現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > セールストップ続けるレブル250の血を分けた兄貴は影の実力者! 知る人ぞ知る隠れた名車だ!!

ここから本文です

セールストップ続けるレブル250の血を分けた兄貴は影の実力者! 知る人ぞ知る隠れた名車だ!!

掲載 15
セールストップ続けるレブル250の血を分けた兄貴は影の実力者! 知る人ぞ知る隠れた名車だ!!

太いタイヤながら自然な操舵性

 身も心もリラックスして、何も考えずに走っているだけで、もう気持ちがいい。

【画像】大型免許が必要でもフレンドリー!! ホンダ「レブル500」(2024年モデル)を画像で見る

 実用域のトルクを重視したパラレルツインエンジンは、低中速で扱いやすさを感じさせつつ、高回転域では180度クランク、そしてDOHC4バルブらしいシャープな吹け上がりと伸び感があります。

 スロットルを開ける楽しみをより増長させているのは、パルス感を重視した排気音であることも見逃せません。マフラー内部構造を2室にし、歯切れの良いサウンドになるようチューニングされています。

 また、前後16インチの足回りには太いタイヤを履いていますが、フォーク角に2度のスラントアングルを設け、トレール量を最適化したことで、ニュートラルな操舵性を実現しています。

 ホンダ『レブル500』は走り出してすぐに「乗りやすい」と感じ、交差点を曲がった瞬間に「自在に操れる」と、初走行のライダーもきっとそう思うに違いありません。

ターゲット層はスバリ若者

『レブル500』を筆者(青木タカオ)が最初に乗ったのは2017年、米国カリフォルニア・ロサンゼルスでのジャーナリスト向け試乗会でのことでした。

 世界中から腕利きのライダーが集まるニューモデルのテストライドといえば、通常ならハイウェイを飛ばし、郊外のワインディングへ出掛けて、終始ハイペースで限界性能ギリギリのところを試しつつ、新型車の持つ性能を堪能し尽くすのですが、『レブル500』そして『レブル300』(日本ではレブル250)の場合はまったく違っていました。

 ストリートを軽く流す、そんなシチュエーションに重きが置かれていたのです。仕掛け人は同行した開発責任者の三倉圭太さん。当時、アメリカで1980年代初めから1990年代終わり、もしくは2000年代の初めに生まれた世代を示す「ジェネレーションY」と呼ばれる世代に向けて、レブルは開発されたことを三倉さんは教えてくれました。

 気軽に楽しめるサイズ感で、ライディングポジションや出力特性、すべてを含めて「ちょうどいい」を目指したとのこと。「シンプルでブラックアウトしたデザインは、ユーザーが自らを表現するツールとして、想像力と創造性を刺激するスタイリング」だと言ったのが、記憶に残っています。

 クルーザーといえども重厚感はなく、ステップ位置はミドルポジション。アイコニックなフューエルタンクと“くびれ”のあるナロースタイルに、ファットタイヤをセットしているのは、トレンドに敏感な若者たちにウケそうだと、筆者は感じました。

 実際、二輪業界紙「二輪車新聞」によれば、2024年の全国新車販売台数は9015台で、中でもシリーズの末弟『レブル250/Sエディション』は、軽二輪(125cc超~250cc)7年連続で1位を獲得。大ヒットモデルとなっています。

『レブル500』は250と同様、2020年にヘッドライトやウインカー、テールランプに高輝度で省電力なLEDを新採用し、アシスト&スリッパークラッチも搭載。

 このとき、ギアポジションを表示し、インジケーターを追加した多機能メーターとなり、サスペンションの設定も見直されています。

見分けがつかないほどそっくり

『レブル500』が『レブル250』とそっくりなのは、シャシーを共通化しているからです。もし、見分けがつかないのなら、エンジンに注目。シングルの『レブル250』はエキパイが1本であるのに対し、ツインの『レブル500』は2本です。

『レブル500』は400ccオーバーの大型バイクであるにも関わらず、シート高は690mmと低く、乗り手の体格を選びません。操作性の軽いクラッチやゆったりとしたライディングポジションなど、バイクに乗る際、面倒や難儀に感じることが極力ないよう考え尽くされています。

 跨ったらすっと手を伸ばしたところにハンドルがあり、足を上げれば自然とステップにのります。クルーザーらしい堂々と構えるライディングポジションで、身体のどこにも無理や負担がなく、身長175cmの筆者も小柄な女性でも、それは変わりません。

 車両重量は191kgで『レブル250』(単気筒エンジン搭載)と比較すれば20kg増となります。250ccのバイクと同等の車格ながら、心臓部はボア・ストロークを67×66.8mmとした471cc並列2気筒エンジンですから走りは軽快です。スロットル操作への応答性に優れ、キビキビ俊敏に走ります。

見た目以外のCL500との違いは?

 いざ購入を検討したとき、エンジンやフレームなど基本構成を共有する『CL500』とは、大いに迷うところでしょう。スクランブラースタイルの『CL500』はシート高が10mm上がり、790mmとなります。

 また『レブル500』の最大トルク(43Nm[4.4kg-m]/6,000rpm)の発生回転数は、『CL500』より250rpm低く設定され、より低い回転域から力強い出力フィーリングが体感できます。

 細い道に入るのも気兼ねなく、小回りも効く。500ccクラスという玄人好みな排気量帯ですが、いちどでも味わってしまうと、手離せなくなるのも頷けます。

 大型バイクビギナーが安心してステップアップを果たせるモデルで、女性にも人気が高い。メーカー希望小売価格は92万4000円(消費税10%込)。

 2月20日発売の新型モデルでは、ハンドル形状を見直しポジションの最適化を図るとともに、シート内部の素材を変更し、快適性も向上。ガンメタルブラックメタリックとクラシカルホワイトの車体色が選べます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「これ、いつ頃のバイク?」「え、最新なの?」 街を走れば声をかけられる寛容な一台 ロイヤルエンフィールド「クラシック350」
「これ、いつ頃のバイク?」「え、最新なの?」 街を走れば声をかけられる寛容な一台 ロイヤルエンフィールド「クラシック350」
バイクのニュース
スズキのバイクと言えば? な存在感! 「カタナ」は初代モデル登場時と遜色ない個性と走りを楽しめるヘリテイジ感満載のハイテクバイク
スズキのバイクと言えば? な存在感! 「カタナ」は初代モデル登場時と遜色ない個性と走りを楽しめるヘリテイジ感満載のハイテクバイク
バイクのニュース
ディーラーに直撃取材!! フルカウル・ネイキッド・アメリカンなどバイク初心者に人気の250ccはどのタイプ?
ディーラーに直撃取材!! フルカウル・ネイキッド・アメリカンなどバイク初心者に人気の250ccはどのタイプ?
バイクのニュース
ブランドイメージを変えた高性能セダン【BMW M5】の歴史といま買いの中古車
ブランドイメージを変えた高性能セダン【BMW M5】の歴史といま買いの中古車
グーネット
説明できる? 単気筒や2気筒、4気筒などよく聞くエンジンの「気筒」って一体なに!?
説明できる? 単気筒や2気筒、4気筒などよく聞くエンジンの「気筒」って一体なに!?
バイクのニュース
メルセデス・ベンツCクラスクーペの躍動感のあるスタイルと走りに驚いた【10年ひと昔の新車】
メルセデス・ベンツCクラスクーペの躍動感のあるスタイルと走りに驚いた【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
なぜ変えた!? フルモデルチェンジが[残念な結果]になった日本の名車5選!!
なぜ変えた!? フルモデルチェンジが[残念な結果]になった日本の名車5選!!
ベストカーWeb
排気量による違いは予想以上に大きい──新型ハーレーダビッドソンX500試乗記
排気量による違いは予想以上に大きい──新型ハーレーダビッドソンX500試乗記
GQ JAPAN
レクサス「LBX モリゾウRR」は“SUV全盛時代”ならではの超本格スポーツカー! メカニズムは「バリバリの武闘派」ながら快適性も譲れない
レクサス「LBX モリゾウRR」は“SUV全盛時代”ならではの超本格スポーツカー! メカニズムは「バリバリの武闘派」ながら快適性も譲れない
VAGUE
難易度高めの緊張感が気持ちイイ! ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE」はバイクとの一体感が楽しめる本格スーパースポーツ
難易度高めの緊張感が気持ちイイ! ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE」はバイクとの一体感が楽しめる本格スーパースポーツ
バイクのニュース
国産バイク唯一の“スーパーモタード”!? スリム&軽量で街乗りに適したカワサキ新型「KLX230SM」に寄せられる反響とは
国産バイク唯一の“スーパーモタード”!? スリム&軽量で街乗りに適したカワサキ新型「KLX230SM」に寄せられる反響とは
VAGUE
運転免許不要 新車18万7000円 ちょい乗りに便利な電動ペダルなし特定小型原付 その価格のワケは?
運転免許不要 新車18万7000円 ちょい乗りに便利な電動ペダルなし特定小型原付 その価格のワケは?
バイクのニュース
「レース直系」の強心臓! 高トルクで高回転域まで回る“V4エンジン”は高性能車の代名詞! 代表モデル3台の気になる実力【エンジンから見えるバイクの個性】
「レース直系」の強心臓! 高トルクで高回転域まで回る“V4エンジン”は高性能車の代名詞! 代表モデル3台の気になる実力【エンジンから見えるバイクの個性】
VAGUE
“インラインフォー”こと「高性能な国産バイク」が搭載する“並列4気筒エンジン”の魅力とは? 代表モデル3台の気になる実力
“インラインフォー”こと「高性能な国産バイク」が搭載する“並列4気筒エンジン”の魅力とは? 代表モデル3台の気になる実力
VAGUE
キャデラック初の電気自動車「リリック」に試乗! キャデラック初の右ハンドルにも注目!
キャデラック初の電気自動車「リリック」に試乗! キャデラック初の右ハンドルにも注目!
LE VOLANT CARSMEET WEB
軽さは正義と言うけれど、「バネ下重量」ってナニ? ドコ?
軽さは正義と言うけれど、「バネ下重量」ってナニ? ドコ?
バイクのニュース
独自過ぎる!? 進化を続けるバイクの「ABS」 もはや安全性だけじゃない別次元のテクノロジー
独自過ぎる!? 進化を続けるバイクの「ABS」 もはや安全性だけじゃない別次元のテクノロジー
バイクのニュース
EV嫌いの旧車党がボルボ「EX30」に雪上試乗してみたら…お値段以上の上質感! ナチュラルで気持ちの良い新時代の高級車でした
EV嫌いの旧車党がボルボ「EX30」に雪上試乗してみたら…お値段以上の上質感! ナチュラルで気持ちの良い新時代の高級車でした
Auto Messe Web

みんなのコメント

15件
  • km2********
    なぜ記事を書く人は足し算できない人が多いんだろうか。
  • pon********
    レブルもCLも250も500も全部Eクラッチ投入して市場独占だな。マニュアルクラッチ操作したい人にも対応できるし。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村