昨シーズンまでスーパーフォーミュラやWECで活躍していたタチアナ・カルデロンは、2022年にA.J.フォイト・レーシングに加入し、ロード/ストリートコース限定ながら、インディカー・シリーズにデビューすることが決まった。
ただカルデロンがデビュー前にインディカーのマシンを走らせることができる機会は、あと3日のみ。経験不足が大きな足枷となる可能性もある。
■カルデロン、A.J.フォイトからロード/ストリートの12戦に出走
しかし当のカルデロンは、スーパーフォーミュラを走ったことが、インディカーでの経験不足を補ってくれるだろうと考えているようだ。
「スーパーフォーミュラは、シングルシーターでのシリーズに参戦するのに、素晴らしい準備になっていると思います」
「スーパーフォーミュラはとても速いマシンですし、とても難しいです。そして日本では、これまでとは異なるコミュニケーション方法も学ばなければいけませんでした。文化も大きく異なっていました。でもそのことは、インディカーに挑む上で、重要な準備になったと思います」
「もちろん、特にシーズン序盤は、インディカーでのテストをそれほど行っていないので、それほど簡単ではないと思います。おそらく、最初のレースの前には3日間しか走れませんからね。吸収すべきことはたくさんありますが、スーパーフォーミュラとスポーツカーレースで(過ごしてきた)数年は、素晴らしい準備になったと思います。燃料を節約すること、タイヤを労ること、そしてピットストップなどは、大いに助けになるでしょう。私のキャリアにとって、非常に良いことだったと思っています」
カルデロンは、自身でも語っているように、これまで様々な環境でレースをしてきた。ここ数年は日本でスーパーフォーミュラを戦う傍ら、WECにも参戦。さらにそれ以前にはGP3にも参戦し、アルファロメオやザウバーのF1テスト/開発ドライバーも務めた。様々な国、マシン、チーム、タイヤを経験してきたのだ。それは、彼女の引き出しを広げる上で、大きな助けになったはずだ。
「様々な国で走り、マシンもタイヤメーカーも様々経験してきました。そのことは、間違いなく学びのプロセスをスピードアップさせるのに役立つと思います。それでも、今後も一歩一歩学んでいきたいです。簡単だとは思いませんが、数年前よりも準備が整っていると思います。それを最大限い活かし、できるだけ早く学んでいきたいと思っています」
カルデロンは、インディカーに参戦する意義について、フォーミュラカーの上位カテゴリーだからというだけではなく、世界中の女性に刺激を与えることを望んでいると語った。
「10年前にキャリアをスタートさせ、そしてインディカーでレースをすることができるようになり、とても光栄です」
そうカルデロンは言う。
「数年前には、ただ見ているだけのレースでした。そういう意味では、素晴らしいことだと思います。インディカーには、女性ドライバーもたくさん挑んでいますから、チャンスがあると思っています」
「私も成功して、さらに多くの女性がカートを始め、そしてシングルシーターでのレースを目指すようになる……それを刺激できることを本当に望んでいます」
「最初のレースでどのポジションを走れるのか、それを確認するのが楽しみです。ですが、基本的には少しずつ積み上げていくつもりです。走る度に改善できれば、私は満足できると思います」
カルデロンは当初ロードコースとストリートコースでのレースにのみ出場するが、将来的にはオーバルコースでのレースに挑むという可能性もありそうだ。
「まだ昨年の7月に1日テストしただけです。そのため、まずはロードコース(とストリートコース)でのレースに参戦することを考えました。でもうまくいけばオーバルコースでのテストもして、私がどういう風に感じ、そしてマシンに対する私の信頼がどうなるかということを見てみたいと思っています」
「インディ500に出たいと思わない人なんているでしょうか? 私たちはそれに向けて、一歩一歩進めていきます」
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