六本木エリア「YUTAKA KIKUTAKE GALLERY」── 1stコレクションを手にするための東京ギャラリーガイド

東京のギャラリーが集まるエリアを中心に、若手アーティストを多く扱うギャラリーをGQ JAPANがセレクト。六本木エリアの人気ギャラリーのひとつ、YUTAKA KIKUTAKE GALLERYに1stコレクションとしておすすめの若手アーティスト2名を推薦してもらった。

YUTAKA KIKUTAKE GALLERY2015年に六本木に開廊。2024年には京橋にて2拠点目となるスペースをオープン。様々なアーティストとともに展覧会の開催やアーティストブック等の制作を行う。A1. 毛利悠子は、世界の様々な事象の多様性を伝える、キネティックなインスタレーション作品が特徴ですが、それらと呼応したドローイングや版画にも豊かな詩心が宿ります。植物や木漏れ日などの身近な風景をモチーフにしながら、見る人の記憶や感覚に寄り添う作品を制作する三瓶玲奈。親しみやすい雰囲気がありつつも、見る度に変化する奥深さがあります。A2. 例えば、写真などのエディション作品は比較的手に入れやすいですが、最も大切なのは長く愛せるか。作品の背景と自分の日常が重なる作品を最初に選ぶと、面白い発見に繋がるかもしれません。

毛利悠子《Untitled》 20251980年神奈川県生まれ。東京を拠点に活動。環境などの諸条件によって変化してゆく「事象」にフォーカスするインスタレーションや彫刻を制作。2024年には第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館にて個展「Compose」を開催。今秋、ミラノにて大規模個展を開催。

三瓶玲奈《Looking at the line》 20241992年愛知県生まれ。2017年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了。身近な風景や静物、自身が経験した出来事とそれらの記憶の在り方を考察しながら絵画作品を制作。主な個展に、「光をたどる」（Yutaka Kikutake Gallery／2024年）。

YUTAKA KIKUTAKE GALLERY住所：東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル 2F 

営業時間：12：00～19：00 

休廊日：日月祝

お問い合わせ：03-6447-0500　yutakakikutakegallery.com

文・上條桂子　編集・石田潤（GQ）、後藤昌平（GQ）