F1第18戦シンガポールGPの決勝は、メルセデスのジョージ・ラッセルが今季2勝目をマークした。
ポールシッターはメルセデスのジョージ・ラッセル。その隣2番グリッドにはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが並んだ。
■ここ数戦元気がないマクラーレン。コースとの相性、それとも戦闘力低下の兆候?
マクラーレンはオスカー・ピアストリが3番手。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を挟んでランド・ノリスが5番手となっている。マクラーレンはこのレースで計13ポイント以上を獲得すれば、ライバルの結果に関わらず今季のコンストラクターズタイトル獲得が決まる”王手”の状態だ。
レッドブルの角田裕毅は予選を15番手で終えたが、ウイリアムズの2台にDRSの違反が見つかり予選失格となったため、13番グリッドに繰り上がった。なお予選でトラブルがあったピエール・ガスリー(アルピーヌ)と、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)はピットレーンスタートを選んだ。
舞台であるマリーナベイ市街地サーキットは、レース前に雨が降ったことでダンプコンディション。ダミーグリッドに向かうレコノサンスラップでは各車がインターミディエイトタイヤを履いたが、乾いている場所もあるという、スタートタイヤ選択が難しいシチュエーションだ。
気温29度、路面温度33度という中で各車がフォーメーションラップへ。雨用のタイヤを選んだマシンはおらず、ミディアムタイヤを選んだマシンが多数派である一方、フェルスタッペンや8番手のアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、10番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、角田含め計6台がソフトタイヤを装着した。
62周のレースがスタートすると、ラッセルが良い蹴り出しでホールショット。フェルスタッペンの後ろでは、ノリスがロケットスタートでマクラーレンの2台が横並び。ノリスがフロントウイングにダメージを負ったものの3番手に浮上し、ピアストリは4番手に続いた。また角田は2周目のターン1でエステバン・オコン(ハース)らに抜かれ、17番手までポジションを落とした。
首位をキープしたラッセルは、フェルスタッペンに対してリードを1周につきコンマ3~4秒ずつ拡大。5周目までに2.5秒ほどのギャップを築いた。3番手ノリスは1.5~2秒弱の差でフェルスタッペンを追った。
ラッセルの勢いは衰えず、着々とリードを築き上げていき12周目には6秒リードのひとり旅。フェルスタッペンとノリスの距離は変わらないものの、4番手ピアストリはラッセルより1周1秒遅いペースでノリスからも離されていった。
14周目になると、角田やガブリエル・ボルトレト(ザウバー)がピットインしハードタイヤに交換。ペースが落ちてきたフェルスタッペンにはノリスがDRS圏内に接近し、『アンダーカットを仕掛けるためにピットインしよう』と”ダミーの無線”で揺さぶりをかけた。
フェルスタッペンは19周を走り終えてピットイン。ノリスはステイアウトしクリーンエアの中でペースを上げたが、フェルスタッペンもアウトラップから飛ばし、見えない2番手争いを続けた。
首位を快走していたラッセルは26周目にピットイン。フェルスタッペンは猛烈なペースでファステストを連発していたものの、ラッセルはその4秒ほど前でコースに復帰することに成功した。ノリスも26周を終えてピットイン。フェルスタッペンの4.7秒後方となった。
ポイント獲得が狙える位置を走っていたアロンソは、ソフトタイヤで27周を走りピットに入ったが、右フロントタイヤが外れず静止時間9秒のスローストップ。ハジャーの後ろ、15番手で復帰した。そのハジャーはエンジントラブルを抱え1周コンマ3、4秒をロスするという苦しい状態。精一杯抵抗したハジャーだったが、その後アロンソにオーバーテイクを許した。
一時は最大9秒ものリードを築いていたラッセルだが、ハードタイヤではフェルスタッペンの方がペースがいいのか、それともラッセルがペースをコントロールしているのか、徐々に差が縮まった。2.7秒まで詰め寄ったフェルスタッペンだったが、ダウンシフトのフィーリングが悪いようで36周目のターン14ではタイヤをロック。再び差が5秒まで広がってしまった。
無線で『リヤがハンドブレーキみたいだ』と訴えたフェルスタッペンは、ラッセルを追う余力はなくなり、1.5秒後方のノリスを気にする展開に。一方でノリスもフェルスタッペンの乱流で苦しんでいると訴えた。
フェルスタッペンとノリスは周回遅れのトレインに詰まって一気に接近。ノリスにとっては大チャンス到来だが、なんとかフェルスタッペンが耐え凌ぐ時間が長く続いた。
ラッセルは激しい2位争いを尻目にペースをコントロールし、大きな差を築いてファイナルラップに突入。ポール・トゥ・ウィンでカナダGP以来となる今季2勝目をマークした。
ノリスは終始DRS圏内を維持し、フェルスタッペンにプレッシャーをかけ続けたものの、攻略はできず。フェルスタッペンが2位、ノリス3位、ピアストリが4位でフィニッシュとなった。この結果、マクラーレンは2年連続のコンストラクターズタイトル獲得を決めた。
フェラーリは、後続車との差が開いたことから7番手を走っていたハミルトンに2回目のピットストップをさせた。ソフトタイヤを履いたハミルトンはハイペースで追い上げ。7周ほどでピットストップのロスタイムを埋め合わせると、ルクレールをパスしただけでなく、5番手アントネッリにも接近した。
ハミルトンは一度アントネッリの前に出たものの、ブレーキを失ったと訴えスロー走行。ラストラップは10秒以上遅いペースでフィニッシュを目指し、なんとかアロンソの0.4秒前、7位でフィニッシュした。ただ、ハミルトンはトラブルの後に何度もコースをショートカット。トラックリミット違反でレース後の審議対象となりスチュワードに召喚されている。ペナルティが出ればポジションを落とす可能性もある(注釈:後に5秒のタイム加算ペナルティが科され、ハミルトンは8位に降着。アロンソが7位に繰り上がった)。
角田は早々にピットインして以降、ハードタイヤで粘り強く走行し一時はポイント圏内が目の前まで迫ったが、残り5周でソフトタイヤを履くウイリアムズのカルロス・サインツJr.にオーバーテイクを許し、12位フィニッシュ。ポイント獲得はならなかった。サインツJr.はその後、ハジャーも交わして10位。予選失格から入賞を果たした。
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