妄想力抜群の自動車ジャーナリスト、伊達軍曹どの。最近頻繁に見かける「ベンツ Gクラス」にご立腹らしい。「なぜみんなGクラスなのか。国内に最高のSUVたちがあるのに……」。よし、脳内で戦わせよう!! 名勝負数え歌のスタートだ!!
※本稿は2025年9月のものです
【画像ギャラリー】これもイイ……いやむしろこっちのほうがイイまである……!! Gクラスに引けを取らない本格派・スズキ ジムニー(16枚)
文:伊達軍曹/写真:スズキ ほか
初出:『ベストカー』2025年10月10日号
「本物感」が刺さってジムニーは意外と健闘?
巨艦・Gクラスにここで向かっていったのは、スズキ ジムニー。あまりにも体重差があるため、試合は秒殺でGの一本勝ちとなるかとも思われたが、ジムニーがさっそく繰り出した必殺技「本物のオフロード性能」が有効を取った。
富裕層は「本物」という言葉や概念に弱く、なおかつGクラスでは、仮にジムニーと同等のオフロード性能を有していたとしても、キズの発生などを恐れて、悪路を走ることなどできない。そのためこの技はかなり効いたようで、有効の判定は技ありに訂正された。
矢継ぎ早にジムニーが繰り出したのは「希少性」という足技だ。絶対数は当然ながらジムニーのほうが多いが、富裕層の界隈ではGクラスこそが「ありふれた存在」であり、ジムニーは逆に「希少でエッジの利いた存在」となる。
そこを攻めたことで王者Gクラスの巨体がぐらつき、主審も有効を取った。ジムニーの、まさかの勝利が近づいてきた……。
と思ったその刹那、Gクラスの「とはいえ富裕層のメインカーがジムニーってのは、ないでしょ?」という定番の技が続け様に決まり、技ありと有効を取り返す。
結果は引き分けに終わったが、「富裕層のセカンドカーとしてのジムニー」という可能性は、強く感じさせられた。
●伊達軍曹どのの判定は……「引き分け!」
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