ハスラーは軽自動車、クロスビーは登録車の異種兄弟
2014年に登場して以来、軽自動車としてはめずらしいクロスオーバーSUVスタイルが好評を博し、またたく間に大ヒットモデルとなったのがスズキ・ハスラーです。一方、そんなハスラーによく似たスタイルを持つのが、2017年に発売されたクロスビーです。軽自動車と登録車というのが大きな違いですが、今回はそれぞれのコストについて比較してみました。
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ハスラーとクロスビーはよく似ている?
現在販売されている「ハスラー」は、2020年にフルモデルチェンジを果たした2代目です。ハスラーのアイコンとも言える丸型の愛らしいヘッドライトなど、基本的には初代のデザインを踏襲しているものの、よりスクエアなSUVらしいスタイリングとなったり、ホイールベースが延長されたことで特に後部座席の居住性が改善されたりするなど、さらに魅力を増しています。
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一方のクロスビーも、ハスラーのような丸型のヘッドライトが特徴的なクロスオーバースタイルのSUVであり、全体的な印象はよく似ています。両車の大きな違いは、ハスラーが660ccのエンジンを搭載した軽自動車であり、クロスビーは1L(1000cc)のエンジンを搭載した登録車であるという点です。
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一般的には、軽自動車の方が経済的であるとされていますが、実際にはどの程度の差が生まれるのでしょうか?
新車購入時点で大きな差が!
まずは、新車として購入する時の費用について比較してみることにします。
ハスラーは136万5000円から181万7200円。今回は売れ筋グレードの「ハイブリッド X」の2トーンカラー仕様車(158万2900円)を例に挙げたいと思います。
クロスビーは180万5100円~213万7300円。今回は中間グレードの「ハイブリッド MV」の2トーンルーフ仕様車/3トーンコーディネート仕様車(199万2100円)で比較してみることにします。
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車両本体価格だけで比較すると、ハスラーとクロスビーでは40万9200円の差があることがわかります。
軽自動車と登録車では購入時の税金なども変わってきます。クロスビーの場合、自動車税種別割が2万2900円(年額)、環境性能割が4万8800円、自動車重量税が2万4600円となり、合計で9万6300円となります。ハスラーの場合は、自動車重量税の3700円のみとなっているため、税金関連だけで9万2600円もの差が発生します。車両本体価格と合わせると、実に50万1800円もの差となります。
ちなみに、金額としてはわずかですが、自賠責保険料やリサイクル料金もハスラーのほうが割安となっています。
ガソリン代でもハスラーが有利
次に、ランニングコスト、特に燃費に関して見てみましょう。
WLTCモード燃費を見ると、ハスラーの「ハイブリッド X」が25.0km/L、クロスビーの「ハイブリッド MV」が18.2km/Lとなっており、燃費性能でもハスラーが有利であることがわかります。
通勤や買物などの日常的な利用を想定し、月間の走行距離が500km、ガソリン価格が160円/Lと仮定すると、月々の燃料代はハスラーが3200円、クロスビーが約4396円となります。月間では約1196円、年間にすると約1万4352円の差となります。
・・・クロスビーの燃費も決して悪いわけではありませんが、排気量が小さく、車重も軽いハスラーの方が燃費性能でも優れていることがわかります。
ハスラーもクロスビーも、グレード名に「HYBRID」とあるように、エンジン以外にもモーターを使って走行することで、燃費向上に貢献するハイブリッドシステムが搭載されています。
ただ、ハスラーやクロスビーに搭載されているモーターとバッテリーは非常にコンパクトなものであり、トヨタのハイブリッド車のようにエンジンを使わずモーターだけで走行することはできません。あくまでモーターはアシスト専用であり、乗り味もガソリン車とほとんど変わりません。
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5年間乗った場合に掛かる費用は…?
このように、ハスラーとクロスビーでは、乗り出し時の金額に加え、日々のランニングコストでも差が開くことがわかります。
仮に、新車購入時から5年間、つまり2回目の車検の前までに乗り続けた場合に、どれほどの差があるのかを見てみましょう。なお、月間の走行距離は500km、ガソリン価格は160円/Lという前提で計算をします。
まず、新車購入時で50万1800円の差が生じるのは前述したとおりです。それに加えて、燃料代で年間約1万4352円、5年間では約7万1670円の差となります。
さらに、2年目以降は毎年の自動車税(軽自動車税)がこれに加算されます。軽自動車のハスラーは1万800円、登録車のクロスビーは2万9500円となり、5年目までに7万4800円の差が発生します。
また、自動車重量税はハスラーが年額2500円、クロスビーが年額5000円となります。自動車重量税は3年分を新車購入時に支払うため、残りの2年分で計算すると、ハスラーの方が5000円割安という計算になります。
ここまでを総合すると、新車購入時から5年間でハスラーとクロスビーに掛かる費用の差は、約65万3270円となります。年額では約13万654円、月額では1万887円となります。
高速料金や任意保険料、駐車料金なども軽自動車の方が割安に設定されていることが一般的であるため、実際にはさらなるコスト差が発生することが想定されます。
コストは重要!でもコスト以外でもしっかりとチェックを!
このように、外見は似ているハスラーとクロスビーですが、コストという面で見ると大きな差があることがわかります。
ただ、実際にクルマを選ぶ際には、コストだけではなくさまざまな側面からチェックすることが重要です。
例えば、高速道路を走る機会が多かったり、大人4人以上で移動する機会が多かったりするならクロスビーの方が圧倒的に有利です。一方、街乗りがメインで、少人数での移動がほとんどならハスラーは最高の1台と言えるかもしれません。
コストは非常に重要な要素であることは言うまでもありませんが、コストだけを重視して、実際の利用状況を無視してしまっては本末転倒です。コストはあくまでクルマ選びの一側面ということを意識するようにしましょう。
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文:ピーコックブルー
写真:
1~3枚目:スズキ ハスラー
4~6枚目:スズキ クロスビー
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