先日、スーパーGTの2024年シーズンの開催カレンダーが発表された。岡山で開幕し、もてぎで閉幕する全8戦のスケジュールは今季とほとんど同じ流れとなっており、海外ラウンドの復活もお預けとなった。
しかしプロモーターのGTアソシエイション(GTA)は、かつて開催されていた海外戦の復活の可能性を排除している訳ではない。近年輸送費が高騰したことに代表されるロジスティクス面の問題で難しい部分はあるものの、アジア諸国からの“ラブコール”を受けて、諸問題を解決できないか模索しているという。
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GTAの坂東正明代表は、第4戦富士での定例会見の際、海外戦についてこう言及した。
「海外ラウンドは、やりたいと言ってきている人たちがいます」
「一番声が大きいのがマレーシア。その次が中国……ただ中国は、まだ本格的に交わるところまではいっていませんが」
「ただロジスティクスの問題や、開催権料諸々を考えると、今は難しい。それらを解決するために、色々模索をしている状態です」
さらに坂東代表はこう続けた。
「マレーシアのテストも来年1月に……これ言っていいの?」
坂東代表が言う「マレーシアのテスト」とは、コロナ禍前までセパン・インターナショナル・サーキットで開催されていた恒例のオフシーズンテストのこと。ここ数年は実施されていなかったが、2024年は1月に実施する方向で話が進んでいるという。
現在検討されているのは、GT500の各メーカーが1台ずつマシンを持ち込んでのテストとのこと。GT300クラスのチームは参加しない見込みで、GT500の参加車両も限定的となるようだ。
「それを2024年にやり、うまくいくのであれば、(翌年以降は)2月くらいに(レースが)できないのか、そう個人的に思っています」と坂東代表は言う。2024年初頭のセパンテストが、海外戦復活への“布石”となるかもしれない。
なお会見の中では2024年カレンダーの概要についていくつかの情報が明らかにされた。まずレース距離に関しては現時点では確定していないものの、今シーズンのように300kmもしくは450kmとなるのではなく、時間レースも含めた様々なバリエーションを持たせることを検討中とのこと。
また、例年であれば3月末に開催されていた富士スピードウェイでの開幕前テストは、同週にフォーミュラE東京大会が開催されるため、1週間前倒しの予定。そうなると、公式テストは岡山と富士で2週続けて開催されることになりそうだ。
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