エンブレムを隠したプロトタイプ
執筆:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
【画像】マツダ版ヤリスのプロトタイプ【ヤリスやマツダ2と写真で比較】 全89枚
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)
マツダは、トヨタ・ヤリス・ハイブリッドのOEM車を2022年に欧州で発売する計画を進めている。現行のマツダ2の後継となる可能性がある。
2020年の決算発表に合わせて行われたプレゼンテーションで、マツダは、他のメーカーとのパートナーシップを利用してラインナップを強化・拡大することを目指していると説明。その中には、2022年末までに欧州で「ヤリスTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)をベースにしたOEM供給モデル」を発売する計画も含まれている。
欧州のマツダ関連施設では、エンブレムを隠したヤリスのプロトタイプが目撃されており、公式発表が近いと予想される。
このモデルは、トヨタがマツダ向けに製造する可能性が高く、おそらくフランス北部の工場でヤリスと一緒に製造されることになるだろう。ハイブリッドエンジンを搭載したハッチバックがあれば、マツダはEU(欧州連合)のCO2排出量目標を達成することができる。また、トヨタとはメーカープールを形成しており、両社で排出量目標を共有しているため、トヨタにとってもメリットがある。
ヤリスをベースにしたマツダの新モデルは、2014年から欧州で販売されている現行モデルのマツダ2(非ハイブリッド)の後継となる可能性がある。だが、トヨタが製造するモデルであるため、マツダの圧縮着火式ガソリンエンジンが搭載される可能性は低い。
両社にメリットのあるOEM供給
マツダの欧州部門は2020年、AUTOCARに対し次のように述べている。
「当社は、各国・地域のパワーミックス、独自性、顧客ニーズに合わせて適切なソリューションを提供するマルチソリューション・アプローチを継続しています」
「マルチソリューション施策の1つとして、THSが各地域のニーズや要求に応える最適なソリューションであるとの結論に至りました」
「今回の協業は、お互いのブランドや経営の独立性を尊重しつつ、両社の経営資源を効率的に活用するというトヨタ・マツダの提携方針に基づいて協議を重ねた結果です」
同様の提携はトヨタとスズキの間でも行われており、スズキはカローラのOEM車であるスウェイスと、RAV4 PHEVのOEM車であるアクロスを欧州で展開している。
また、マツダ2は米国で販売されているトヨタ・ヤリスのベースとなっているが、昨年、販売不振のために両モデルとも米国での販売を終了している。
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みんなのコメント
マツダの車体に組み込む、というわけにはイカンかったか
まあ丸ごと貰った方が手っ取り早いわね