ニコ・ヒュルケンベルグは、F1イギリスGPで最終的に10位に入り、1ポイントを獲得した。しかし、彼とチーム代表のシリル・アビテブールは、13周目に行った最初のピットストップが遅すぎたことを認めた。これは前を行くチームメイト、ダニエル・リカルドを優先してピットに入れる必要があったことも関係している。
ヒュルケンベルグはレースを次のように振り返った。
■迫り来るレッドブルの脅威……フェラーリ代表「我々は非常に接近している」
「僕たちはいくつかのポイントをテーブルに置き忘れてしまったし、正しい戦略が採られなかったように思う。僕のタイヤには問題があったのに、最初のピットストップが遅すぎたんだ」
「セーフティカー(のタイミング)は完璧ではなかったし、リスタートの時にはチェコ(セルジオ・ペレス/レーシングポイント)に追突され、キミ(ライコネン/アルファロメオ)に抜かれてしまった」
「終盤にはエンジンに問題が起こってパワーを失い、ハンガーストレートでリンプホーム(故障対応)モードに入ってしまった。順位を落とした後、設定をデフォルトに戻したら再び問題なく走り始めた」
「全て素晴らしいことではなかったし、これらの問題によってポイントを奪われたことは驚きだった」
またアビテブールは、ヒュルケンベルグが今回のレース結果にフラストレーションを抱えてしまうことに理解を示した。
「我々は日曜に彼を助けることができなかった」とアビテブールは語った。
「彼はいくつかの要因によってチャレンジングなレースを強いられた。我々はダニエルとランド(ノリス/マクラーレン)との戦いに焦点を当てていて、アンダーカット、またはオーバーカットをするためにいつピットに入れるかに集中していた。そのため(ヒュルケンベルグに対する)ピットストップの指示がかなり遅れてしまった」
「多くの動きがあるレースは簡単なものではないし、タイヤに関しては全く読めないんだ。ニコのピットストップは遅れてしまい、彼はポイント圏内から遅れをとってしまった」
「その後、センサーに問題が発生して、エンジンのパワーが少し落ちてしまったので、彼は(エンジンモードを)デフォルトにする必要があった。それでまたポジションを落とすことになり、ニコのレースは全体的に複雑なものになった」
「以上の要因によって、彼は劣勢となってしまった。彼はもっと良い位置にいたはずだ」
「ニコは予選でダニエルに遅れをとっていて、レースの1周目を終えてもそれは同じだった。ニコは先にタイヤ交換を要求したが、ダニエルが優先だという立場は明確だった。それは公平なものだ」
「とはいえ、我々はニコの週末をもっと楽なものにしてあげられただろうし、チームとしてより多くのポイントを獲れたはずだ。ただ何より我々を苦しめたのはセーフティカーだった」
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