レース観戦のイロハ
クルマ好きなら一度は生で観戦してみたいレース。とはいえ初めての人は勝手がよく分からないせいか、戸惑ってしまい楽しむどころではなかった、などという話も聞く。誰もが「また行きたい」と思える、レース観戦のハウツーとは?
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事前の準備あれば現場はさらに充実
物ごとは段取りが8割なんて格言があるように、レース観戦も事前の準備や下調べが重要だ。最初に決めるべきは日帰りか泊まりかだろう。
スーパーGTやスーパーフォーミュラといったビッグレースは土曜日が予選、日曜に決勝というスケジュールが大半で、都合がつけば予選から観るのをオススメする。
決勝のような激しい競り合いこそないけど、0.01秒を削る渾身のタイムアタックは必見だし、トークショーなども土曜日に行なわれることが多い。
なお決勝日は早朝からサーキット周辺の道路が混雑するので、なるべく近くに泊まったほうが睡眠時間を確保できる。日帰りならあらかじめ自宅からの所要時間を調べ、渋滞を考慮して1~2時間は早めに出発するのが無難だ。
観戦ポイントをぐるり周遊
続いては観戦ポイントについて説明したい。スタートはホームストレートを見渡す観客席、以降は各コーナーを移動しつつレースの展開を追い、チェッカーが近くなったら再びホームストレートに戻るのが鉄板だ。ただし追い越しなどドラマが起きやすい場所はサーキットにより違い、そこに腰を据えてじっくり観戦するのも通な楽しみ方だ。
どのサーキットにも共通する要注目ポイントは1コーナー。ホームストレートを全開で加速してからのブレーキング競争は、ドライバーの技術と意地のぶつかり合いで迫力たっぷりだし、直線でのスリップストリームもよく見えるはず。見どころのコーナーは初観戦では分からなくて当然だが、レースの公式プログラムにはほぼ確実にコース紹介が掲載されており、それを読めばオーバーテイクが多いコーナーなどが分かるに違いない。
当日のスケジュールをよく把握するのも大事。せっかくピットウォークやグリッドウォークのチケットを買ったのに、始まる時間に違う場所にいて間に合わなかった、なんてのは悔やんでも悔やみ切れない。
同じくドライバーのトークショーやサイン会、さらに自動車メーカーの試乗会などが併催される場合もあり、それらも楽しむなら移動にかかる時間を考え、余裕を持ったスケジュールを組んでおきたい。
移動は徒歩かサーキット内を循環するシャトルバスがメインで、発車する間隔もプログラムや現地の案内版で確認しておこう。そして音楽フェスのような大きなイベントと同様、トイレや飲食物の出店も時間によっては大混雑の可能性がある。
特にトイレは場所も限られているため、位置をあらかじめ調べておくだけではなく、並んでいるうちにレースがスタートしちゃった、なんてことにならないよう注意すべし。
コースサイドの観戦に便利なもの
最後にあると便利な持ち物をいくつか。絶対に欲しいのは雨具と小さめのレジャーシート、カサと折りたためるイスでも問題ないが、使うときは周囲の人の迷惑にならないよう気を付けよう。
あとは日焼け止めに虫除け、また帽子も色々なシチュエーションで役に立つ。サーキットは山間部にあることが多く朝夕はかなり冷え込む可能性が高い。なので春先や秋は普段より多めに着込むか、厚めのアウターを持参した方が無難だ。
靴も移動がしやすいよう疲れにくく歩きやすいモノを履こう。これらを踏まえてシッカリと下準備し、楽しく思い出に残るレース観戦を!
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