現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産エクストレイル 新型はまだ? 決算報告で高まった「2022年度発売」の可能性

ここから本文です

日産エクストレイル 新型はまだ? 決算報告で高まった「2022年度発売」の可能性

掲載 46
日産エクストレイル 新型はまだ? 決算報告で高まった「2022年度発売」の可能性

もう2年モノに 日本仕様はまだ?

人気SUVの日産エクストレイル。

【画像】新型待ち遠しい【新型ローグと日本で販売されるエクストレイルを比較】 全128枚

日本仕様の新型はいったいいつになったら公開され、そして発売が始まるのか?

気をもんでいる人が少なくないことだろう。

なにせ、事実上のエクストレイル北米仕様である「ローグ」が初公開されたのは、いま(2022年5月中旬)から約2年も前の2020年6月なのだから。

また、いまから約1年前の2021年4月の中国上海モーターショーでは、中国仕様エクストレイルが公開されている。

さらに、事実上のエクストレイル欧州仕様である「キャッシュカイ」も登場しているという状況だ。

多くの日系自動車関連メディアは、当初は「2021年内に国内販売」と報じ、その後「2022年中」や「2022年夏」といった表現で、日本仕様エクストレイル発売時期を予測してきた。

また、2022年5月に入り、日本仕様エクストレイル発表に向けたカウントダウンが始まったという趣旨の記事も出ている。

いったい、どの情報が正解なのだろうか?

そうした中、気になることが出てきた。それは、決算報告で示された資料だ。

さらに、記者との質疑応答の時間に、この資料について日産幹部が補足説明しているのだが、そこでの発言内容をどう解釈すれば良いのか?

本稿では、日産の決算で公開された各種情報から、日本仕様エクストレイルの2022年度中登場の可能性を考えてみたい。

2021年度決算 黒字化のワケ

日産は2022年5月12日の16時から、2021年度決算報告をおこなった。

すでに、各種報道を目にしている人も多いと思うが、今回の決算の目玉は、3年度ぶりに黒字化した点だ。

2021年度の販売台数はグローバルで387万6000台と、前期の405万2000台から176万台減少した。

しかし、売上高では、前期より5620億円増加して8兆4246億円となった。

営業利益についても、1507億円の赤字から一転して、2473億円の黒字となった。

営業利益の内訳を見ると、ポジティブ要因で最も大きいのが「販売パフォーマンス」で3390億円。

これは、主に北米で販売奨励金(インセンティブ)を抑制して値引きを最小限に食い止めたことなどが大きく影響している。

また、円安による為替分でも634億円のポジティブとなった。ネガティブ要因は、やはり原材料高の影響で、これが1392億円である。

日産は事業構造改革「ニッサン・ネクスト」を4か年で実施しているが、今回の決算はその折り返し地点となる。

「ニッサン・ネクスト」では、事業の最適化と、国や地域での製造販売モデルの選択と集中をおこなってきたが、そうした改革を確実に進めたことが今回の黒字転換に結びついた。

その中で、商品ラインナップを15%削減し、18か月間で12モデルを投入した。

そこに北米/中国エクストレイルと欧州キャッシュカイが含まれる。

では、日本ではこれからどうなるのか?

「モデルの長寿化」一気に解消

2021年度の販売実績で、日産は日本で「ホームマーケットの再強化」に位置付け、「ノート」と「ノート・オーラ」がセグメントシェアで前期比14%と伸びた。

さらに、ノート・オーラが販売好調であることもあり、台当たり売上高も38%と大きく伸びた。

また、「アリア」が先行予約で6800台受注し、2022年4月30日時点で納車台数は1500台に達した。

これらにより、これまで「車齢が長い」といわれてきた日産車の平均車齢は5年強から一気に3.3年まで短くなった。

こうした好調な2021年度実績を受けて、2022年度の見通しではグローバルで販売台数400万台としている。

ただし、コロナ禍、半導体不足、原材料高など先行き不透明感が増しており「かなり厳しくなると予測している」(内田誠CEO)という見解だ。

仕向け別で見ると、グローバルでは2021年度比3.2%増で、中国が上海ロックダウンの影響などでプラスマイナス0%(138万台)、ローグ好調の北米でも1.4%(120万台)、ロシア・ウクライナ情勢への長期的な懸念が高まる欧州では5.9%減(32万台)としている一方で、日本は19.2%増(51万台)と大きな伸びを見込んでいるのだ。

こうした日本市場での大幅増について「電動車が主体」という説明をした。

さらには……。

エクストレイルのFMCはもうすぐ?

「電動車には、アリア、ノート、ノート・オーラ、軽EVが含まれる」(アシュワニ・グプタCOO)と補足した。

とはいえ、ノート、ノート・オーラはすでに好調であり今後の伸びしろにも限りがあるはず。

また、アリアや軽EVの販売台数もEV普及の現状を鑑みれば限定的といわざるを得ない。

そうなると、日産がいう「電動車」に、1.5L eパワー搭載の日本仕様エクストレイルが含まれている可能性も否定はできないはずだ。

さらにいえば、ほかのeパワー搭載モデルについても2022年度中に国内販売が始める可能性も十分に考えられるだろう。

日産が以前オンラインでおこなった、ノート、ノート・オーラによる第2世代eパワー説明会では、国内市場を含めて発電機として使うエンジン排気量を上げ(のちに明らかになった1.5Lに該当)、日本市場向けにできるだけ早期に導入したいという意向を示した。

このように、2021年度決算発表や、業界内でのさまざまな情報を総合的に見てみると、2022年度中に日本仕様エクストレイルが正式発表される可能性は十分あると考えるのが妥当であろう。

日本でのエクストレイルは2000年に初代、2007年に2代目、そして現行の3代目の登場は2013年であり、2022年度中に4代目発表となれば、実に9年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

果たして、どうなる?

こんな記事も読まれています

粉っぽい空気に要注意!! クルマの健康寿命を縮める[粉]の正体と対処法
粉っぽい空気に要注意!! クルマの健康寿命を縮める[粉]の正体と対処法
ベストカーWeb
カブト、新グラフィックモデル『KAMUI-3 RIDGE』を追加。2024年4月から発売
カブト、新グラフィックモデル『KAMUI-3 RIDGE』を追加。2024年4月から発売
AUTOSPORT web
ニッサン・フォーミュラE、伝統のモナコへ。連続する好成績に「チームの士気は高い」と監督も期待
ニッサン・フォーミュラE、伝統のモナコへ。連続する好成績に「チームの士気は高い」と監督も期待
AUTOSPORT web
変なあだ名のクルマと言わないで! あだ名は[愛されキャラ]の証なんです
変なあだ名のクルマと言わないで! あだ名は[愛されキャラ]の証なんです
ベストカーWeb
メルセデスの「SL」の始祖は「300SL」だった。ル・マン24時間でも優勝したアイコンはなぜ生まれ、どのように発展したのでしょうか?
メルセデスの「SL」の始祖は「300SL」だった。ル・マン24時間でも優勝したアイコンはなぜ生まれ、どのように発展したのでしょうか?
Auto Messe Web
「4EVER Untamed」のキャッチを掲げた第6世代の新型トヨタ・4ランナーが米国デビュー
「4EVER Untamed」のキャッチを掲げた第6世代の新型トヨタ・4ランナーが米国デビュー
カー・アンド・ドライバー
フォルクスワーゲン「ポロGTI」誕生25周年!記念モデルを227台限定で発売
フォルクスワーゲン「ポロGTI」誕生25周年!記念モデルを227台限定で発売
グーネット
ヒョンデ 新型高性能EV「アイオニック5N」発売!50台限定の特別仕様⾞も設定
ヒョンデ 新型高性能EV「アイオニック5N」発売!50台限定の特別仕様⾞も設定
グーネット
日産 コネクテッドサービス「ニッサンコネクト」が進化!アプリから操作できる機能が倍増
日産 コネクテッドサービス「ニッサンコネクト」が進化!アプリから操作できる機能が倍増
グーネット
メルセデス・ベンツ 「GLCクーペ」PHEVモデル登場!電気モーターのみで118キロ走行可
メルセデス・ベンツ 「GLCクーペ」PHEVモデル登場!電気モーターのみで118キロ走行可
グーネット
マツダ、新型電動車セダン「MAZDA EZ-6」とSUVコンセプト「MAZDA 創 ARATA」を北京モーターショーで初公開
マツダ、新型電動車セダン「MAZDA EZ-6」とSUVコンセプト「MAZDA 創 ARATA」を北京モーターショーで初公開
月刊自家用車WEB
加藤陽平TD、転倒後も「表彰台にはチャレンジできるなと思っていた」。新加入ダン・リンフットの印象も/EWCル・マン24時間
加藤陽平TD、転倒後も「表彰台にはチャレンジできるなと思っていた」。新加入ダン・リンフットの印象も/EWCル・マン24時間
AUTOSPORT web
ダッシュボードは大改善 フォルクスワーゲンID.5 GTXへ試乗 「7」と同モーターで339ps
ダッシュボードは大改善 フォルクスワーゲンID.5 GTXへ試乗 「7」と同モーターで339ps
AUTOCAR JAPAN
「ミウラ」「カウンタック」「ストラトス」はガンディーニの作でした! オートモビルカウンシル2024で「追悼展示」が急遽開催
「ミウラ」「カウンタック」「ストラトス」はガンディーニの作でした! オートモビルカウンシル2024で「追悼展示」が急遽開催
Auto Messe Web
クルマの買取もグーネットアプリにおまかせ!相場価格がわかる新サービス、3つの便利なポイント
クルマの買取もグーネットアプリにおまかせ!相場価格がわかる新サービス、3つの便利なポイント
グーネット
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
くるまのニュース
キドニー・グリルからキンクまで 「BMWらしいデザイン」とは何か 8つの特徴を紹介
キドニー・グリルからキンクまで 「BMWらしいデザイン」とは何か 8つの特徴を紹介
AUTOCAR JAPAN
マツダ、北京モーターショーで新型電動車2機種を初披露。2024年中に1車種を発売
マツダ、北京モーターショーで新型電動車2機種を初披露。2024年中に1車種を発売
driver@web

みんなのコメント

46件
  • いまさら
  • 旬の時期を逃してユーザーからは今更感で見られ、結局先代以前の台数は売れなかったという日産らしいオチが見える。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

351.0533.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.8558.0万円

中古車を検索
エクストレイルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

351.0533.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.8558.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村