■発売前の日産新型EV「N7」に試乗 価格は驚異の約240万円から
日産が2025年4月27日に発売した新型EV「N7」に試乗しました。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
【画像】超かっこいい! これが「新型セダン」です、画像を見る!
日産 N7は2024年11月の「広州モーターショー2024」で発表された中国向け電動セダンです。
同年4月の「北京モーターショー2024」ではBEV・PHEVあわせてコンセプトモデル4車種が発表されましたが、そのうちの「エポック コンセプト」の市販モデルがN7となります。
ボディサイズは全長4930 mm x 全幅1895 mm x 全高1484~1487 mm、ホイールベースが2915 mmとなり、北米や中国で販売しているセダン「アルティマ」よりも少し大きい印象です。
N7は以前から日産が製造や販売において合弁を組んでいた「東風汽車」と初めて共同で企画開発されたモデルで、内外あらゆる部分で中国の消費者の好みが反映されています。
ボディやプラットフォームは東風汽車自身が販売するほかの電動セダンをベースにしていると言われているものの、実際には日産独自の設計も盛り込まれているとのこと。
ここ数年で一気に定着したクーペ風スタイリングを取り入れ、伸びやかで先進性を感じさせるシルエットが体現されています。
フロントマスクは左右一体型デイライトを上部に、その下の「フの字」型ユニットではヘッドライトに加え、710個のLEDセグメントで文字や模様を表示できるディスプレイも一緒に配置されています。
LEDユニットに表示できる内容は室内のディスプレイから変更ができ、起動時や終了時のアニメーションも数種類から選択可能です。
また、ドアはサッシュレスドア、内蔵式ドアノブといった要素で空気抵抗を極限まで低減、Cd値0.208を実現しました。
ルーフは流行りのガラスルーフを採用し、それをシームレスにフロントガラスと接続しています。
リアガラス上部には後方視界用カメラの突起がありますが、これも空力性能に影響を及ぼさない丸みを帯びた形状で埋め込まれているのが特徴的です。
4ドアセダンとなるので後部はハッチではなくトランクとなり、トランクリッド後端はダックテールスポイラーのように若干盛り上がっているのがスポーティさを感じさせます。
テールライトもフロント同様に左右一体型ユニットで、一直線に光るイルミネーションや、三角形のドットで描かれる加飾、そして赤く光る「NISSAN」エンブレムが内蔵されています。
このようなテールユニットは日本車ではまだまだ珍しく、ここでも中国の消費者の好みを反映していると言えるでしょう。
リアトランクを開けるボタンはトランクリッドとナンバープレートの間のスペースに配置されており、ひと目見ただけでわかる設計です。
■インテリアはどんな感じ? 斬新な印象?
2915 mmという長いホイールベースのおかげで室内空間はとても広々としています。
コックピット周りではほとんどの操作系統を中央の15.6インチディスプレイに集約、シンプルで先進的な見た目を持っています。
2スポーク形状のハンドルでは盤面に運転支援機能、ドライブモード選択、クルーズコントロールの速度や車間、音声認識といったボタンに加え、特定の機能に依存しないボール形状の上下左右スイッチも有しています。
ドアミラーやハンドル位置調整用のボタンも廃されているため、それらの操作をするにはセンターディスプレイから設定を開き、位置の調整を先述のボール形状ボタンで行なう形になります。
直感的に操作できないので実際は不便ですが、これも最近の中国メーカー製EVでは当たり前の要素となってきています。
一方でエアコン送風口の操作は物理的なツマミが残されているので、ここは良心的だと感じました。
最近の中国車ではインストルメントパネルを廃止してHUDやセンターディスプレイにまとめるムーブメントが見られますが、N7では10.25インチのディスプレイに置き換えています。
グラフィカルUIや文字情報のフォント、ディスプレイ自体の画質は問題なく、見慣れない設計でもしっかりと日産車というブランドが感じられます。
ドアのアームレストにはパワーウィンドウとそのチャイルドロック操作、そしてクルマの解錠・施錠用スイッチを表面に配置しています。
ドアを開けるための操作は従来のレバーではなく、このアームレストの側面にある四角形のボタンで行ないます。
比較的、手を自然に置ける位置にこのボタンは設置されているので、ドアを開ける際の操作としてはそこまで煩雑ではありません。
このボタンは電子的にドアを開けるスイッチですが、万が一の緊急脱出時ではドアポケット側にあるレバーを引くことで、電源が落ちていても開けることができます。
フロントシートの間のセンターコンソールはダッシュボードにT字で交差しており、ダッシュボード側には携帯端末を充電するための無線充電バッド、そしてその真下に収納スペースを有します。
そのほかにもカップホルダー2つや、加熱・冷蔵機能つきのコンソールボックスも有しています。
中国では車載冷温庫が流行っており、この装備もその流行にのっとった形となります。
便利な装備である一方、コンソールボックスのフタは運転席側からでしか開けられないは少々不便な印象です。
■さぁ、N7の乗り味は? どんな印象?
実際に乗ってみると新興EVメーカー車種で見られるような粗はほとんどなく、さすがは日産車だという印象を受けました。
今回試乗したのは最高出力268 hp・最大トルク305 Nmの上位グレードモデルです。
下位グレードでは出力が214 hpまで落とされる一方でトルクの数値は一緒なので、出だしの加速感はそこまで変わらないことでしょう。
どちらのグレードも前輪駆動ではあるものの街乗りでは必要十分なレベルです。
サスペンションは日本車基準で考えると少し硬めな印象を受けましたが、路面から伝わる亀裂や凹凸をスムーズに処理してくれるので不快感は覚えません。
バネも硬く、減速時の荷重移動においても酔う感覚はありませんでした。
一方でブレーキ性能はそこまで大きなキャリパーを搭載しているわけではありませんが、しっかりと踏んだ分だけ減速してくれます。
キャリパーをよく見ると本物の対向キャリパーではなくキャリパーカバーを純正で装着しているのには驚かされましたが、中国ではキャリパーがデカい方が好まれる傾向にあり、コストを抑えつつもその需要に応えているのだろうと思いました。
日産 N7は2025年4月27日の発売とともに正式な販売価格が発表されました。
グレードはバッテリー容量58 kWh・モーター出力214 hpの「510」、そして73 kWh・268 hpの「625」の2つを主軸とし、装備の異なる「Air(510のみ)」「Pro」「Max」の3つのレベルを用意する計5モデル展開です。
最上級モデル「Max」では中国の自動運転ベンチャー「momenta」と共同開発した「レベル2+」の高度な運転支援機能に対応し、市街地や高速道路でハンズオン状態の下、運転操作の大部分を車両側が代わりに行ってくれます。
価格はもっとも安い「510 Air」で11.99万元(約236.2万円)、最上級モデル「625 Max」でも14.99万元(約295.3万円)と非常に安く、多くの中国メディアが事前に予想した価格よりも安い結果となりました。
※ ※ ※
予約受付は同日に開始、その翌日28日には朝の時点ですでに1万138台を受注したと日産は発表しました。
先立ってトヨタが発売した中国向け電動SUV「bZ3X」も低価格・高品質を理由に好調な販売を記録しており、日産 N7もそれに次ぐ新たな日系EVのヒット作となる予感です。
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みんなのコメント
そしてV字回復しチャイナ。
可能なら、日本でも安く売っチャイナ。
日産の健闘を祈る。