メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1アメリカGPを勝利したことで、チームメイトのルイス・ハミルトンが、勝利で自身6度目のタイトル獲得を祝うのを阻止できたことは「気分が良い」と語る。
アメリカGPをポールポジションからスタートしたボッタスは、2ストップでレースを走りきる戦略を採った。しかしハミルトンは1ストップ戦略を選択したため、終盤までレースをリードすることになった。ただ残り5周というところでボッタスが追いつき、オーバーテイク。トップチェッカーを受けた。
■技術指令の影響か? ハミルトン「フェラーリは明らかにパワーを失った」
このレースの結果、ハミルトンは2レースを残して2019年のF1ドライバーズタイトル獲得を決めた。ボッタスは勝利しただけでは、ハミルトンのタイトル決定を阻止するには十分ではなかったのだ。とはいえ直近3レース中2勝を挙げたことにより、ボッタスはランキング2位を確定させた。これは彼にとってキャリア最高のランキングとなった。
「今週末、タイトル決定を遅らせたり、その望みを維持するために僕ができることは、勝つことだけだった」
タイトルへの望みが絶たれたことは、勝利を挙げたことでいくらか和らいだか……そう尋ねられたボッタスは、motorsport.comに対してそう語った。
「僕は自分の役割を果たした。だから良い気分だよ。でもルイスはいつものように、今週末もまだ強かった」
「本当に複雑な気持ちだ。自分自身としては、力強い週末だったと思う。でも一方で、”チャンピオン以外で最高の順位”という結果は、良い気分じゃないね」
「でもどんな時でも、ポジティブな側面を見ておく必要がある。今年は僕にとって、F1でのベストシーズンだ。それは良いことだった」
「その他の面でポジティブな部分を探せば、レースペースの面で大きく前進できたと思う」
「でも、こういう形でレースに勝った……ルイスは、レースに勝ってタイトルを決めたかったのは間違いないだろう。僕はそれを止めることができたんだ。それについては良い感じだよ」
ボッタスは2019年シーズン、5回のポールポジションを獲得している。これはハミルトンの4回よりもひとつ多い数字だ。また表彰台の数も、ハミルトンよりもひとつ少ないだけだ(ハミルトン16回に対し、ボッタスは15回)。ただハミルトンは決勝で強さを見せることが多く、ここまで10勝。ボッタスの4勝とは大きく差がついた。
ボッタスはハミルトンとの最初のバトルで、コース外に押し出されたにも関わらず、楽しんだと語る。
「僕は彼に近付いた。そしてその前方には少しトラフィックが見えたんだ。そんな時、ターン11でルイスが少しミスをした。だから僕は、最初のチャンスを手にすることができたんだ」
そうボッタスは語った。
「彼はコーナーイン側のラインを守ったから、僕は外を走らなければならなかった。僕は前に出ていたけど、彼はとても遅くブレーキをかけた」
「僕は接触を避けるためにコース外を走らなければいけなかったけど、大丈夫だ。僕が彼の立場にいたとしても、同じことをしただろうからね」
「別のチャンスでは、彼がターン8かターン9で少しワイドになった……そしてバックストレートの前ですごく接近することができたんだ」
「その時のオーバーテイクは、もう少し簡単だった」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第4戦】レッドブル育成プログラムの停滞と首脳陣の見込み違い
リカルドの状況は「大きく改善している」とRB代表。ローソンの存在がプレッシャーを与えることはないと主張
「F1で成功する日本人」と「日本で成功する外国人」……そこには共通項アリ。ペドロ・デ・ラ・ロサが持論語る
各メーカーの性能が拮抗し過ぎたから? 開幕戦で追い抜きの少なかったGT500にHRCも訝しげ「かつてのスーパーフォーミュラのよう」
『スカイラインGT-R(BCNR33型/1996年編)』地道な改良も苦戦。連覇記録、ついに途切れる【忘れがたき銘車たち】
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?