「もしフォーミュラEのGen3 Evo車両が高い山から下って回生したら、バッテリー残量1%の状態からモンテカルロ市街地サーキットを1周回るだけの充電ができる?」
そんな質問にGoogleのAI「Gemini(ジェミニ)」が回答。フランス・アルプス山脈のコル・ド・ブラウス山頂から、高低差1000mの山道を“フリーホイールモード(惰性走行)”で走行し、回生ブレーキを用いて充電を行なうプランを提案した。
■フォーミュラEはサーキットを”実験室”に。ドッズCEO「新しい技術がたくさんテストされている」
でも、AIって正確さに欠けるんでしょう……? なんて思った方に向けて(?)、フォーミュラEとGoogle Cloudがタッグを組み、実証実験を実施した。
「マウンテン・リチャージ」と名付けられたこの共同プロジェクト。フォーミュラEの開発車両であるGENBETAを用い、Google AI Studioがルートの特定とマッピングを実施し、主なブレーキングゾーンと重力に関する解析を行なった。実証実験ではGoogle AI Studioだけでなく、マシンとレースエンジニアをつなぐため、Google Cloudの総合技術が用いられた。
コル・ド・ブラウス山頂にデリバリーされたGENBETAのバッテリー残量は、車両を起動するのに必要最低限の1%。元マセラティMSGのチーム代表であり、現在はシリーズのテストドライバーを務めるジェームス・ロシターがステアリングを握った。
現行シリーズに投入されているGen3 Evoでは、レース完走に必要なエネルギーのうち少なくとも40%を回生ブレーキにてまかなうため、フロントで250kW、リヤで350kW、計600kWのエネルギー回生が可能だ。
モナコE-Prix ではF1モナコGPと同様、3.337kmのモンテカルロ市街地サーキットを使用する。それを1周するために必要なエネルギーは1.6~2.0kW。ちなみにGoogleの最新スマートフォンPixel 9 Pro XLに換算すると、約60台をフル充電可能なレベルだ。
実際にダウンヒルを行なったロシターは“ちょっとした寄り道”もしつつ、モンテカルロ市街地サーキット1周分のバッテリーを充電することができた。
Geminiの回答は正しかった。そして、黎明期はレース中にドライバーがマシンを乗り換える必要があったフォーミュラEが今年で11年目を迎え、最先端の回生システムでいかにエネルギーを得ることができるのか、技術の進歩を見せつけた。
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