米国ゼネラルモーターズは2021年1月8日、電気自動車の大量導入を加速するための取り組みの一環として、新しいキャンペーンを開始しました。そのキャンペーンのタイトルは「Everybody In」で、より多くの人に電動化、ゼロエミッションに向けてのアクションを呼びかける内容になっています。
またGMは排出ガスゼロだけではなく、衝突事故ゼロ、渋滞ゼロの世界を実現するというビジョンを掲げ、そのビジョンを実現するために様々な新技術を投入することでブランド・アイデンティティを進化させていこうとしています。その象徴として新たなコーポレート ロゴも決定しています。
EVキャンペーンの狙い
GMのグローバル・チーフ・マーケティングオフィサーのデボラ・ウォールは、「歴史には、全てが変わる瞬間、転換点があります。私たちは電気自動車の大量導入に向けて、その時期が来ていると考えています。これまでとは違って、私たちには誰もが電気自動車に乗ることができるソリューション、技術、規模があります。私たちの新しいブランド アイデンティティとキャンペーンはこれを表すためにデザインされています」と語りました。
新たなキャンペーン「Everybody In」は、EVの未来に向けて希望に満ちた表現で、3つのテーマにフォーカスしています。
第1は、新世代のユーザー層にエキサイティングな感動を呼び起こすことでEVの普及を加速させる。
第2は2025年までに270億ドル(2兆8000億円)をEV開発などに投資し、2025年末までにグローバルで30機種の新型EVを発売するなど、GMがEVでのリーダーシップを示すこと。
第3は新開発のEV専用プラットフォームである「アルティウム」の高性能さや柔軟なモジュラー性を強調することです。
「アルティウム」については専用の組立工場、専用のバッテリー生産用の巨大工場も建設されており、GMの次世代EVラインアップのまさに基盤となっています。低価格モデルからGMCハマーEV、キャデラック リリックなどの高性能車まで、さらにホンダのアメリカ向けEVモデルなどのEV車両のベースとなっています。
このアルティウムは様々ななサイズ、ボディタイプ、価格帯の車両に採用され、フル充電で最大725kmの航続距離を実現します。そして高性能モデルでは0-100km/h加速は3.0秒強という加速性能を備えています。
GMはすべての人にとって、より安全と排出ガスの削減に貢献し、オール電気自動車化の未来に向けて加速することを、今回のキャンペーンでより明確にアピールしています。これにより一般の顧客層から国の政策立案者に至るすべての人々に社会全体が一歩前に進むことにGMが大きな役割を果たすことを訴えようとしています。
そのため、このキャンペーンには、幅広いライフスタイルを代表する多くの分野のインフルエンサーが起用されます。
新コーポレート ロゴ
GMはEVを推進するというメッセージを増幅させると同時に、デジタルファーストの社会に合わせブランド・アイデンティティとなるコーポレート ロゴを刷新しました。新しいロゴは、GMお馴染みの青い四角によりモダンでアクティブさ表現する一方で、強固な伝統をベースに置いています。
新しいブランド アイデンティティは、アルティウムを含むテクノロジー・ブランドにも適用されます。
グローバル インダストリアルデザインのエグゼクティブディレクターのシャロン・ガウシは、「これは私たちのチームが個人的に取り組んだプロジェクトですが、私たち自身のためだけでなく、このロゴが象徴する16万4000人の従業員のためのものだと位置付けています。このロゴは、グローバルなゼネラルモーターズ ファミリー全体の創造的で革新的な思考を表すため、すべてのステップで慎重に進めていきたいと考えていました」と語っています。
新しいGMのロゴは、鮮やかなブルーを基調としたカラーグラデーションが特長で、ゼロエミッションの未来のクリーンな空とアルティウム プラットフォームのエネルギーをイメージしたものになっています。丸みを帯びたエッジと小文字のフォントが、よりモダンな雰囲気を醸し出し「m」のアンダーラインは、以前のGMロゴを継承していると同時に、アルティウム プラットフォームを視覚的に表現しています。さらに「m」とアンダーバーの余白は電気プラグの形を示しています。
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今は電動化とかの100年に一度の変革期だから良い機会かもしれない。