(メイヤー・シャンク・レーシングw/カーブ・アガジャニアン)が100分間のスプリントレースで優勝。2025年シーズン初勝利を挙げた。
長年デトロイト戦の舞台となってきたベルアイル・パークに代わり、昨季2024年に復活した全長1.645マイル(2.647km)の純ストリート・サーキットでの今季第5戦は、スタート直後の小競り合いによってコース上に落ちたパーツを回収するため、いきなりフルコースコーション(セーフティカー/SC)が導入される。
ポール獲得したアキュラのイェロリー、次戦で復帰する太田格之進に「より安定した走り」を期待/IMSAデトロイト
リスタート後は、24号車BMW MハイブリッドV8の連続ポールにストップをかけ、今戦のポールシッターとなった93号車アキュラが後続を引き離していく。一方、僚友の60号車アキュラARX-06は6番グリッドから順位を上げてきた7号車ポルシェ963に一時2番手の座を奪われたがその後、再逆転している。
その60号車はスタートから30分を迎える前に最初のピットストップに入るも、あとから入ったポルシェ・ペンスキー勢に先行を許し、24号車BMW MハイブリッドV8にも前に行かれてしまう苦しい展開に。また、93号車も1回目のピットを終えた時点で7号車ポルシェにリードを奪われ、さらに10号車キャデラックVシリーズ.Rにもオーバーカットを許し3番手に後退した。
スタートから1時間過ぎ、デブリ回収のためふたたびSCが入り、7号車のフェリペ・ナッセが後続に築いたギャップがゼロに。リスタート後は10号車キャデラックがじりじりとトップに迫っていき、残り13分で逆転。首位の座を奪われたナッセは直後に93号車アキュラ、6号車ポルシェにもかわされ4番手にポジションを落としている。
100分レースの終盤は10号車を駆るリッキー・テイラーに93号車のバン・デル・ザンデが接近し、残り5分でテール・トゥ・ノーズに持ち込む。すると残り3分、ストレートエンドのターン1で93号車が10号車キャデラックにイン側に飛び込みオーバーテイクに成功。レースリーダーに復帰したアキュラがそのままトップチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウインで2025年シーズン初優勝を達成。開幕戦デイトナから続いていたポルシェ963の連勝にピリオドが打たれるとともにアキュラは“新生”デトロイトで2連覇を達成している。
前年のウイナーであるウェイン・テイラー・レーシングの10号車は0.947秒差の2位。ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは6号車、7号車の順で3位と4位に。これに続いてBMW MチームRLLの24号車と25号車がチェッカーフラッグを受けたが、25号車はレース後にドライブスルー相当のタイムペナルティを受け7位に降格。代わって60号車アキュラが6位に入っている。
LMDhカーが中心となるGTPクラスにおける唯一のLMH(ル・マン・ハイパーカー)規定車である23号車アストンマーティン・ヴァルキリーは、40号車キャデラックと31号車キャデラックを抑え、総合8位でフィニッシュした。
GTDプロクラスは、マイク・ロッケンフェラー/セブ・プリオール組64号車フォード・マスタングGT3(フォード・マルチマチック・モータースポーツ)がポール・トゥ・ウインを達成し、こちらも今季初優勝を飾っている。
終始激しいバトルが繰り広げられた同クラスの2位は、3号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(コルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツ)が獲得。3位には9号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(パフ・モータースポーツ)が入った。
トップ3に続いて4番手でチェッカーを受けた77号車ポルシェ911 GT3 R(AOレーシング)は、ファイナルラップのターン3で起きた4号車コルベットとのアクシデントに対し、互いにスピンさせた両車にタイム加算ペナルティが出されたことでポジションダウン。4位の座を14号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン・レーシング)に譲り、最終的にクラス5位となっている。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦は第6戦ワトキンス・グレンだ。第2戦セブリング12時間レース以来、初めて全クラスが登場する6時間レースの決勝は6月22日(日)に行われる。
[オートスポーツweb 2025年06月02日]
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