太いタイヤながら自然な操舵性
身も心もリラックスして、何も考えずに走っているだけで、もう気持ちがいい。
【画像】大型免許が必要でもフレンドリー!! ホンダ「レブル500」(2024年モデル)を画像で見る
実用域のトルクを重視したパラレルツインエンジンは、低中速で扱いやすさを感じさせつつ、高回転域では180度クランク、そしてDOHC4バルブらしいシャープな吹け上がりと伸び感があります。
スロットルを開ける楽しみをより増長させているのは、パルス感を重視した排気音であることも見逃せません。マフラー内部構造を2室にし、歯切れの良いサウンドになるようチューニングされています。
また、前後16インチの足回りには太いタイヤを履いていますが、フォーク角に2度のスラントアングルを設け、トレール量を最適化したことで、ニュートラルな操舵性を実現しています。
ホンダ『レブル500』は走り出してすぐに「乗りやすい」と感じ、交差点を曲がった瞬間に「自在に操れる」と、初走行のライダーもきっとそう思うに違いありません。
ターゲット層はスバリ若者
『レブル500』を筆者(青木タカオ)が最初に乗ったのは2017年、米国カリフォルニア・ロサンゼルスでのジャーナリスト向け試乗会でのことでした。
世界中から腕利きのライダーが集まるニューモデルのテストライドといえば、通常ならハイウェイを飛ばし、郊外のワインディングへ出掛けて、終始ハイペースで限界性能ギリギリのところを試しつつ、新型車の持つ性能を堪能し尽くすのですが、『レブル500』そして『レブル300』(日本ではレブル250)の場合はまったく違っていました。
ストリートを軽く流す、そんなシチュエーションに重きが置かれていたのです。仕掛け人は同行した開発責任者の三倉圭太さん。当時、アメリカで1980年代初めから1990年代終わり、もしくは2000年代の初めに生まれた世代を示す「ジェネレーションY」と呼ばれる世代に向けて、レブルは開発されたことを三倉さんは教えてくれました。
気軽に楽しめるサイズ感で、ライディングポジションや出力特性、すべてを含めて「ちょうどいい」を目指したとのこと。「シンプルでブラックアウトしたデザインは、ユーザーが自らを表現するツールとして、想像力と創造性を刺激するスタイリング」だと言ったのが、記憶に残っています。
クルーザーといえども重厚感はなく、ステップ位置はミドルポジション。アイコニックなフューエルタンクと“くびれ”のあるナロースタイルに、ファットタイヤをセットしているのは、トレンドに敏感な若者たちにウケそうだと、筆者は感じました。
実際、二輪業界紙「二輪車新聞」によれば、2024年の全国新車販売台数は9015台で、中でもシリーズの末弟『レブル250/Sエディション』は、軽二輪(125cc超~250cc)7年連続で1位を獲得。大ヒットモデルとなっています。
『レブル500』は250と同様、2020年にヘッドライトやウインカー、テールランプに高輝度で省電力なLEDを新採用し、アシスト&スリッパークラッチも搭載。
このとき、ギアポジションを表示し、インジケーターを追加した多機能メーターとなり、サスペンションの設定も見直されています。
見分けがつかないほどそっくり
『レブル500』が『レブル250』とそっくりなのは、シャシーを共通化しているからです。もし、見分けがつかないのなら、エンジンに注目。シングルの『レブル250』はエキパイが1本であるのに対し、ツインの『レブル500』は2本です。
『レブル500』は400ccオーバーの大型バイクであるにも関わらず、シート高は690mmと低く、乗り手の体格を選びません。操作性の軽いクラッチやゆったりとしたライディングポジションなど、バイクに乗る際、面倒や難儀に感じることが極力ないよう考え尽くされています。
跨ったらすっと手を伸ばしたところにハンドルがあり、足を上げれば自然とステップにのります。クルーザーらしい堂々と構えるライディングポジションで、身体のどこにも無理や負担がなく、身長175cmの筆者も小柄な女性でも、それは変わりません。
車両重量は191kgで『レブル250』(単気筒エンジン搭載)と比較すれば20kg増となります。250ccのバイクと同等の車格ながら、心臓部はボア・ストロークを67×66.8mmとした471cc並列2気筒エンジンですから走りは軽快です。スロットル操作への応答性に優れ、キビキビ俊敏に走ります。
見た目以外のCL500との違いは?
いざ購入を検討したとき、エンジンやフレームなど基本構成を共有する『CL500』とは、大いに迷うところでしょう。スクランブラースタイルの『CL500』はシート高が10mm上がり、790mmとなります。
また『レブル500』の最大トルク(43Nm[4.4kg-m]/6,000rpm)の発生回転数は、『CL500』より250rpm低く設定され、より低い回転域から力強い出力フィーリングが体感できます。
細い道に入るのも気兼ねなく、小回りも効く。500ccクラスという玄人好みな排気量帯ですが、いちどでも味わってしまうと、手離せなくなるのも頷けます。
大型バイクビギナーが安心してステップアップを果たせるモデルで、女性にも人気が高い。メーカー希望小売価格は92万4000円(消費税10%込)。
2月20日発売の新型モデルでは、ハンドル形状を見直しポジションの最適化を図るとともに、シート内部の素材を変更し、快適性も向上。ガンメタルブラックメタリックとクラシカルホワイトの車体色が選べます。
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