現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 33年前の個体なのに走行距離64キロ! タイムカプセルから出てきたようなアメリカン・マッスルをオークションで発見「赤い初代バイパー」の現在の価値とは

ここから本文です

33年前の個体なのに走行距離64キロ! タイムカプセルから出てきたようなアメリカン・マッスルをオークションで発見「赤い初代バイパー」の現在の価値とは

掲載 6
33年前の個体なのに走行距離64キロ! タイムカプセルから出てきたようなアメリカン・マッスルをオークションで発見「赤い初代バイパー」の現在の価値とは

コブラに匹敵する猛毒を持ったマッチョなスポーツカー

 米国ネバダ州のリノで開催されたRMサザビーズのオークションに、1992年型のダッジ「バイパーRT/10」が出品されました。

【画像】ほぼ新車! 33年前の赤いダッジ「バイパー」を写真で見る(32枚)

 どんなクルマなのでしょうか。

 バイパーは、クライスラーが「ダッジ」ブランドでプロデュースした、米国らしいマッチョなスポーツカーでした。

 そのコンセプトは、1960年代に登場してから今もなお人気を集めている、シェルビー「コブラ」をインスパイアしたといわれています。

 ちなみに、バイパー(VIPER)という車名は英語で「毒ヘビ」の意味で、車名からもコブラを意識していることが分かります。

 バイパーは1991年に初代が発売され、2017年までに3代が製作されましたが、いちばんインパクトがあったのが、この初代のRT/10でした。

 全長約4.5m×全幅約1.9m×全高約1.2mというロー&ワイドで迫力あるスタイルのオープンモデルでした。

 パワーユニットには、トラック用のエンジンをチューンして最高出力400馬力と最大トルク62.1kgmを発生する、8リッターのV10 OHVを搭載していました。

 デビュー当初はオープンモデルのRT/10だけでしたが、のちにクーペ版の「GTS」も追加設定され、こちらは450馬力と67.7kgmにパワーアップされていました。

 エンジンはOHVゆえ、DOHCなどとは異なり高回転までは回りませんが、8リッターという大排気量が低回転から発生する大トルクで、豪快な加速を味わうことができました。

 日本でも「クライスラー バイパー」の名でRT/10とGTSが正規輸入されていました。

     ◆        ◆   

 今回、オークションに出展されたバイパーは、その生産初年度である1992年に生産されました。

 1992年に生産されたバイパーは290台未満だったと言われており、このクルマはそのうちの100台目でした。

 このバイパーは、ニュージャージーのチェリーヒル ダッジというディーラーに新車で納車されました。

 メーカー純正のステッカーもウインドーに貼られています。そして2019年まで、元の所有者が保管していました。

 このバイパー、今まで40年以上もほとんど走らせることはなかったようで、今回のオークション用カタログ作成時の走行距離は、わずか40マイル(約64km!)でした。

 米国の大手メーカーが、これまでに製造した量産スポーツカーとしては、極めて保存状態の良い1台といえます。

この1992年型のダッジ バイパーRT/10は、オークションで14万8500USドル(1USドル=約145円として、約2153万2500円)で落札されました。(VAGUE編集部)

文:VAGUE VAGUE編集部
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

61年前の「真っ赤なフェラーリ」がオークションに登場 右ハンドル仕様は23台のみ! 希少な“レッドブック”付き エレガントなクーペの価値とは
61年前の「真っ赤なフェラーリ」がオークションに登場 右ハンドル仕様は23台のみ! 希少な“レッドブック”付き エレガントなクーペの価値とは
VAGUE
世界でたった8台の「250 GT LWBカリフォルニア・スパイダー・コンペティツィオーネ」がオークション登場 ル・マン出走の“超レアフェラーリ”が高額落札
世界でたった8台の「250 GT LWBカリフォルニア・スパイダー・コンペティツィオーネ」がオークション登場 ル・マン出走の“超レアフェラーリ”が高額落札
VAGUE
20バルブの“4A-GE”に換装された「AE86」2ドアクーペが米国オークションに登場 走行距離25万キロ以上 ドリフト仕様に“魔改造”された個体の価値とは
20バルブの“4A-GE”に換装された「AE86」2ドアクーペが米国オークションに登場 走行距離25万キロ以上 ドリフト仕様に“魔改造”された個体の価値とは
VAGUE
旧車ブームで高騰中の70年代バイク 空冷4気筒エンジン搭載のホンダ「CB750F」が米国オークション登場 “思ってたより安い”落札価格の理由とは
旧車ブームで高騰中の70年代バイク 空冷4気筒エンジン搭載のホンダ「CB750F」が米国オークション登場 “思ってたより安い”落札価格の理由とは
VAGUE
“世界のHONDA”の原動力になった1台! ホンダでもっとも歴史ある半世紀超えの車名「シビック」 53年前に登場した初代ってどんなクルマ?【今日は何の日】
“世界のHONDA”の原動力になった1台! ホンダでもっとも歴史ある半世紀超えの車名「シビック」 53年前に登場した初代ってどんなクルマ?【今日は何の日】
VAGUE
実はトヨタじゃなかった!? 日本初の“ターボ車”は45年前に登場した日産の高級セダンだった! ハイパワー時代の原点に迫る
実はトヨタじゃなかった!? 日本初の“ターボ車”は45年前に登場した日産の高級セダンだった! ハイパワー時代の原点に迫る
VAGUE
550馬力の“究極ファミリーカー”が日本発売! 限定30台のBMW新型「M3 CSツーリング」は走りも装備もまさにレーシングスペック
550馬力の“究極ファミリーカー”が日本発売! 限定30台のBMW新型「M3 CSツーリング」は走りも装備もまさにレーシングスペック
VAGUE
「やっぱ自然吸気の吹け上がりは気持ちいい!」世界的に貴重な“大排気量NAエンジン”を積んだ注目の「スポーツモデル」3選
「やっぱ自然吸気の吹け上がりは気持ちいい!」世界的に貴重な“大排気量NAエンジン”を積んだ注目の「スポーツモデル」3選
VAGUE
あと少しで手に入らなくなる!? 200万円台でサーキットも街乗りも楽しめるスズキ「スイフトスポーツ」の唯一無二な魅力とは
あと少しで手に入らなくなる!? 200万円台でサーキットも街乗りも楽しめるスズキ「スイフトスポーツ」の唯一無二な魅力とは
VAGUE
“世界に292台しかない名車”を改造!「ワケありオープンカー」なぜ誕生? 高額落札も納得のポルシェ「959スピードスター」の秘密とは
“世界に292台しかない名車”を改造!「ワケありオープンカー」なぜ誕生? 高額落札も納得のポルシェ「959スピードスター」の秘密とは
VAGUE
「あのとき申し込んでおけば…」トヨタ「GRカローラ」がいま最も手に入りにくい“国産スポーツカー”のひとつなワケ
「あのとき申し込んでおけば…」トヨタ「GRカローラ」がいま最も手に入りにくい“国産スポーツカー”のひとつなワケ
VAGUE
三輪の珍車「ボンド・バグ」残存台数が少なく希少性は高いが落札額は約159万円から
三輪の珍車「ボンド・バグ」残存台数が少なく希少性は高いが落札額は約159万円から
Auto Messe Web
最後のレガシィ「ツーリングワゴン」は今が狙い目!? 走行5万km以下が60万円で見つかるってホント?
最後のレガシィ「ツーリングワゴン」は今が狙い目!? 走行5万km以下が60万円で見つかるってホント?
ベストカーWeb
え、16歳以上は免許不要!? アカリエが「近未来のスタンダードな移動手段」をコンセプトに開発した“特定原付電動サイクル”とは
え、16歳以上は免許不要!? アカリエが「近未来のスタンダードな移動手段」をコンセプトに開発した“特定原付電動サイクル”とは
VAGUE
3ペダルの“走る楽しさ”をもう一度! 気軽に楽しめて手が届く、いま選びたいMTモデルの「国産スポーツカー」4選
3ペダルの“走る楽しさ”をもう一度! 気軽に楽しめて手が届く、いま選びたいMTモデルの「国産スポーツカー」4選
VAGUE
豪華装備が“てんこ盛り”なのにリーズナブル? メルセデス・ベンツの人気コンパクト「Aクラス/CLA/GLA」に新グレード「アーバン スターズ」登場!
豪華装備が“てんこ盛り”なのにリーズナブル? メルセデス・ベンツの人気コンパクト「Aクラス/CLA/GLA」に新グレード「アーバン スターズ」登場!
VAGUE
人気の大型アドベンチャーバイク ホンダ「XL750トランザルプ」2025年モデルが新登場 納期はどれくらい? 販売店に寄せられる反響とは
人気の大型アドベンチャーバイク ホンダ「XL750トランザルプ」2025年モデルが新登場 納期はどれくらい? 販売店に寄せられる反響とは
VAGUE
『バットマン』の初代実写TVシリーズで活躍する「バットモービル 1966」が大スケールで蘇る! 劇中さながらに再現された精密ディテールが魅力的
『バットマン』の初代実写TVシリーズで活躍する「バットモービル 1966」が大スケールで蘇る! 劇中さながらに再現された精密ディテールが魅力的
VAGUE

みんなのコメント

6件
  • you********
    「今まで40年以上もほとんど走らせることはなかったようで」

    1992年製だから40年としたら2032年の未来から記事を書いているのか・・・すごい時代になったものだ。
  • all********
    一度見たけど、ハンドルもシートもとにかくデカかったです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村