ユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレン720S GT3 Evoでの2年目のWEC世界耐久選手権に挑んでいる佐藤万璃音。今季はブロンズドライバーにダレン・ラーン、シルバードライバーにはショーン・ゲラエルを迎え、激戦のLMGT3にあって申し分ないラインアップをそろえている。
実際、開幕戦のカタールではポールポジションを獲得。決勝でも開幕から2戦連続入賞と、まずまずの状態で大一番である第4戦ル・マン24時間に乗り込んできた。
2025年WEC第4戦ル・マン24時間 TV放送&タイムスケジュール/最新エントリーリスト
サルト・サーキットで11日に行われた予選はブロンズドライバーが出走するセッションとなったが、ここでラーンは12番手とギリギリでハイパーポール進出を決めた。上位グリッドからの決勝出走にも期待がかかるなか、フリープラクティス3と二次予選『ハイパーポール』を前にした12日朝、チームのゴールドドライバーを務める佐藤に話を聞いた。
■自分の走行時間を犠牲にするプロドライバー
──ル・マンのレースウイークのスケジュールには慣れましたか?
佐藤:今年で2回目なのですが、まだ全然把握できていない部分も多いですね。皆さんが思っている以上に、走行時間以外にもミーティングだったり、メディアタイムだったりというのが多いので、10日くらいにわたってそれが続くとなると、スケジュールがまったく把握しきれないんですよ。その面で言えば、まだまだ慣れていないのかもしれません。
──テストデーからレースウイークの走行初日まで、ご自身のトラックタイムは充分に確保できていますか?
佐藤:いまのところは、全然ですね。テストデーから通して、僕はまだ9回しかフライングラップができていないんですよ。ずっとアウト・プッシュ・インとか、アウト・プッシュ・赤旗とかで……。2週以上連続で走れていないので、やっとどこでブレーキ踏むのかが分かってきたくらいの感じです。
──昨日はラーン選手が予選を通過しましたが、やはりそこまでは彼が運転する時間を確保することが優先されたのでしょうか。
佐藤:そうですね、主に彼に一番ドライビングタイムをあげています。クルマのセットアップに関しては僕が乗って、そこにフォーカスしたかったけどタイミング的にうまくできなくて、1周、2周のアタックしかできませんでした。それでも、それなりのプログレス(進化)はできていると思います。
■予選最終ステージは佐藤がアタック予定
──今年トリオを組む、ゲラエル選手、ラーン選手について、佐藤選手の目線で特徴を紹介してください。
佐藤:ショーンは僕よりも長くF2をやっていましたし、その前はワールドシリーズもやっていて、とても経験が豊富です。個人的にも昔からずっと知っている仲なので、やりやすいのもありますし、シルバードライバーのなかでは確実にトップクラスの速さがある。クラッシュやミスもないので、安定感のあるシルバーかなと思います。
ブロンズのダレンに関しては……とても大きいですよね(笑)。背中も大きいし。パーソナリティの部分では、結構ストイックで細かいですね。データや数字という部分でも、とても細かくやっていると思います。ブロンズの中では彼もトップクラスのスピードがあるドライバーだと思うし、大きなミスもないですし。
──ラーン選手は昨年BMW M4 GT3をドライブしていましたが、マクラーレンへの順応はいかがでしょう。
佐藤:そこに関しては、できているときとできていないときがありますね。最初の頃は、「もっとこうだよ」という修正に時間を費やさなければいけませんでしたが、最近はだいぶ普通に乗っていると思います。そういったこと(プロドライバーとしての指導)も、自分はとくに大事だなと感じています。
──ここまでのル・マンの走行で、セットアップの進捗はいかがでしょうか。
佐藤:やっぱり、長い時間僕が乗ることができていないので、タイヤがどういうふうに変化していくかとか、ロングランでどういう状況にいるかとか、パフォーマンスランでどれくらいスイートスポットに近づいているかなど、理解は全然進んでいないのですが、スムーズに行っているチームの方が少ないのかなと思いますね。自分たちのなかでも、改善しなければいけない点ははっきりしているので、それを進めていければ、ハイパーポール、レースと、しっかり走ることはできるのではないかと思います。
レクサスとフェラーリは速いな、というのがパドックの印象だと思うのですが、どこでその差を詰めていけるか、というのがこれからの作業になってきます。
──サルト・サーキットでの、マクラーレンの強みはどこにありますか?
佐藤:いまのところ、あまり強そうなところはないですよね(苦笑)。まぁ低速コーナーやストップ・アンドー・ゴーの部分よりは、ダウンフォースを活かした中高速コーナーの方が、他のクルマに比べてアドバンテージはあると思います。
──ハイパーポールでのランプランはどうなりそうですか?
佐藤:ショーンがハイパーポール1をやるので、そこでトップ8に残ったら、僕がハイパーポール2に行きます。ショーンはシルバーのなかでは相対的に速い方だと思うので、残れる確率は結構高いと思うのですが、問題はその次(ハイパーポール2)ですね。やっぱりプロが乗るところは結構過激だと思うので。
去年はトップ5に残れるポテンシャルがありながら、クルマのトラブルがあったりでハイパーポールに進めなくて。去年は濱口(弘)さんと組んでいて、濱口さんにハイパーポールをやってほしかったのに(※2024年はブロンズドライバーがハイパーポールでアタックを務める規定だった)、それができなかったのがずっと心残りでした。
──今年のLMGT3の予選ルール(※ブロンズが予選担当。ハイパーポール1と2は、ドライバーが異なれば、ライセンスグレードの規定はなし)だと、最後にプロドライバーに見せ場が来ますね。
佐藤:(ハイパーポール1とハイパーポール2の)アタック順をどう考えるかはチームによって異なりますが、基本、最終的に成績を左右するのは自分たち(プロドライバー)ですね。レースもそうですけど。
[オートスポーツweb 2025年06月13日]
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