現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ド迫力がウリのアルヴェルからあえて「牙を抜く」! 特別仕様車が「ブラックメッキ」を使った理由とは

ここから本文です

ド迫力がウリのアルヴェルからあえて「牙を抜く」! 特別仕様車が「ブラックメッキ」を使った理由とは

掲載 更新 47
ド迫力がウリのアルヴェルからあえて「牙を抜く」! 特別仕様車が「ブラックメッキ」を使った理由とは

特別仕様車のメッキ演出に使われた「ブラックメッキ」の効果

 アルファードの特別仕様車 S“TYPE GOLD”、ヴェルファイアの特別仕様車 Z“GOLDEN EYES”の登場に合わせて、モデリスタのエアロキットも、よりゴージャスに進化。いうまでもなく、注目すべきポイントは、スモークメッキや漆黒メッキであることは間違いない。

「ロールス顔のアルファード」「86顔のカムリ」! 衝撃の「顔面変更」を遂げたカスタムカー4台

 アルファード&ヴェルファイアの特徴の1つがフロントマスク。ミニバン特有の大きなフロントマスクにメッキをふんだんにあしらう事で、ゴージャス感と押し出し感を強調。ただ「あまりにも押し出し感が強い」という声もある。

 カスタマイズの世界におけるメッキアレンジは常套手段のひとつで、プレーン過ぎる外観や内装に高級感をプラスする手段として使われる。特に日本の大衆車である軽自動車のカスタマイズではメッキの追加で高級感をアピールするユーザーが多いし、最近の軽自動車はノーマルでもそういった仕様が多くなっている。

 そのいっぽうで、もともとメッキが多い車両では「クドすぎるから少し押さえたい」という引き算のカスタマイズもある。写真は「メッキが多過ぎる」と感じたユーザーが、ムーヴカスタムのフロントマスクメッキ部分をボディ同色に塗装した例。同じ車両のユーザーでなければ「どこが違う?」と思うほどのさりげない処理だが、確かに違和感なくまとまっている。

 話を戻してアルファード&ヴェルファイア。トヨタより今年登場した特別仕様車「タイプゴールド」は、標準モデルのメッキ部分がシルバーに対してブラックメッキ処理されている。ゴールドに対する配色バランスという事もあるが、標準モデルのそれに対して落ちついた雰囲気。

 実はこのブラックメッキ、高級感を感じさせつつも、主張を抑える手法として上級カスタマイズユーザーが使う手法だったりもする。

 そこでここからはアル&ヴェルのカスタマイズカーとして最も人気のある、モデリスタのデモカーを例にブラックメッキ化の効果を紹介していこう。

今年5月に登場したアル&ヴェルの特別仕様車

 トヨタ自動車における最上級かつ高級な大型ミニバンであるアルファード。そのアルファードの兄弟車として存在する、鋭く尖ったフェイスが特徴になっているヴェルファイア。この2台をベースとする、アルファード特別仕様車「 S TYPE GOLD」、そしてヴェルファイアの特別仕様車「Z GOLDEN EYES」が設定され、5月1日からデリバリーが開始されている。

 アルファード”は既存のSグレードをベースにゴールドエンブレム、スモークメッキと黒メタリックのフロントグリルやボンネットフード&バンパーモール・バックドアガーニッシュなどを、またヴェルファイアはZグレードをベースにゴールド加飾のヘッドランプ、漆黒メッキ加飾のフロントグリルやLEDフロントフォグランプモール&バックドアガーニッシュ、リアランプガーニッシュなどを装備。

 アル・ヴェルの新しい特別仕様車は、ゴールドがアクセントとなり、専用メッキが随所に施されるという、“最上級”に輪をかけたゴージャスな外観に仕立てられているのが特徴だ。

専用メッキに合わせたエアロがモデリスタから追加発売

  そのアル&ヴェルと切っても切れない関係にあるのが、モデリスタ。2代目(2008年~)のアルファードから4世代に渡ってエアロキットをリリース。現在、トレンドになっているメッキ加飾を当時から取り入れ、「煌めき感」によるカスタマイズを確立させたのがモデリスタであると言っても過言ではないだろう。

 この度の新たな特別仕様車に対してモデリスタは、アルファードのフロントスポイラー、サイドスカート、リヤスカート、シグネチャーイルミブレード、フロントグリルカバー、ヘッドライトガーニッシュを、従来のクロームメッキからスモークメッキへと変更。

 ヴェルファイアは、フロントスポイラー、サイドスカート、リヤスカート、フロントグリルカバーを従来のクロームメッキから特別仕様の専用メッキに合わせてスモークメッキに変更。また、シグネチャーイルミブレードを従来のスモークメッキから漆黒メッキへと変更。ヘッドライトガーニッシュに至っては、従来のクロームメッキ&ブラック加飾をブラック&ゴールドに変更されている。

 これら専用メッキが施された特別仕様車に与えられた、モデリスタのデザインフィロソフィーについて、同社の広報担当者にたずねてみた。

広報担当に聞く ~モデリスタの狙いとは?~

ー スモークメッキの演出を加えた理由は? ー「ベースとなる特別仕様車がスモークメッキを使用しているため、一体感、ドレスアップ感の向上のために、それらに合わせています。ヴェルファイアでは、スモークメッキに加えてベース車の漆黒メッキを採用しているので、モデリスタのエアロでも一部漆黒メッキを使用しています」。

ー スモークメッキはどのようにしてつくられる? ー「通常のメッキと製法は大きく変わりません。メッキ処理する際に漬ける、メッキのもとになる薬品の成分が違います」。

ー アル・ヴェルオーナーにメッセージ ー「モデリスタのデザインフィロソフィーは、『エモーショナルかつクルマと響き合うデザインに昇華させる』というテーマの上に成り立っています。クルマと響き合う一体感や様々な感情を昴(たかぶ)らせるデザインがモデリスタならではだと思っています。

 その考え方をもとに、ベース車に合わせたデザイン(メッキに関しても)に合わせたものを採用し、さらにクルマと響き合うデザインに昇華させています。また、今回のテーマとなるスモークメッキそのものの凄さというよりも、ときには『(通常の)クロームメッキ』『スモークメッキ』『漆黒メッキ』『ゴールド化』などをベース車に合わせてそれぞれをチョイスしています。そのような、メッキへのこだわり、メッキの引き出しの多さで、こだわりあるユーザーの声にこれからも応えて行きたいと思っています」。

こんな記事も読まれています

スズキ「新型スイフト“セダン”」!? 精悍顔「コンパクトセダン」は意外と現実的! 次期型「ディザイア」なCGがスゴイ
スズキ「新型スイフト“セダン”」!? 精悍顔「コンパクトセダン」は意外と現実的! 次期型「ディザイア」なCGがスゴイ
くるまのニュース
「Try, Hyundai EV試乗会 KONA&IONIQ 5」の追加開催決定! 5月11日(土)から4都府県で順次開催
「Try, Hyundai EV試乗会 KONA&IONIQ 5」の追加開催決定! 5月11日(土)から4都府県で順次開催
カー・アンド・ドライバー
スバル伝説のスタイリッシュクーペ「アルシオーネSVX」ってどんなクルマ? 32年前の“右ハンドル仕様”を米国で発見
スバル伝説のスタイリッシュクーペ「アルシオーネSVX」ってどんなクルマ? 32年前の“右ハンドル仕様”を米国で発見
VAGUE
ますます魅力的……ホンダ軽商用バンN-VANが一部改良 Nシリーズ10周年記念車はアウトドアテイスト満点!!!
ますます魅力的……ホンダ軽商用バンN-VANが一部改良 Nシリーズ10周年記念車はアウトドアテイスト満点!!!
ベストカーWeb
トヨタ新型「ランクル250 エアロ仕様」初公開! オシャ&タフな精悍スタイル!? リアスポイラーも設定
トヨタ新型「ランクル250 エアロ仕様」初公開! オシャ&タフな精悍スタイル!? リアスポイラーも設定
くるまのニュース
R34GT-Rはタービン交換に40万円!? 中古で激安の過走行車購入はアリなの? 10年/10万kmのメンテ費用はいくらかかるのか
R34GT-Rはタービン交換に40万円!? 中古で激安の過走行車購入はアリなの? 10年/10万kmのメンテ費用はいくらかかるのか
ベストカーWeb
うおおおお!!!!!!!! やっぱあったじゃん新型マツダ6セダン!!! 待望のFRで高級サルーン爆誕か!?!?
うおおおお!!!!!!!! やっぱあったじゃん新型マツダ6セダン!!! 待望のFRで高級サルーン爆誕か!?!?
ベストカーWeb
スズキ「Vストローム250SX」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
スズキ「Vストローム250SX」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
スズキ「スイフト」が英国で圧倒的支持を受ける理由 顧客満足度8度目の1位、信頼性ランキングも2位という揺るぎない実績
スズキ「スイフト」が英国で圧倒的支持を受ける理由 顧客満足度8度目の1位、信頼性ランキングも2位という揺るぎない実績
Merkmal
異次元のSTIモデルだ! 歴代Sシリーズで唯一SがつかないR205の走りがヤバすぎた!!!
異次元のSTIモデルだ! 歴代Sシリーズで唯一SがつかないR205の走りがヤバすぎた!!!
ベストカーWeb
最高のミニバンキャンパーはこれだ! 4人が寝られるトヨタ ノアがベースのキャンパー
最高のミニバンキャンパーはこれだ! 4人が寝られるトヨタ ノアがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
SFドライバーのテオ・プルシェールがインディカー参戦決定。第2戦ロングビーチでマクラーレンから代役出走へ
SFドライバーのテオ・プルシェールがインディカー参戦決定。第2戦ロングビーチでマクラーレンから代役出走へ
AUTOSPORT web
未来のWRC戦士は誰だ? 若武者激突! モリゾウチャレンジカップ第2戦レポート
未来のWRC戦士は誰だ? 若武者激突! モリゾウチャレンジカップ第2戦レポート
ベストカーWeb
プリウスもない! クラウンセダンにもない! 最近フォグランプのあるクルマ減ってない?
プリウスもない! クラウンセダンにもない! 最近フォグランプのあるクルマ減ってない?
ベストカーWeb
宮田莉朋が2度目のWEC出走へ。第3戦スパでレクサスRC F GT3を代役ドライブ
宮田莉朋が2度目のWEC出走へ。第3戦スパでレクサスRC F GT3を代役ドライブ
AUTOSPORT web
中央道の渋滞対策2ストライク、三振間近! なぜ愚策が繰り返されるのか?[清水草一の道路ニュース]
中央道の渋滞対策2ストライク、三振間近! なぜ愚策が繰り返されるのか?[清水草一の道路ニュース]
ベストカーWeb
大型連休でも大活躍! 6名以上乗れる手頃な価格の中古車4選
大型連休でも大活躍! 6名以上乗れる手頃な価格の中古車4選
グーネット
ハイブリッドなのにスポーツカー⁉️ C 63 Sに新世代のAMGを見た
ハイブリッドなのにスポーツカー⁉️ C 63 Sに新世代のAMGを見た
グーネット

みんなのコメント

47件
  • なんでこんなタイムボカンシリーズのヤラレメカみたいな顔した車が売れるのか?理解に苦しむ。
  • ようやくメーカーもこの下品さに気がついた様で。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.52299.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.52299.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村