鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会のトップ10トライアルが行なわれた。最速タイムを記録し、ポールポジションを獲得したのは#33 Team HRC with 日本郵便だった。
予選の上位10チームがポールポジションを争う、鈴鹿8耐のトップ10トライアル。近年は新型コロナによるレースそのものの中止や、悪天候などによる計時予選への変更があったため、トップ10トライアルが無事に実施されるのは実に2017年以来6年ぶりのことだ。
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上位10チームは2名のライダーが走行。それぞれが1人でコースを専有し、コース上のトラフィックなどの影響を受けずに、各選手自身がセレクトしたBGMをバックに全力アタックを繰り広げる姿が、トップ10トライアルの魅力である。
今回の注目はホンダのワークス体制で参戦する#33 Team HRC with 日本郵便、そして彼らを破って予選トップとなったEWC(FIM世界耐久選手権)レギュラー参戦チームの#7 YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWCの2チームだった。
なおトップ10トライアルは予選10番手から6番手までの5チームが先にアタックを実施。その後上位5チームの2名がアタックを行なう形となる。
トップ10トライアル前半では#71 Honda Dream RT SAKURAI HONDAの日浦大治朗が2分6秒970で暫定トップに。しかし#76 AutoRace Ube Racing Teamの津田拓也がそれを超える2分6秒811をマークした。前半最後のアタックを担当した#73 SDG Honda Racingの浦本修充は前半セクターで津田に対して遅れていたため、トップタイム更新は難しいかと思われたが、終盤セクターで一気にタイムを短縮。2分6秒644で暫定トップの座に立ち、グランドスタンドは湧き上がった。
後半5チームのアタックでは、33号車HRCのチャビ・ビエルゲが良いアタックを見せた。彼は今回が初めての鈴鹿8耐参戦だったが、トップ10トライアルに向けてもやる気十分。実際にアタックに向かうと2分5秒919をマークし、最速タイムを更新した。
しかし7号車YARTのカレル・ハニカもセクター1、セクター2と最速タイムを連発。2分5秒519を叩き出して暫定トップを更新し、チームも本人もガッツポーズを見せた。
これを覆すべくコースに出た33号車HRCのライダーが長島。昨年のポールポジションタイムを記録した彼は、渾身のアタックを見せて2分5秒329をマークし、この時点での暫定首位となった。2年連続ポールポジションとなるかは、最終走者である7号車YARTのマーヴィン・フリッツ次第となった。
しかし7号車YARTのフリッツは、チームメイトのハニカのタイムも更新することができず。その結果、第44回鈴鹿8耐のポールポジションは、33号車HRCが獲得した。
1.#33 Team HRC with 日本郵便 2分5秒329
2.#7 YART Yamaha Official EWC TEAM 2分5秒519
3.#104 TOHO Racing 2分6秒343
4.#73 SDG Honda Racing 2分6秒644
5.#12 Yoshimura SERT Motul 2分6秒720
6.#17 Astemo Honda Dream SI Racing 2分6秒756
7.#76 AutoRace Ube Racing Team 2分6秒811
8.#71 Honda Dream RT SAKURAI HONDA 2分6秒970
9.#95 S-PLUSE DREAM RACING -ITEC 2分7秒780
10.#1 F.C.C. TSR Honda France 2分7秒788
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