メルセデスAMGが描くEV時代のパフォーマンス
メルセデスAMGが2025年6月26日、ブランドの未来を定義する衝撃的なコンセプトカー「CONCEPT AMG GT XX」を公開した。1000kW(1360ps)を超える圧倒的な出力、3基の革新的なアキシアルフラックスモーター、そしてわずか5分で約400kmを走行可能とする超高速充電。これは単なるショーモデルではない。AMG独自の高性能電動アーキテクチャ「AMG.EA」をベースとする、来るべき量産スポーツカーの全貌を明確に指し示す、技術のマニフェストなのである。
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新時代の心臓部、アキシアルフラックスモーターの衝撃
メルセデス・ベンツ・グループAGのCTO、マルクス・シェーファー氏は、
「我々のグローバルR&Dネットワークの最高峰の知性が、この開発に貢献した。この技術プログラムは境界をさらに押し広げ、新たな領域へと踏み込むものだ」
と語る。
「CONCEPT AMG GT XX」の核心には、AMGが新たに開発したドライブトレインがある。その中心となるのが、英国の電気モーター専門企業であり、今やメルセデス・ベンツの100%子会社であるYASA社の技術を基に、AMGが全く新しいレベルへと昇華させた「アキシアルフラックスモーター」である。このモーターは、電磁束が回転軸と平行に流れる構造を持ち、従来のラジアルフラックスモーターに比べて出力密度が約3倍に達しながら、重量は約3分の2、サイズは3分の1という驚異的なコンパクトさを実現している。このコンパクトな設計が、ドライブトレインのパッケージングに大きな自由度をもたらしているのである。
「CONCEPT AMG GT XX」は、この革新的なモーターをフロントに1基、リアに2基、合計3基搭載する。これらは高性能電気駆動ユニット「HP.EDU」としてパッケージングされ、特にリアのHP.EDUは2基のモーターと遊星歯車セット、そして炭化ケイ素(SiC)インバーターを一つのケーシングに統合し、オイルで冷却される。フロントモーターは必要に応じて追加のパワーやトラクションを供給するブースターとして機能し、不要な際にはデカップリングユニット(DCU)によって駆動系から切り離され、ドラッグロスを低減し効率を高めるという、極めて高度な制御が行われる。
F1の知見が宿るエネルギー源と超高速充電
この強大なパワーを受け止め、持続的に供給するのが、AMG ONEやF1での経験を元にゼロから開発された高性能バッテリー「HP.EB」である。その特徴は、新開発された背の高いスリムな円筒形セルにある。この形状はセルの中心からケーシングまでの距離を短縮し、負荷時に発生する熱を極めて迅速に放散させることを可能にした。セルには、カソードにNCMA(ニッケル/コバルト/マンガン/アルミニウム)、アノードにシリコン含有物を採用し、高いエネルギー密度(セルレベルで300Wh/kg)と強力な充放電性能、そして長寿命という、これまで類を見ない独自の組み合わせを実現している。
さらに特筆すべきは、3000個以上搭載される各セルを、電気的に非導電性のオイルベースの冷却液が個別に循環して冷却する「ダイレクトクーリング」技術だ。これにより、バッテリーは常に最適な温度範囲に保たれ、サーキット走行のような過酷な状況下でも繰り返し最高のパフォーマンスを発揮できるだけでなく、充電性能にも劇的な向上をもたらした。
結果として、平均850kW以上という超高出力での充電が可能となり、約5分で約400km、すなわちアファルターバッハからスパ・フランコルシャンサーキットまでの距離に相当するエネルギーを充電できるのである。
空力が支配するフォルムと世界初の足周り
空力性能もまた、このコンセプトカーの卓越したパフォーマンスを支える重要な要素だ。高性能タイヤを装着しながらも、空気抵抗係数(Cd値)は0.198という驚異的な数値を達成。これは、アンダーボディを流れる空気でダウンフォースを発生させるベンチュリ効果などを活用し、巨大なリアウイングに頼ることなく、時速360km/hを超える最高速度域での安定性を確保するインテリジェントなエアロダイナミクスの賜物である。
さらに世界初となるのが、特許取得済みの「アクティブエアロホイール」だ。21インチの鍛造アルミホイールには5つの可動式ブレードが備わり、通常は閉じて空気抵抗を低減する。しかし、ブレーキ冷却が必要になるとブレードが展開し、ホイール内部へ積極的に冷却風を送り込む。各ホイールハブには車輪の回転で自己発電する小型発電機とバッテリー、アクチュエーターが内蔵され、車両側とはワイヤレスで通信するという自律的なシステムを構築している。
サステナビリティと未来をまとう革新的マテリアル
内外装には、未来を示す革新的な技術と素材が惜しみなく投入された。サンセットビームオレンジの鮮やかな塗装は、光の加減で液体金属のようにきらめく。ボディ側面にはエレクトロルミネッセンス技術を用いた「MBUXフルードライトペイント」が施され、夜間に発光するだけでなく、充電プロセスを視覚的に伝える役割も果たす。
インテリアはレーシングカーのように本質的な要素に絞り込まれているが、そこにはサステナビリティへの強い意志が込められている。シートパッドには、AMG GT3レーシングカーの古タイヤを熱分解して得たオイルや植物性タンパク質などから作られるバイオテクノロジーレザー代替素材「LABFIBER」が採用された。これは本革同等の質感を持ちながら、2倍の強度を誇る。ドアハンドルには、遺伝子組み換えバクテリアが生成するタンパク質から作られた、100%生分解性のシルク代替素材が使われている。
* * *
「CONCEPT AMG GT XX」は、単なる未来のショーケースではない。それは、電動化という大きな変革期において、AMGがパフォーマンスブランドとしてのアイデンティティをいかに深化させ、持続可能な未来へと突き進んでいくのかを力強く宣言する、走る技術のマニフェストなのである。
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