環境省は、電気自動車(EV)の出力制御などに使用される次世代インバーターの量産機開発、検証事業の公募を開始すると発表した。窒化ガリウム(GaN)を用いたパワー半導体素子を採用することなどを条件に組み込む。EV向けで需要増が見込まれる2030年頃の実用化を後押しする。
「革新的な省CO2実現のための部材(GaN)や素材(CNF)の社会実装・普及展開加速化事業」の2022年度予算を充てる。同事業の予算額は約21億円。エネルギー効率の高い電動車を実現するための走行インバーターの量産化、実用化を目指す民間企業などを支援対象とする。
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EVの駆動が可能な縦型GaNパワー半導体素子を採用して最大出力100キロワットを実現することや最大効率98%を達成することなどを条件とする。実施期間は原則として5年以内を予定。GaNを用いた部材の需要急伸が見込まれる30年頃の社会実装を前提に、開発支援を行う。
公募の受付は2月14日まで。
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